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JP1ユーザー会特別インタビュー第三弾

JP1ユーザー会インタビュー


JP1ユーザー会では全国各地のユーザー様に企画・運営に関するアドバイザーとしてご協力頂いています。
今回、中日本、西日本地区のアドバイザーである、アイカ工業小倉様とローム田中様に日々の運用で培った経験や現場で得た気付きをもとに、
JP1ユーザー会の持つ「価値」と期待する「役割」についてお聞きしました。

小倉 大樹 氏
アイカ工業株式会社
デジタルイノベーション推進部
DX支援/情報セキュリティーグループ

Slerとして5年インフラ、ネットワーク、セキュリティに関する設計と導入に従事。
2018年アイカ工業に入社後も主に社内のIT運用をご担当。

田中 徹 氏
ローム株式会社
IT統括本部 システム開発部
システム開発担当 統括課長

2006年にロームのIT部門に入社。社内基幹システムの開発・運用を10年以上経験後、ITの企画部門も経験。
2022年からシステム開発の責任者をご担当。









JP1採用のきっかけ

佐野:
本日はありがとうございます。まずはお客様でのJP1の採用のきっかけやお二人のこれまでのご経験についてお聞かせください。


小倉氏:
2019年の基幹システム刷新時に、「息が長く、ナレッジが豊富な製品を選ぶ」という社内の方針で、JP1を採用しました。

そのタイミングで、従来は保守ベンダーが担っていたジョブ管理部分を、自社で受け持つ体制へ移行するとともに、ほとんどのジョブを1から作り直しました。ジョブの命名や運用に関する規則を作成し、標準化を進めた結果、ジョブフローが改善されました。
私自身アシストとはこの基幹システム刷新時のJP1環境の構築からのお付き合いです。

佐野:
今はJP1だけでなく、インフラやセキュリティでも良いお付き合いをさせていただきありがとうございます。

田中氏:
弊社は2000年前半にホストのオープン化を実施したタイミングでJP1を利用開始しています。
当時バージョン6で現在と仕様も異なっていたので、定期的にジョブ環境を再起動したり、リカバリ対応なども経験しました。
グローバル化に伴い、今では日本や海外を含めてJP1は24時間365日稼働しています。

佐野:
田中様とは2024年からということで、実はアシストのJP1としてはお付き合いは最近始まったばかりなのですが、2025年からアドバイザーとしてJP1ユーザー会にご協力を頂いています。

本日はお二人にJP1ユーザー会に対するリアルなご意見をお伺いできればと思っています。よろしくお願いします。

インタビュアー 佐野



















JP1ユーザー会で得られる学び

園山:
ここからJP1ユーザー会についてもお伺いできればと思います。お二人はJP1ユーザー会についてどういった印象をお持ちでしょうか?

インタビュアー 園山




















小倉氏:
--JP1ユーザー会の価値

JP1はジョブ管理や監視等、複数分野の製品があるので、活用方法も企業ごとに異なると思っています。
日々のサポートでいただくアシストからの回答は正確で信頼できますが、 実際の運用現場で起こる失敗談や泥臭い工夫は、ユーザーの事例や生の声からこそ学べると考えていて、JP1ユーザー会は、ベンダーの知見と現場の知恵を補完し合える貴重な場だと考えています。

--具体事例から得られた学び

過去にJP1ユーザー会でお聞きしたJP1 CSユーザーの事例は、自社のサーバ更改の検討とタイミングが重なり、非常に参考になりました。特に「良い点」だけでなく、導入時に直面した「悪い点」まで率直に共有いただけたことで、運用の具体的なイメージを持つことができ、意思決定の解像度が一段と上がりました。
現場で製品を採用、展開する過程では技術面だけでなく、社内への上申などの課題がつきものですが、こうした点は、経験者に直接聞くのが早いと思っています。

実際、JP1ユーザー会の参加を通じて、後日JP1 CSユーザーと情報交換できる機会に発展しましたので、そういったユーザー同士のつながりが今後も広がって行けば良いと考えています。

佐野:
JP1ユーザー会がユーザー同士のつながりに貢献できたことが嬉しいですね。アシストは会社全体でユーザー同士がつながる場の提供・推進をする取り組みをしています。このJP1ユーザー会もそういった機会作りの場として、さらに発展させたいと考えています。



