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AI はじめの第一歩!「テーマの見つけ方」

2021.10.8

<執筆者> 矢野 一栄 Yano Kazushige

DX推進技術本部 データ活用技術統括部
中西日本データ活用技術部 部長

新卒で入社した会社(組立系の製造業)では、工場での品質管理や市場での品質保証の業務に従事。
2002年、アシストに中途入社。
アシスト入社以来、BIツール、データ活用分野を中心に担当している。
最近、大学3年生になる息子の就職活動を心配しているが、あまり聞くと怒られるので黙っている。

<執筆者> 岡田 洋二 Okada Yoji

DX推進技術本部 データ活用技術統括部
中西日本データ活用技術部

前職でのWeb系プログラマを経て、2006年にアシスト入社。
BIツールのエンジニアを10年以上担当。
2020年 DataRobot社主催のデータサイエンティスト養成講座「AIアカデミー 」卒業後、DataRobotビジネスに従事。

AI導入が進まないケース


こんにちは。技術部長の矢野一栄です。

アシストでは、2020年にAIプラットフォーム「DataRobot」の取り扱いを開始し、2021年9月時点で10社ほどのお客様に導入いただきました。
この営業活動を通して分かったのは、「お客様がDataRobotに興味があっても、AI導入が進まないケースが多い」ということです。
原因の一つとして 「AIで解決できる具体的な業務課題がない」 ことが挙げられます。

以下のグラフは、AIイベントの参加者に回答いただいたアンケート結果です。
「DX ✕ AIにおける人材育成の課題は?」という問いに対し、「具体的な育成方法が分からない」「未着手」という回答に次いで、「ビジネス課題設定が不十分でAI適用業務が不明」という『テーマや効果が見えない』という課題が多いことが分かります。

DX × AI における人材育成の課題は?

そこで、アシストでは、AI導入前のお客様に向けた 『AIスタートダッシュ』 という支援サービスを提供しています。
今回は、その支援サービスで提供している内容を一部抜粋し、「AI はじめの第一歩」として皆さまにお届けしたいと思います。

AI導入前にするべき3つのこと


AIを導入する前にすべきことは、以下の3点です。

① AIとは何か、どういった活用方法があるのかを知る(=AIの勉強会を実施する)
② AIで解決したい課題を明確にする(=テーマを決める)
③ AIで得られる価値を判断する(=PoVをする)

では、それぞれどんなことをすべきか、詳しく見ていきましょう。

① AIとは何か、どういった活用方法があるのかを知る


まずは、同じ業務を担当しているメンバーで集まり、「AIとは何か」「どんな他社事例があるか」などを勉強しましょう。

AI勉強会の内容(一例)

・「AI」「機械学習」「深層学習」は何が違うのか?
・他社では、どのような業務でどのようにAIを活用しているのか?
・どのようなデータを用意すれば良いのか? など

これらを学ぶことで、「自社にはこんなデータがあるから、こんな活用ができるのでは?」「〇〇社と業務が似ているから、この事例と同じことができるのでは?」と想像できるようになります。これが、AIで解決したい課題を考える下地となります。

② AIで解決したい課題を明確にする


AI活用をイメージできるようになったら、次はAIで解決したい課題を明確にしましょう。

AIを推進するには「良いテーマ」が何よりも重要 です。
良いテーマかどうかの判断は様々ですが、予測できても手を打つことができない、実現できるが価値がない場合は、ビジネスの効果が得られないので良いテーマとは言えないでしょう。

そこで、以下のような観点で整理をし、「筋の良いテーマ」を見いだします。

AIで取り組むべきテーマの整理

予測対象(ターゲット)は?
  〇〇を予測する(例:売上を予測する)
  △△を検知する(例:故障を検知する)
  ☐☐を分類する(例:優良顧客を分類する)

・予測できたら、どのようなアクションをとれるか?
・そのアクションから、どのような効果がでるか?
・その効果(ビジネスインパクト)は、どのように算出するか?

