500台以上のPCへの導入で、ユーザーの安全なインターネット利用と「可視化」「証跡化」を実現
森永乳業株式会社
- 導入製品/サービス…
- 秘文
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モバイルPC活用先進企業である森永乳業株式会社では、社員に対して確実にインターネットVPN利用を促す方法を長らく模索してきました。2014年末、アシストの紹介で圧倒的に設定容易な「秘文 Device Control」の存在を知り、これを500台以上の持ち出し用モバイルPCに展開。これにより、ユーザーの安全なインターネット利用を仕組みとして確立し、「可視化」と「証跡化」を実現しました。 |
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導入のPOINT
1.自動的なインターネットVPN利用を「秘文 Device Control」で実現
2.わずか2時間で全社展開イメージが完成した圧倒的なわかりやすさ
3.ユーザーの安全なインターネット利用を「可視化」「証跡化」
課題
- モバイルPCの積極利用が進み、外出先でのインターネット接続経路に起因するマルウェア感染や情報流出リスクが高まっていた
- インターネットVPNの利用は、ルール化していても100%の遵守は不可能だった
- インターネットVPN利用を自動で促すツールを探すも、設定が困難だった
対策
- インターネットVPN利用を自動で促す「秘文 Device Control」をアシストの紹介で知り検討を始めた
- 応接室でのわずか2時間で試行の設定作業が終了し、全社展開イメージが完成した
- 秘文の追加機能として、新たなサーバの調達もなく導入した
効果
- インターネット接続経路に起因する脅威から社員を守ることができるようになった
- 就業中の良識あるインターネット利用の「可視化」と「証跡化」を実現した
- 安全なモバイルPCの利用が確立し、管理職や情報システムセンター社員のワークスタイル変革にも貢献した
システム概要イメージ
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安全なインターネットVPNの利用を確立させたい
森永乳業は、1990年代後半から社内外を問わずモバイルPCを積極的に利用し始めました。同時期にモバイル通信端末が登場し、出先でも仕事が効率よく進められるようになったからです。ただ、当時はモバイルPCのハードディスクに重要なデータを格納せざるを得ず、紛失・盗難などで情報漏洩のリスクがありました。そこでアシストの販売する「情報漏洩対策ソリューション 秘文」を導入し、ハードディスク暗号化を実現しました。
その後、同社はアクセス手法をインターネットVPNに切り替えます。これは専用の通信経路で社内環境に接続する仕組みですが、これを使わず公衆Wi-Fiなどを使うとインターネット上のどんな情報にもアクセスが可能になってしまい、マルウェア感染や情報流出のリスクが高まります。森永乳業株式会社 情報システムセンター アシスタントリーダー 猪原朋巳氏は次のように語ります。 |
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リスクを認識した猪原氏は、インターネットVPN利用を自動で促すツールを探しましたが、どれも設定が非常に困難でした。ある製品などはベンダーSEが3日間同社に通い詰めてやっと利用可能になるといった状態で、猪原氏は「性能が高く高機能かもしれないが、これではとても社内運用が回らない」と感じたそうです。焦りを覚えながらも、モバイルPCの出先利用でのリスクを解消できないままでした。
圧倒的に設定が容易だった「秘文 Device Control」を選択
そのような中アシストが、定期訪問でインターネットVPN接続を自動で促す「秘文 Device Control」を紹介します。そこで猪原氏は、アシスト技術担当者のインストラクションで設定作業を試してみることにしました。それが2014年末の「応接室の2時間」として回想される出来事です。
猪原氏
さがみ野オフィスの応接室を確保し、手持ちの機器を集めて、ソフトウェアインストールから始めて設定を進めていきました。秘文は設定画面や表記も非常にわかりやすく、それまで見た製品とは格段に差がありました。この日、2時間ほどの作業で当社の展開したいイメージがほぼ完成し、これなら社内でも運用できると思いました。もうその時点で「導入するならばこれだ」と心は決まり、利用実験も行ったところ、動きも安定的で、モバイルPCは確実に設定した内容どおりに動作しました。
この「応接室の2時間」の出来事に加え、VPN接続を自動で促す機能が秘文の一部として実現できることもプラス要因でした。同社ではシステム環境をシンプル化する方向性を打ち出しており、「秘文 Device Control」ならばサーバを追加せずに導入できたからです。
