仮想ブラウザの導入で、ユーザーの利便性はそのままに安全なインターネット接続を実現。運用面、費用面でのコスト削減にも成功。

患者の大事な個人情報を扱う病院の多くでは、セキュリティの観点から電子カルテに接続するPCは院内の閉じたLANに接続しているのが一般的です。そのため、Web閲覧やEメール利用などインターネット接続のために専用の回線とPCを用意し、用途ごとに使い分けていました。

このため医師やスタッフからは、インターネット接続用のPCを増やしてほしいと要望が上がり、一方ではネットワーク回線を維持運用するためには膨大な費用が必要でした。

また昨今、他の病院においてランサムウェア被害が相次いでおり、復旧費用のみではなく病院の信用問題、経営にも関わります。医師や看護師など医療の専門家がセキュリティを意識せず、安全に業務に集中できる環境が必要です。

セキュリティ対策は必要な機能が盛り込まれていることを要件に、コスト削減は最優先の課題として対策を模索していたところ、アシストからEricom Shield Cloudの提案を受け検討を開始。
仮想ブラウザは大学病院クラスで導入されており効果が高いことは知られていましたが、100床規模の病院では価格面で手がでませんでした。Ericom Shield Cloudであれば導入時の初期費用が安価という事もあり、導入に至りました。

導入後の効果としては、専用のモジュールを導入することなくブラウザのみ利用できるため、ユーザーである医師やスタッフへの特別な操作教育も不要で、利用者の利便性を損なわず安全なWeb閲覧とランサムウェア感染リスク対策が実現できました。
また、全てのPCから安全なWeb閲覧が可能となりPCの2台持ちが不要となったため、端末追加のコストが削減できました。

副次的には、従来は紙媒体だった医薬品情報の収集からWeb電子版の利用が進み、またグループウェアをオンプレミスからクラウド版に移行、全端末で利用可能となりました。

今回の Ericom Shield Cloudを導入したことで、クラウドサービスを利用するハードルが下がり、今後のシステム導入の選択肢の幅が広がっています。

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