EAI/ETL技術者のブログ

  • クラウドサービスとのデータ連携を学ぶ
2020.01.20

DataSpiderでデータをboxストレージに連携するメリットとは

メインビジュアル

<目次>
DataSpiderとBoxの特徴についておさらい
DataSpiderとBoxの連携で出来ること
DataSpiderでBox連携をするメリット

今回はDataSpiderとBoxの連携ネタをお届けします!




みなさんクラウドストレージサービスを利用したことはありますか?

代表格のDropboxをはじめ、さまざまなサービスが展開されていますよね。

そのなかでも、私の今回のテーマでもある「Box」を使っています。

私がBoxを使う目的は、主に旅行先で撮った写真の保存と管理です。

万が一、カメラが故障したり、水没したり・・という時に備えられて、とても重宝しています。

しかし、数日分の写真を整理しているとき、いつも思うことがあります。

・日付ごとにフォルダを自動生成してほしい
・日付ごとのフォルダに自動で振り分けて保存してほしい

いつも手動で日付フォルダを作り、写真の日付を確認して手動で振り分けていますが…とても面倒です。

個人での利用であれば、量もそれほどではないですしあまり問題はないのかもしれません。

これが業務での利用となると…
次のような課題が想定されます。

・システムのログを日付ごとに自動でフォルダ分けして管理したい
 →オンプレで管理する日次のシステムログを、自動的にクラウドストレージ上に保存し管理

・ファイルの拡張子ごとに自動で保存先フォルダを変えたい
 →対象システムや取引先ごとに扱うファイルの拡張子が異なっており、拡張子ごとに行う
 処理も違うため自動的に拡張子ごとにフォルダの振り分けを実施

このような課題を解決しようとした時、
すぐに思いつくのは自分でプログラムを組むことではないでしょうか。
しかし、いざ仕組みをスクラッチで作り込もうとすると…

・そもそもスクラッチ開発の経験がないため、技術者の確保や技術習得に時間がかかってしまう
・スクラッチ開発では避けられない、開発コスト増大と処理の属人化のリスクがある
・クラウドサービス側との連携部分は、公開されているAPIの仕様を理解する必要が
 あり、慣れていないAPI呼び出しの処理を実装しなければならない

というような新たな課題に直面します。

外部ベンダーに依頼して開発してもらう選択肢もありますが、開発費用を掛けたくないし、できれば、
自分たちで内製化を進めていきたい・・・
そんなときは、EAIツールを利用するのも1つ選択肢として考えられます。

以下より、EAIツールであるDataSpiderを用いたBox連携のメリットをご紹介します。


DataSpiderとBoxの特徴についておさらい


DataSpider
  ーデータ連携分野で6年連続顧客満足度No.1を受賞しているEAIツール。
  異なるシステム間のデータやアプリケーションをノンプログラミングで自在につなぐ。

Box
  ー2016年10月時点で66,000社を超える、世界で最も選ばれたクラウドストレージサービス。
  様々なデバイスに対応し、ファイル共有をセキュアに行うことが可能。


DataSpiderとBoxの連携で出来ること


Box側で公開されたAPIをDataSpiderから操作することで、下記のような操作を自動化できます。

◎ファイルを自動的にBoxへアップロード
 例)スケジュール実行で、定期的にログファイルをBoxへアップロード

◎ファイルを自動的にBoxからダウンロード
 例)Boxにアップロードされたファイルを一覧取得し、ファイルの件数分繰り返し処理
   を実施ファイルの名前や拡張子などで処理内容を分岐させる

◎保存先フォルダの自動生成
 例)実行年月日のフォルダを自動生成し、日次データファイルをタイムスタンプに応じて
   自動振り分け

など

図版1

さらにDataSpiderと連携することで次のようなメリットがあります。


DataSpiderでBox連携をするメリット


1.API呼び出し部分の実装は不要

 ⇒製品側でAPI呼び出しに必要な処理部分を吸収。
  呼び出しに必要なパラメータを設定するだけで、APIの呼び出しが可能。

2.認証設定の作成が可能

 ⇒接続時に必要となる認証設定をDataSpiderにて作成可能。
  作成した認証設定は製品内の管理画面で一括管理可能。

3.任意のタイミングで実行を制御

 ⇒スケジュール実行だけでなく、フォルダ監視やHTTPリクエストなど、
  ユーザの操作イベントによる柔軟な処理実行が可能。

4.周辺システムの連携処理を一元で作成

 ⇒各種システムとBoxの連携を1つのフローで表現し業務を一元化可能。
  処理の流れが可視化され、担当者間での引継ぎも容易に。

5.データの加工変換や条件分岐処理をノンプログラミングで実装

 ⇒例えば、フォルダ配下にあるファイル名を一覧取得する、ファイル名に現在日付を付加する、
  ファイルの拡張子や種類に応じてアップロード先を変える条件分岐処理などを実装可能。


まとめ


DataSpiderでBox連携をすることで、様々なメリットがあることを理解いただけたと思います。

より詳しいDataSpiderでの実装方法については、下記のサイトで紹介しています。
boxとつないでみる-DSTN(DataSpider Technical Network)


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三村 高広 (みむら たかひろ)

東日本技術本部 情報基盤技術統括部

2015年株式会社アシストに入社。
入社以来、EAI/ETL製品の担当部署に配属し現在「DataSpider」の担当として活動中。
「EAI技術者のブログ」を通し、皆様に様々なEAI製品導入のメリットや効果をご紹介します。

執筆者 三村高広

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