JP1ユーザー会 2024 開催報告(2024年6月開催)
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2024年のJP1ユーザー会(※)は、「運用改善と自動化」を年間テーマとして掲げて活動しております。
みなさまの日々の運用における課題を明確にし、課題解決に向けた手間を排除するための自動化の取り組みを進めます。
具体的には、運用の「めんどくさい」を無くす改善ストーリーや、運用効率化に向けた改善シナリオを策定いただける
ことを目指しております。
※アシストJP1ユーザー会コミュニティサイト
2024年第1回目のJP1ユーザー会は、
「運用の悩みを共有し、改善に向けた共創を目指す
~JP1ユーザー会が切り拓く、ジョブ運用の可視化と障害対応の新たな道~」
をサブテーマに全国のオフィスで下記のアジェンダにて実施しました。
ユーザー会アジェンダ
2024年最初のJP1ユーザー会は、ユーザーのみなさまにご来場いただき、リアル開催となりました。
さらに5年ぶりに懇親会の開催も実現し、全国あわせて43名のJP1ユーザー様にご参加いただきました。
98%のお客様にご満足いただいたJP1ユーザー会の熱い様子が、開催報告で少しでもお伝えできれば幸いです。
2024年6月度のJP1ユーザー会満足度
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ご参加いただいたお客様からのコメントを |
第1部:アシストセッション①
「ジョブ分析サービスによる可視化実現方法の紹介」
株式会社アシスト 菅家 翼 / 中野 祐里
ITが我々の生活に及ぼす影響範囲や価値は驚くほど変化しており、企業のITへ対する期待も単なる省力化・効率化から、「データを活用」したビジネス貢献へとシフトしています。
データ活用への期待は高まる一方、安定稼働を求められることによってチャレンジしづらかったり、「時間・人・コスト」が壁となっていることが多いのが現状です。
本セッションでは、JP1が蓄積しているデータを活用することができる、「ジョブ運用の見える化」を実現するための3つの主要な手段について、具体的なステップをご紹介しました。
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ジョブ運用の見える化の3つの手段
JP1が蓄積しているデータを今すぐ活用できる方法からワンランク上の活用方法まで3ステップでご紹介しました。ジョブの実行数や実行時間の延伸、キューイング時間の把握により、ジョブのピーク分析や障害発生傾向分析にお役立ちいただける手法についてご紹介しました。
ご紹介した一例:ジョブ実行結果(ログ・コマンド)のデータ活用 |
ジョブ分析サービスのユースケース
SaaS型のジョブ分析サービスのユースケースについてご紹介しました。レポート作成の工数削減・実行時間超過ジョブ・ジョブの実行状況の可視化についてご紹介しました。
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※アシストセッションでご紹介した内容を一部抜粋してご紹介しています。
第1部:アシストセッション②
「障害対応における自動化事例の紹介」
株式会社アシスト 若月 完 / 佃 昌樹 / 中西 哲也
現在、システム運用を取り巻く環境の急速な変化に伴い、運用担当者が対応する業務と、運用担当者に求められる役割は変化しています。変化に対応するためには、業務効率化がより重要になっています。
本セッションでは、障害対応が自動化されていない環境で、システム運用における障害対応の課題として特によくお聞きするケースをいくつかご紹介しました。
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ご紹介した課題:担当者が夜間に呼び出される
複雑な復旧手順の属人化
障害通知ツールの変化
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障害対応における3つの解決事例
システム運用における障害対応の自動化事例として、以下3つの解決事例をご紹介しました。
- 1.ジョブ異常終了時の自動リトライ機能の活用
- 2.ITサービスマネジメントと自動化の組み合わせによる復旧作業の自動化
- 3.様々な通知手段による適切なエラー通知
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※アシストセッションでご紹介した内容を一部抜粋してご紹介しています。
第2部:情報交換会
第2部ではグループに分かれ、ジョブ運用における「めんどくさい」について情報交換を行い、JP1ユーザー様が抱える
課題や、アイディアを共有いただくなど、活発な情報交換が行われました。主な情報交換のテーマは以下となります。
東日本会場
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中日本会場
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西日本会場
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今回ご参加いただいたJP1ユーザー様のご担当業務は以下のとおりでした。(複数ご回答)
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特に基盤構築/運用、業務運用を担当されている方のご参加が多い結果となりました。次いで、企画/設計/開発を担当されている方のご参加も多く、各業務視点での情報交換を実施いただきました。
[ご参考]
お使いのJP1製品バージョン(複数ご回答)
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V9は2026年3月末をもって、全サポートサービスが終了します。
以下の対応や提供が終了となりますので、ご注意ください。
- 製品に関するお問合せ
- 修正パッチの提供
- V10以降へのVUPメディア提供
バージョンアップのご相談などは、弊社担当までご連絡ください。
以下は、全国で9グループに分かれて行った情報交換の各グループで出たご意見の抜粋となります。
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セッションや情報交換の内容を踏まえ、改善に向けて優先的に取り組みたいこととして、以下のようなご意見がありました。(一部抜粋)
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「ジョブ運用におけるご要望」の情報交換では、30を超える「JP1」の今後の機能拡張のご要望を頂戴しました。(一部抜粋)
早速、6/26にエンハンス会議を行い、開発元に連携いたしました!
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懇親会
今回、2019年以来となる懇親会を開催しました。JP1ユーザー様同士活発にお名刺の交換を実施いただき、業務内容/状況/課題を共有いただく機会となりました。JP1を導入しているユーザー間の交流の場として、お楽しみいただきました。懇親会は次回11月でも開催予定です、是非ご参加ください。
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東日本会場 |
中日本会場 |
西日本会場 |
2024年 次回のJP1ユーザー会のご案内
次回11月のJP1ユーザー会は下記の日程で開催します。是非、ご参加ください。
※お申込開始は8月の予定です。参加を希望される場合は、弊社担当営業までご連絡ください。
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さいごに
今後取り組みが必要と考えられているテーマとしては、昨年と本年のJP1ユーザー会のテーマでもある、「運用業務の自動化」「スキル向上・メンバ育成」が最も関心が高いという結果でした。 |
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