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2024.04.03

DataSpiderによる開発内製化を促進!スキルトランスファー支援のご紹介

DataSpiderによる開発内製化を促進!スキルトランスファー支援のご紹介

昨今はクラウドサービス利用などで、システムの接続先がより高い頻度で変わります。
そのため、スピード感をもってシステム間のデータ連携を行う必要性があり、社内外のシステムとのデータ連携において内製化が望まれます。
そのようなシーンで、より簡単に、よりスピーディーにデータ連携処理の実装と運用を行うことができる製品が「DataSpider Servista(以下、DataSpider)」です。
本記事では、そんなDataSpiderを用いたデータ連携処理開発の内製化をさらに後押しする支援メニューについてご紹介します。

▼DataSpiderの支援が必要な理由

DataSpiderとはクラウドサービスや社内のデータベースなど、様々なデータソース同士の連携処理をGUIで簡単に開発、運用を行える製品です。
そのため、社内システムの連携先が新たに増えた場合や、変更になった場合もスピード感をもって対応をすることが可能です。


DataSpiderはGUIで開発が行えるため、誰でも簡単に処理開発を行うことが可能ですが、DataSpiderを新規に導入したばかりの状態や DataSpiderの知見がまだ少ないといった状態などの場合、いきなり本格的な処理を開発することは難しく、製品自体に対する相応の知識を身に付ける必要があります。
そのため弊社では、DataSpiderに関する知識がゼロの状態から、DataSpiderを使いこなしていただくために、様々な支援メニューをご用意しております。

▼DataSpider採用から開発までの道のり

DataSpiderを新規構築された際に弊社からご紹介している支援としては以下があります。

まずは、導入支援です。
文字通りDataSpiderの導入作業を実施させていただくことが可能です。
当たり前ですが、導入作業をしただけでは、DataSpiderの開発知識がない状態です。
そこで、導入支援の次のステップとして、基本トレーニング支援をご用意しております。
こちらはDataSpiderの開発の仕方について、ハンズオン形式でシナリオに沿って学習いただく内容となっており、ご受講いただくことで、基本的な開発を行っていただけるようになります。
しかし、基本トレーニングはあくまでも基本的な開発方法を体系的に習得いただくことを念頭に置いた内容となっているため、専用アダプタを利用した処理や、お客様の要件に沿ったより複雑なデータ連携処理は難しいケースがあります。
そこで登場するのがスキルトランスファー支援です。

▼スキルトランスファー支援とは

スキルトランスファー支援は、より高いレベルの処理開発スキルをレクチャーするためのサービスです。
お客様のご要件をお伺いして弊社にてサンプルのデータ連携処理を作成します。
また、サンプルデータを作成するのみではなく、実際にお客様がご自身で同様に処理を開発できるよう具体的な処理開発方法をご説明します。
なお、処理作成のポイントは資料にまとめてお渡ししますため、社内で共有いただいたり、新しい開発メンバーの方が参加された際にも、同様の開発スキル習得に向けてお役立ていただくことが可能です。

●ご支援内容例


また、既存でDataSpiderをご利用いただいているお客様でも、接続先が増えたり、業務ロジックが変更されたり、今までとは異なるデータ連携処理開発が必要になるシーンもあるかと思います。
そういった場合でもスキルトランスファー支援をご活用いただけます。

さらには、時間をかければ方法を調べて開発を行えるものの、処理のリリースまで期間が限られているシーンもあるかと存じます。
こういったシーンでもDataSpiderの開発に精通した弊社メンバーがご要件をお伺いし、作成したサンプルスクリプトを参考に処理開発を行っていただくことでより短期間で開発を行うことが可能になります。

