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公開アプリケーション起動時にicaファイルがダウンロードされて起動できない場合の対応方法
公開アプリケーション起動時にicaファイルがダウンロードされて起動できない場合の対応方法について記載しています。
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こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している川東(かわひがし)です。
今回の記事は、XenApp 7.15 LTSR CU5の Virtual Delivery Agent(以下、VDA)を新規インストールする手順をご紹介します。検証環境構築時の参考にして頂けますと幸いです。
関連記事:XenAppの構成例とライセンスについては、以下の記事をご参照ください。
今回は、以下の5部構成の記事になります。今回は「3」をご紹介します。
1.XenApp 7.15 LTSR CU5 の新規インストール手順の一例(事前準備)
2.XenApp 7.15 LTSR CU5 の新規インストール手順の一例(Webサーバと管理コンポーネント)
3.XenApp 7.15 LTSR CU5 の新規インストール手順の一例(Virtual Delivery Agent)
4.XenApp 7.15 LTSR CU5 の新規インストール手順の一例(マシンカタログとデリバリグループの作成)
5.XenApp 7.15 LTSR CU5 の新規インストール手順の一例(Citrix Receiver)
本記事で使用した検証環境のイメージ図は以下になります。赤丸のサーバが本記事の作業対象のサーバです。
クライアント端末側のOSは Windows 10 バージョン1903、サーバ側のOSはWindows Server 2016、Citrix XenServer はバージョン7.1 CU2 を使用しています。
作業前に事前にご確認ください
※Windows のイベントログにドメイン認証関連のエラーメッセージが記録されていないことをご確認ください。
1.Virtual Delivery Agentをインストールするサーバに、事前準備
の記事で入手した
「XenApp_and_XenDesktop_7_15_5000.iso」をマウントします。マウントしたドライブのアイコンをダブルクリックして、XenAppの箇所に表示されている「開始」をクリックします。マウントしたドライブを開き、AutoSelect.exeを起動した場合は、手順2の画面が表示されます。
2.「Virtual Delivery Agent for Windows Server OS」をクリックします。
3.本記事のXenAppはマスターイメージからマシンを展開する方式ではなく、1台ずつOSとVDAをインストールして構築するため「サーバーマシンへの接続を有効にする」をクリックします。
4.本記事ではXenAppサーバ上の「Citrix Receiver」は使用しないため、こちらのチェックを外して「次へ」をクリックします。
5.「次へ」をクリックします。
6.デリバリーコントローラサーバのFQDNを指定して「接続テスト」をクリックします。
7.緑マークが表示されることを確認後、「追加」をクリックします。
8.緑マークが表示された後、「次へ」をクリックします。
9.「次へ」をクリックします。
※前記事(Webサーバと管理コンポーネントのインストール)
の手順5にて「Windows リモートアシスタンスをインストールする」にチェックをつけていましたが、以下の画面にて「Windowsリモートアシスタンス」にもチェックをつけると、Citrix Director からVDAのマシンに対してシャドウができます。お試し頂く場合は、こちらにもチェックをつけてください。
10.「次へ」をクリックします。
11.「インストール」をクリックします。
12.「閉じる」をクリックします。
13.OS再起動後、ログインするとインストールが続行されます。リモートデスクトップライセンスモードが構成されていないメッセージが表示される場合があります。手順16以降で設定をします。
14.Call Homeに参加するかどうかを選択後、「次へ」をクリックします。「Call Homeに参加しません」を選択しています。
15.「マシンを再起動する」にチェックがついていることを確認後、「完了」をクリックします。
# 評価ライセンスの期間内でご使用頂く場合は、以下の設定は必須ではございません。
※修正:2021/01/26※
リモートデスクトップセッションホストのライセンスの設定について、PowerShellを使用する手順に変更しました。
こちらの情報は参考情報としてご確認ください。
16.以下のPowerShellコマンドを実行して、RDSライセンスサーバを指定します。
(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).SetSpecifiedLicenseServerList(("RDSライセンスサーバーのホスト名、もしくは、IPアドレス"))
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HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters\LicenseServersのSpecifiedLicenseServers にて、設定した値が表示されることを確認します。
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※補足説明
以下のエラーが表示された場合は、グループポリシーを使用して設定されている可能性があります。 グループポリシエディタにて「コンピューターの構成」-「Windowsコンポ―ネント」-「リモートデスクトップサービス」-「リモートデスクトップセッションホスト」-「ライセンス」を開き、「指定のリモートデスクトップライセンスサーバーを使用する」と「リモートデスクトップライセンスモードの設定」を未構成に戻して「gpupdate /force」を実行後に、上記のPowerShellを再実行してください。
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17.以下のPowerShellコマンドを実行して、RDSライセンスモードを指定します。2はデバイスモード、4はユーザーモードです。購入したRDSライセンスのモードに合わせて指定します。本記事は2を指定しています。
(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).ChangeMode(2 もしくは 4)
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HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server\RCM\Licensing Core\LicensingMode にて、指定した値が表示されることを確認します。本記事は2が表示されています。
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2台目以降も同様の手順にてインストールします。
いかがでしたでしょうか。次回 は、マシンカタログとデリバリーグループの作成をします。
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