アシストの協力によりCitrixの構築コストを40%、運用工数は年間35%削減!
東京ガスiネット株式会社
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東京ガスグループのシステム構築・運用を担う東京ガスiネットでは、Citrix Virtual Apps (以下、Citrix)を使ったリモートアクセスシステムを運用していますが、システムの維持にかかるコストに課題を抱えていました。そこでCitrixの保守サポート切れを機に、アシストにシステムの再構築支援と運用サポートを依頼。アシストの協力によりシステム構築コストの削減、および構築期間を圧縮するとともに、稼働後のシステムの維持にかかる、保守費用や運用工数の削減も実現しました。 |
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「アシストさんのCitrix導入・運用に関する豊富な実績とナレッジを活用することで、短期間で効率化されたシステムの再構築を実現し、かつ運用コストも大幅に削減することができました」
東京ガスiネット株式会社
デジタル推進2部
デジタルトランスフォーメーションセンター
小山田 聡史 氏
課題/背景
- 長年利用しているCitrix環境は、周辺システムの変化とともに複雑・煩雑化していた
- 時間のかかるメーカー本国のサポート窓口との連携が、インシデントの増加により、大きな負担となっていた
- サーバ数が多く、サーバ関連コスト、およびこれらの運用・保守コストも問題となっていた
対策
- Citrixコンポーネントを効率的にOSに集約、設備取得規模の極小化
- 東京ガスiネットのCitrix設計に基づいた、最適化提案をアシストに依頼
- Citrixに関する問い合わせ先をアシストのサポート窓口に一本化
効果
- 従来システムの構築時と比較して、構築期間は約1/3、コストは40%削減
- 物理サーバを10台から2台に、仮想サーバを100台から9台に集約することで、サーバ関連の維持管理費用を約75%削減
- メーカーへのエスカレーションが必要なインシデント対応をアシストに依頼することで、Citrixの専任要員を廃止
- システムの効率化によりCitrix運用に必要な工数を35%削減し、そのリソースをコア業務へシフト
概要
経年とともに運用課題を抱えたCitrix環境
東京ガスiネット株式会社は、東京ガスグループ各社が利用するITサービスの企画・開発から構築、運用と、デジタル技術を活用したDXの諸施策を担っている情報子会社です。サプライチェーンが必要となる業務システムは、Citrixによるリモートアクセス環境を内製して提供しています。このシステムについて、 同社 デジタル推進2部 デジタルトランスフォーメーションセンター 小山田聡史氏は次のように説明します。
小山田氏
東京ガスの製品販売代理店の方が販売実績を入力したり、製品のメンテナンスを行う業務委託先の方が必要情報を照会したり作業実績を登録する業務システムを、2010年頃からCitrix利用環境で提供しています。リモートアクセス環境は、利便性が高くセキュアな環境です。専用のクライアント端末の準備は不要で出先からでも利用ができます。また、業務システムごとの厳しいアクセス制御を行い、データの持ち出しもできないので、安心して提供ができます。
しかし、この利用を続けていくうちに、幾つかの運用課題が出てきたと言います。
小山田氏
色々な業務のシステム化が進むとともにシステムは煩雑化し、それらを維持管理するエンジニア工数が増加していました。サーバ数も多く、サーバのハードウェアやOS、各種ソフトウェアの導入・保守コストもかさんでいました。さらに、Citrix社のサポートには英語での問い合わせが必要で、インシデント対応には時間と工数がかかり、Citrix専任要員を社内に置く必要がありました。
そこで、2021年に製品の保守期限満了とそれに伴うシステム更改を迎えるにあたり、上記の課題を解決できるシステム構成や運用体制を新たに構築することにしました。
Citrixに関する深い知見とメーカへの連絡代行がアシスト採用の決め手
要望を整理し、複数企業に提案を依頼したところ、なかなか思うような提案回答がこず、保守期限だけが近づいてくる中、アシストからの提案は唯一希望に沿うものだったと小山田氏は言います。
小山田氏
アシストは、Citrixの豊富なナレッジを活用したコンポーネントの集約提案をするだけでなく、弊社が利用しているユーザー管理ツールにも知見がありました。そのため、従来の複雑なユーザー制御を廃止し、既存資産を活用したユーザー制御の一元化を実現できると思ったのです。
また、Citrix製品に関連する実務作業のほか、アシストがメーカーのサポートサービスに対する英語問い合わせも代行してくれるため、日本語での問い合わせができるようになった点も採用の決め手となりました。
ベンダー選定後早々にアシストの提案内容のもと、Citrixのリモートアクセスシステムの再構築作業に着手しました。システム全体の要件やコア部分の設計は東京ガスiネットの担当者が定める一方、それを踏まえ、ハードウェアを含めたCitrixの選定、設計、実装を全てアシスト側が一括して行いました。その結果、製品の導入やシステム構築で苦労した点はほとんどありませんでした。
また同氏によれば、プロジェクト全般を通じて何よりもアシストの「対応の速さ」に驚かされたといいます。他のベンダーであれば、検証環境で確かめないといけないような技術課題であっても、アシストは過去の豊富なナレッジの中から素早く解決策を導き出すことで、検証作業に時間を費やすことなくスピーディーにシステムの立ち上げを実現しました。
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サーバ台数を激減させることで維持運用コストを75%削減!
今回のシステム更改は、サポート期限の対応だけでなく運用工数とコスト改善に大いに役立ったと言います。
小山田氏
前回のシステム更改には1年2ヵ月を要したところが、今回はわずか3~4ヵ月で済み、構築コストも従来に比べ40%程度にまで削減することができたため、アシストには大変感謝しています。
サーバの台数も物理サーバが10台から2台、仮想サーバは100台から9台にまで一気に削減できたため、維持運用コストも75%削減となりました。
さらには、Citrix製品に関するサポートをアウトソースする体制に移行したことで、自社内でCitrixの専任要員を抱える必要がなくなり、月あたり1.5人分の人件費の削減に成功しました。
これだけコストや人員を削減できたにも関わらず、システムそのものは極めて安定して稼働しており、本番運用を開始してから1年強の間、トラブルらしいトラブルは発生していません。
そのためトラブル対応のために人手が割かれることもなくなり、サーバ台数も大幅に減ったことで、セキュリティパッチの適用をはじめとするメンテナンス作業に要する工数も大幅に減らすことができました。
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DX推進に向け他システムへリモートアクセスの適用も検討
同社では今後も引き続きアシストと密接に連携しながら同システムの安定稼働を目指すとともに、DXを推進する別領域でもCitrixの利用を検討するとしています。同グループ 課長の山田長哉氏は次のように語ります。 |
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- ※本事例は取材時の内容に基づくものです。
- ※製品内容は、予告なく変更される場合があります。
- ※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
お客様情報
※お客様情報は取材時の内容に基づくものです。
会社名 | 東京ガスiネット株式会社 |
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本社 | 東京都港区海岸1-5-20 東京ガスビル |
設立 | 1987年7月1日 |
資本金 | 4億円 |
従業員数 | 798名(2023年4月1日現在) |
URL | https://www.tg-inet.co.jp/ |
取材日 | 2022年12月 |
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Citrixは世界中で利用されているデスクトップ&アプリケーション仮想化ソリューションです。アシストは、Citrix認定販売パートナー「Platinum Solution Advisor」として、2001年からの取り扱い経験と900社の取引実績を有します(2023年12月末現在)。お客様への最適な構成のご提案から、構築・運用・保守までワンストップでサービスをご提供し、お客様の働き方改革の実現を支援します。
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