田中氏:
--参加しやすい雰囲気と深い情報交換

私は2024年11月に初めてJP1ユーザー会に参加しましたが、アットホームな雰囲気作りが意識されていて、初めて参加するメンバーでも安心して話しやすいと感じました。

他社のコミュニティではセールス寄りのセッションが目立つこともありますが、ユーザー同士の情報交換や現場の課題に関するディスカッションを重視する場になっている点や、日立製作所様の参加によりロードマップなど今後の方針が明確になるのも良い点だと感じています。
JP1ユーザー会は、アシストの技術の方が参加されているのもいいですね。技術者同士同じ目線でお話することができます。


園山:
ありがとうございます。我々も現場のお客様の声を聞くことができる貴重な場なので、特に大阪だとほぼ全JP1技術担当者が当日何かしらの役割をもって参加しています。

田中氏:
--他社の事例から得られる客観的な視点

私のスタンスとして、普段からメンバーには外部セミナー等へ参加するよう促しています。
日々の業務では自社の取り組みだけに視野が偏りがちなので、JP1ユーザー会で他社の苦労や工夫を聞くことで、自社の運用を客観視できるのが良い点と捉えています。

また、若手メンバー中心のコミュニティであるビギナーズ倶楽部(※)に参加しているメンバーからは、同年代が抱える課題を共有することで、過去に自分が経験したことや、今後直面するであろうテーマが整理でき、自分の現在地が再確認できたというフィードバックもありました。
※ 2025年に発足したJP1担当1年~3年目までで構成されるユーザーコミュニティ

佐野:
貴重なご意見ありがとうございます。若手メンバーのスキルアップの意味でもアシストの若手メンバーも参加者の一人としてビギナーズ俱楽部に参加させたいと思いました。

今後のJP1ユーザー会への期待

園山:
最後に、お二人がJP1ユーザー会に期待することをお聞かせください。


小倉氏:
--クローズドな相互レビューの場づくり

普段、運用していると自社の取り組みが適切なのか判断に迷うことがあります。
そこで、JP1ユーザー会で知見のある参加者からフィードバックをもらい、自社の課題や改善点に気付けるような仕組みがあると大変ありがたいです。
例えば、一般的な登壇事例だけでは自社の環境にそのまま適用できるかどうかの判断が難しいケースがあるので、JP1ユーザー会で参加者が実務で使っている自社の環境の一部を見せ合いながら、良い点や改善点を意見交換する機会があれば、お互いに刺激し合えるのではないでしょうか。



田中氏:
--ユーザー同士による“共創”の文化

JP1ユーザー会では、ユーザー同士が「自社の環境をより良くする」という意識を持ち寄り、相互に刺激し合える場になることを期待しています。単なる発表に留まらず、実環境を前提にした双方向の対話やフィードバックが得られると、日々の運用で見えにくい“正解”に近づくための気付きが生まれると考えています。

そのためには、事例発表は、より具体的な内容を希望します。
特に、成功例だけでなく、未解決の悩みや試行錯誤も含めた課題を共有してもらえると、「そういうやり方があったのか」「自社ならこのようにする」と考えるきっかけになりますし、理解の解像度が上がるので、その点を期待したいです。

佐野:
これまでにアシストが経験した事例(JP1の機能に関するTipsやトラブル事例)などをJP1ユーザー会でご紹介することでもお役立ていただけそうですので、検討したいと思います。
本日は貴重なお時間をありがとうございました。


インタビューを終えて

この取材を通じて、JP1ユーザー会は単なる製品情報を聞く場ではなく、運用現場の仲間をつくるコミュニティとしての可能性を強く感じました。正解が一つではないからこそ運用に迷いはつきもの。だからこそ、語られる生の運用と対話の積み重ねに価値があります。

JP1ユーザー会を単なる製品ナレッジの共有だけでなく、お客様の運用のめんどくさいを解消するためのコミュニティとして発展させていきたいと思います。


JP1ユーザー会アドバイザーインタビュー記事ご紹介

ご好評をいただいている、第一弾、第二弾のインタビュー記事を公開中です。下記のリンクより、是非ご覧ください! 


JP1ユーザー会は、JP1製品を利用しているユーザー同士が情報交換や交流を行うためのコミュニティです。この会では、JP1の利用方法や運用の効率化についての情報提供が行われるほか、ユーザー同士が実際の運用現場での経験や課題を共有し、解決策を探る機会を提供します。

JP1ユーザー会コミュニティサイト

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