
<記者発表会 開催報告>Information Builders社とのパートナーシップ締結35周年を記念し、「WebFOCUS TurboV Anniversary Package」の提供開始を発表
去る5月27日、アシストは国内で総販売代理店を務めるBIプラットフォーム「WebFOCUS」の開発元であるInformation Builders社(以下、IB社)とのパートナーシップ締結が35周年を迎えることを記念し、情報活用高速化ソリューション「WebFOCUS TurboV」のフルラインナップのライセンスやサービスをパッケージ化した「WebFOCUS TurboV Anniversary Package」を、2017年9月30日までの期間限定特別価格で提供することを発表しました。
以下に、同日に行った「WebFOCUS TurboV Anniversary Package」記者発表会の模様をご紹介します。
(左)アシスト 情報基盤事業部 製品統括部1部 部長 日景 亮介 |
始めに、株式会社アシスト 執行役員 情報基盤事業部事業部長 大山貴志より、IB社との関係についてご紹介しました。
アシスト 執行役員 情報基盤事業部長 大山 貴志 |
「IB社は1972年に設立された老舗のソフトウェア・メーカーであり、アシストとは1981年から国内独占販売契約を締結しています。契約締結当初はメインフレーム上で稼働する『FOCUS』という製品を取り扱っていましたが、1997年に現在の『WebFOCUS』というBIツールがリリースされ、現在では約1,220社にご利用いただいています。アシストとも非常に企業体質が似ており、離職率が低く比較的長い間働いている社員が多いということや、また創業者が経営に携わっていること、非上場である点も挙げられます。今後も会社同士の付き合いを深め、総販売代理店としてさらなる価値の提供を行っていきたいと思います」。
次に、IB社のProduct Marketing Vice President Rado Kotorov氏に、IB社のビジョンとケース・スタディについてご説明いただきました。
Information Builders社 副社長 チーフ・イノベーション・オフィサー Rado Kotorov様 |
「IB社は、シンプルな形で技術を利用したいというニーズや、意思決定を左右する情報をあらゆる方に届けたいという思いで40年前に設立されました。この40年の間に様々な技術革新がありましたが、会社として長きにわたり存続してこられたのは、我々が提供するサービスの価値をお客様に実感してもらえるよう、努力を続けてきた結果だと感じています。また、会社が非上場のため株式市場の余波を受けず、独立性も確保されているため、お客様に安心してサービスをご利用いただける環境が整っています。
今、最も大きな技術革新は『デジタル化』です。例えば本の購入も、以前は本屋で書籍を購入していましたが、現在はオンラインでデジタル版の書籍を購入する機会が増えています。このようにデジタル化によりビジネスの在り方も変革が起きています。そして、それにより多くのデータを入手/配信することができ、分析の幅も広がりました。企業経営においてBIの果たすべき重要性は増しており、『データ=お金』が文字通りとなっています。そのため、今後は『データで収益を得る』ことを事業に組み込んでいただくことが企業価値の向上につながっていくと考えています。また、それに合わせて我々の提供する製品もデータマネタイゼーションに方向性を合わせています。
では、実際にどのようなデータマネタイゼーションが考えられるでしょうか。まず1つ目が全社員が日常業務でデータ分析を利用できる環境を整えることです。今日、“BI”という言葉のもつ意味は非常に広く、また難易度の高いものとなっており、全員がBIツールを使いこなせるようにするというのは非現実的です。これは、全ての人がBIツールを使いこなせるようにするという意味ではなく、すべての人がより良い意思決定を行うために必要な情報を入手できる環境を整えるという意味です。過去、意思決定に関する研究でノーベル賞を受賞したハーバード・サイモン氏は、組織の成功において大事なことは社員一人ひとりが意思決定を行えることだと述べています。現在、一般企業では全社員の内22%程度しかBIを活用できていない状況のため、その活用範囲を広げることが企業活動の向上につながると言えます。ある自動車メーカーでは、自動車の整備/修理事業が赤字になっていたのを、BIを利用することで、修理依頼のあったパーツを修理すべきか、もしくは交換するべきか最適な判断を下せるようになり事業の収益も大幅に改善されました。
そして2点目が自社で手に入れたビッグデータを顧客に提供することです。ある企業では、自社で手に入れた520億件ものデータを製作したアプリ内に取り込み、顧客が自由に分析できるツールを提供することによって、電話帳印刷からデジタル広告会社へと業務形態を変貌させました。
3点目が分析機能自体をコモディティ化することです。自社の社員にだけ分析機能を提供するのではなく、顧客まで提供範囲を広げるということです。ここでは我々の取り組みをご紹介します。現在、様々なドキュメントデータがPDFという形で提供されています。PDFというデータ形式は静的なため、例え様々な情報が含まれており分析をしたいと考えても、スキルがなければ非常に難易度が高くなります。そこで、我々は静的なPDFに対し、分析機能や双方向性を持つフォーマットとしてADFを作成し、特許を取得しました。分析機能だけでなく、ユーザがどのデバイスを利用しても最適なレイアウトで閲覧できる機能も取り入れています。分析という考え方を日常化し当たり前のものにしていくことで、様々なインスピレーションを得ていただくことが、企業の進化につながっていくと考えています。
データマネタイゼーションの検討にぜひ取り組んでいただき、『分析する』ということを多くの方に手にしていただきたいと考えています」。
株式会社アシスト 情報基盤事業部製品統括部1部部長 日景亮介からは、WebFOCUSの特長や優位性、そして「WebFOCUS TurboV Anniversary Package」についてご紹介しました。
アシスト 情報基盤事業部 製品統括部1部 部長 日景 亮介 |
「WebFOCUSは、オペレーショナルBIをコンセプトとして、いつでもどこでもだれでも情報活用ができる基盤を提供する製品で、導入実績は業種業態を問わず約1,220社に採用いただいています。2013年には、様々な機能をパッケージ化した『WebFOCUS EVO』を提供開始し、こちらも非常に高い評価を得ています。
あらゆる人に意思決定に際して必要な情報を提供するために、特徴的な機能としてガイデッドレポートとアクティブレポートが挙げられます。ガイデッドレポートは、ガイドに従って情報を入力すると欲しい情報が得られるといった直感的に使えるレポート機能です。アクティブレポートは、静的なレポートではなく、ユーザが出力したレポートをさらに加工できるようアクティブテクノロジーを実装したレポートです。また、アクセスログを取得する機能もあり、セキュリティ管理と合わせてレポートの使用状況を確認できるため、レポートの改善または整理など、インフラの整備に活かすことができます。
今回、WebFOCUS EVOに、データベースとしてHPE Vertica、ETLツールとしてSyncsort DMExpressをパッケージ化した『WebFOCUS TurboV』を、IB社とのパートナーシップ35周年を記念し『WebFOCUS TurboV Anniversary Package』として期間限定、特別価格で提供することになりました。『高速な処理性能』『開発コストの低減』『柔軟なBI基盤』という3つの特長により、コストパフォーマンスの高い安定したBI基盤を実現します。また、アシストならではというところで、製品に特化した技術者を多数抱えているため、それぞれの製品を最大限活用いただけるサポートをトータルで提供することが可能です。
BIツールに関して、定着しない、部門最適になっていて他の用途に適用が難しい、データが散在して整理できないといった悩みを聞く機会が多いですが、ぜひこの機会に『WebFOCUS TurboV Anniversary Package』を導入いただき、情報活用の高速化を体感いただきたいと思います」。