▼支援の進め方

具体的なスキルトランスファー支援の進め方は以下の通りです。

1. データ連携処理のご要件をヒアリングします。
  サンプルスクリプトは最大で3人日程度の工数で作成可能な範囲として
  ご調整をさせていただきます。
2. 要件ヒアリングから2~4週間期間をいただき、
  弊社にてプロトタイプとなるサンプルスクリプトを作成します。
3. お客様よりレビューをいただくとともに、
  弊社側から開発に必要な事項について追加確認をさせていただき、
  サンプルスクリプトを改修し、改めてレビューを実施いただきます。
4. サンプルスクリプトのレビューが完了後、処理作成のポイントを資料にまとめ、
  処理作成方法についてご説明し、最終的なご不明点などをQA対応させていただきます。

期間としては全体で約1ヵ月から1ヵ月半となります。

上記は基本的な進め方となりますので、アレンジを加えることもご相談いただくことが可能です。

▼支援内容の具体例

続いて、スキルトランスファーの具体的な支援内容を実例をもとにご紹介します。
昨今よく利用されるのが、RESTアダプタを利用したデータ連携処理です。
REST アダプタでは、REST形式のWebAPIと連携が可能なため、DataSpiderの専用アダプタとして用意されていないクラウドサービスなどとの連携によく利用されています。

RESTアダプタは柔軟にHTTPのリクエスト内容を作成できますが、RESTアイコン内のプロパティ設定と、前段や後段で設定するmappingアイコン内での実装が必要です。
そのため、接続先のAPIやRESTに対する十分な知識がない場合、初見でアダプタを使いこなすのは難しいです。

例えば、POSTのリクエストで「Body部(HTTPリクエストデータの本体)」にJSON形式でデータを格納したいケースについて考えてみます。
あるデータ項目は数値として値を設定して、あるデータ項目は文字列として値を設定したいとなった場合、mappingアイコン内で REST アイコンの入力スキーマに、どのようなロジックアイコンを利用して、どのように値を渡すかが分からなかったりします。

このようなケースにおいて、スキルトランスファー支援でお手伝いをさせていただくことが可能です。
サンプル作成を行う前提として、WebAPIの仕様書はお客様にご用意いただき、APIの仕様についてお客様ご自身でもご理解いただく必要はございますが、API仕様をどのようにDataSpiderの処理実装に落とし込むか、ディスカッションを行いながらサンプル作成をさせていただきます。


また、RESTアダプタのよくある落とし穴として、エラーハンドリングの未実装もあります。
通常、RESTアダプタはAPIコールに成功した場合、RESTアダプタ単体として正常終了の扱いになりますが、APIコールに成功しても、コール先で内部的にエラーが発生しエラー結果が返されることもあります。
そのため、APIコールのレスポンス結果を判定して、場合によってはエラー処理が行われるように実装する必要があります。
こういった、実運用に耐える処理実装の観点でも、弊社からスキルやポイントのレクチャーを行えます。

弊社のDataSpiderスキルトランスファー支援についてイメージを持っていただけましたでしょうか?
これからDataSpiderの導入を検討されているお客様にも、既にDataSpiderは導入していて、新たな処理開発を検討されているお客様にもお役にたてる支援となっております。
ご興味がある場合は、お打ち合わせにて支援内容のご説明も可能です。
お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

<DataSpiderお問い合わせフォーム>
 https://www.ashisuto.co.jp/pa/contact/dataspider.html

最後に、以下の通り本ブログ内容のまとめを掲載します。

  • スキルトランスファー支援では、ご要件をお伺いした上で、サンプルスクリプトの提供と
    スクリプトの作成方法のレクチャを実施
  • 期間としては全体で約1ヵ月から1ヵ月半
  • これから初めてDataSpiderでのデータ連携処理開発を行っていく場合や、
    初めて特定の専用のアダプタを利用したり、より高度な処理フローを実装する際に最適

執筆者情報:

執筆者 佐々木悠人

佐々木 悠人(ささき ゆうと)
株式会社アシスト
DX推進技術本部 技術統括2部 DI技術部

2016年新卒でアシストへ入社。
入社以来、データ連携製品のフィールド技術者として従事。
趣味は社会人から始めたキックボクシング。

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