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LoadRunner

BIツールの負荷テストはLoadRunnerにお任せ


BIツールは、ツールごとに様々な仕組みを持っています。複雑な帳票をストレス無くレポーティングをするため、 例えば、サーバ側の処理プロセスの効率化や、クライアント上のメモリにデータを展開してサーバ側の負荷を軽減させるなど、その仕様は様々です。

BIツールの仕様特性を理解した上で負荷テストツールを活用しないと、意味のある負荷テストとは言えない可能性もあります。

ここでは【IBM Cognos】におけるLoadRunnerでの適用事例をご紹介します。

Cognos環境でのLoadRunner活用のポイント

1.レポート生成時のポーリング(リロード)対応

Cognosはサイズが大きいレポートを表示する際、画面上で「レポート実行中です」ページを表示させ、そのページを定期的にCognosサーバとクライアント間でポーリングさせています。
その処理をLoadRunnerで再現するために、レポートを表示するまでにループさせるロジックを組む必要があります。

具体的な対応方法については、以下のページを参照ください。


2.動的な制御が必要なパラメータ

Cognosはセッション管理に5種類のパラメータを使用します。
このパラメータを考慮せずに、LoadRunnerで記録した処理を再生すると、セッションエラーが発生しますので、この値を動的にハンドリングさせる必要があります。
このセッションエラーは、クライアント側ではエラーページが表示されますが、画面上はHTTP-200で返されます。LoadRunnerはHTTPステータスコードレベルで「処理が正常に行われているか」「異常が発生したのか」を判断するので、この場合は「正常終了として判断してしまいます。

そこで、LoadRunnerコンテンツチェック機能を使用し、期待するレポートが表示されているかのチェックは不可欠です。

LoadRunnerコンテンツチェックの画面


3.ランデブーポイントの設定について

性能要件として、レポートの同時アクセス時のパフォーマンス要件がある場合(例えば、同時にレポートを5人が表示する場合、10秒以内にレポートが表示されること、等)、このようなテストにはLoadRunnerのランデブー機能が有効です。
テストシナリオの任意のタイミングで、複数の仮想ユーザが待機し、「待ち合わせ」して同時実行することで、高負荷状態を発生させることが可能です。

同時アクセス時のサーバプロセス生成に関する問題

同時にレポート生成の処理を行った場合、レポート生成時にCognosサーバ上で起動されるプロセスが1個しか起動しないケースが報告されています。複数プロセスを起動し、並列処理が行われないため、処理の遅延が発生してしまいます。

実業務上、瞬間同時に複数のユーザがレポートにアクセスすることは稀ですが、使用ユーザが多ければ、 この可能性は無視できません。複数ユーザが同時にレポート出力するテストを行っておくことで、事前に 問題が起こるかどうかを把握できようになります。

LoadRunner実行のタイミングの設定


このようにBIツールの仕様を理解した上で、スクリプト編集、負荷テスト実施をしなければいけない場合がございます。BIツール側の視点で負荷テストのアドバイスをすることもできますので、BIツールの負荷テストをご検討の方は、アシストにぜひご相談下さい。



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