こうして情報システムセンターは、社外へ持ち出す500台以上のモバイルPCに対し、「秘文 Device Control」で接続先ネットワークを制限する対策を行うことを正式に決定、OSをWindows 10にアップグレードするタイミングで順次展開していきました。
情報システムセンターは、社内導入段階でのアシストサポートも高く評価しています。
猪原氏
アシストのサポートデスクは、秘文の取り扱いが長いからか引き出しが豊富ですね。過去に似たような事象があれば「こちらで解決できないでしょうか」と提案してくれます。また、こちらの状況がよく伝わっていて社内連携レベルの高さを感じました。
最大の導入効果はインターネット利用の「可視化」と「証跡化」
現在、対象となるモバイルPCへの「秘文 Device Control」の社内展開は完了しています。この施策により、営業担当者をはじめ社外で働く社員がモバイルPCを利用する際、意識せずともインターネットVPNを利用できる体制が整備されました。猪原氏はその最大の導入効果を「可視化」と「証跡化」だと語ります。
猪原氏
仕組みとしてインターネットVPN利用を自動で促せるようになり、「森永乳業は安全にインターネットを使っている」ということが、誰に対しても形にして示せるようになりました。また、「その証拠がこれです」とログを提出することも可能です。これらが実現したのは非常に大きいです。さらに、情報システムセンターの人間としては、今まで抱いていた不安が解消されて精神的にも安心感を得ました。
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これは社員を守るという意味でも有用だと、森永乳業株式会社 情報システムセンター 統括マネージャー セキュリティ・ネットワークチームリーダー 知久康成氏は語ります。 |
安全なモバイルPC利用はワークスタイルを変える一助にも
社外で安全にモバイルPCを利用できるようになったことは、上記のような効果を生み出すばかりではなく、社員の働き方を変革する一助にもなっています。2017年10月、同社は「ワークスタイル変革委員会」を発足。事業推進のカギを握る管理職の生産性向上を主目的に、会議室利用や申請・承認業務の見直し、死蔵紙文書の廃棄など、様々な角度から取り組みを開始しています。ワークフローシステムを新しくした際にシステム部門への作業依頼書を紙から切り替えたことにより、管理職が外出・出張してもモバイルPCで迅速に承認できるようになったため、依頼から作業完了までが大幅に短縮されたそうです。また、在宅勤務も可能になり、それは情報システムセンターの働き方も変えています。
猪原氏
情報システム業務ではどうしても夜間や休日作業が発生しますが、今まではその時間まで会社に残ったり、わざわざ出勤したりせざるを得ませんでした。しかし、今では自宅からも安全なアクセスが可能になったため、夜間作業に備えて早く退社するなど、忙しくても睡眠時間を削らない時間の使い方ができるようになりました。
知久氏は猪原氏を補足してこう語ります。
知久氏
様々な取り組みの相乗効果で、ワークスタイルの柔軟性が高まったのは確かです。その一方で、外部からの攻撃や過失を含めてセキュリティの脅威は依然存在するので、社員と会社を守るセキュリティ対策を引き続き進めていきたいと考えています。
「秘文 Device Control」により、社内外を問わず安全・安心なネットワーク通信を仕組みとして確立した森永乳業。その取り組みを全面的に支援したのはアシストでした。
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本事例でご紹介したお客様情報
※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。
会社名 | 森永乳業株式会社 |
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概要 | 2017年に創業100周年を迎えた森永乳業株式会社。「乳」を創業の原点とし、おいしさや健康・機能性といった同社ならではの価値ある商品を提供、笑顔あふれる豊かな社会の実現に貢献しています。 |
本社 | 東京都港区芝五丁目33番1号 |
設立 | 1949年4月13日 |
資本金 | 21,731百万円(2019年3月31日現在) |
従業員 | 3,247名(男子2,629名、女子618名)(2019年3月31日現在) |
URL | https://www.morinagamilk.co.jp/ |
取材日 | 2019年6月 |
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秘文
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