1人1テーマと考えた場合、20名分を集めると20のテーマが創出されます。
しかし、中にはAIでは解決が難しいものや、そもそもデータが存在しないものもあります。

そこで、創出したテーマを、以下の2軸で評価することをオススメします。
個人的には「ワクワク感」も考慮したいところです。

テーマの評価軸/評価イメージ

・実現性(スポンサー、データ、予測モデル、業務面、運用面 など)…… X軸
・効果性(売上アップやコストダウンなどのビジネスインパクト)  …… Y軸

最初は、クイックウィン(Quick Win、長期のビジネスゴールを見据えつつ短期・中期でも成果を上げていこうとする考え方、小さくとも初期段階で何らかの成果を出すこと)が期待できる 「最優先ゾーン」のテーマから手がけていくのが王道 の進め方です。

③ AIで得られる価値を判断する


ここまでしっかり準備できたら、PoV(Proof of Value、価値実証)を行います。
実現できるかどうかを検証する「PoC」ではなく、実現した結果どのような価値が得られるかを検証する「PoV」が良いでしょう。
導入予定のツールを使って、実際のデータを使い、検証を進めます。
想定していた価値が得られるようなら、ツールの導入を決定します。

アシストの支援サービス「AIスタートダッシュ」


ここまでご紹介した内容は、アシストの支援サービス『AIスタートダッシュ』で実施している内容です。
AIプロジェクト開始に向けて、初期アセスメントを行う有償サービスとなっています。

AI導入を検討される方へ

 以下に該当するような方は、ぜひ一度ご相談ください。
 ・AIについて組織内で理解を深め、協力を取り付けたい
 ・AIの有用性は理解しているが、取り組むテーマが明確に決まっていない
 ・自社人材がAI人材候補になりうるのかどうか判断したい

西日本のお客様へ

 特別に、AIスタートダッシュに含まれる 『課題設定ワークショップ』の入り口として、「課題設定」を体験 してもらうことも検討中です。
 興味がある方は、弊社担当営業にご連絡いただくか、お問い合わせフォーム よりお気軽にご連絡ください。

問い合わせ前に、もっとサービス内容を知りたい方へ

 本サービスの中でも重きを置いている『課題設定ワークショップ』について、もう少しご紹介しておきます。
 ワークショップでは「AIで解決したい課題を明確にする=テーマを見つける」部分を、お客様とアシストが一緒になって行います。
 実際にワークショップを担当した技術に、実施内容やお客様の感想を聞いてみましょう。

「課題設定ワークショップ」とは


こんにちは。DataRobot担当技術の岡田洋二です。

これまで複数社の課題設定ワークショップを担当しました。
ワークショップでは、皆さまにAIで取り組むテーマを創出していただきますが、最終的に「テーマアイデアシート」という形にまとめていきます。
一般的には以下のような流れでシートを作成します。

「テーマアイデアシート」作成のプロセス


1.テーマの考え方や書き方を説明               …… アシスト
2.個人ワークでシートを作成                 …… お客様
3.グループでディスカッションをして、内容をブラッシュアップ …… お客様

※このプロセスを2~3回繰り返します。

もちろん、お客様の状況やスキルによって、アレンジも可能です。

・事前説明会を実施して、個人ワークは事前課題とする
・当日はグループワークのみ行い、代表テーマの深堀りに注力する
という進め方をしたケースもあります。

「課題設定ワークショップ」を体験したお客様の声


実際にワークショップを体験したお客様からは、以下のような声をいただいています。

ワークショップを体験したお客様の声


業務部門

 ・AI・機械学習の基本的なところからテーマ設定の手法について学ぶことができ、大変有意義だった
 ・やはりAIのテーマ選定は難しい
 ・グループワークではデータサイエンティストの方に入っていただき、疑問点にすぐに回答してもらえたので、スムーズに議論できた
 ・機械学習だけでなく、自分たちが感じている課題についても共有することができた
 ・改めてデータが揃っていないことが分かった

IT部門/DX部門

 ・予測に対するインパクトや、どのようなアクションにつなげればいいのか、具体性をもって描くのが難しかった
 ・実業務には従事していないものの、業務部門の方々と同じグループで議論したことで、
  AI活用の可能性を垣間見ることができ、大変勉強になった
 ・実現できそうなテーマを考えることは難しかったが、実現までのフローや何をすべきかの理解が深まった

業務部門の方は、自分達の業務課題が解決できるのではないか?という期待や、AIという新しいことにチャレンジする楽しみを感じられているようでした。一方で、IT部門やDX部門の方は、現場の業務課題を知ることができる良い機会になったという感想が多かったです。

ワークショップ後のアンケートでは「ご自身がAI活用を検討する際に役立つか?」という質問に、ほとんどの方が「とても役立つ」「役立ちそう」と回答いただいており、皆さまのAIリテラシー向上にもお役立ちできるのではないかと思っています。

さいごに


良いテーマが見つかれば終わりではなく、それを実現するために、モデルを作成したり、モデルをビジネスに適用することも必要です。

アシストでは、それらをDataRobotで実装する際のサービス 『AI Buddyサービス』 もご用意しています。
今回ご紹介した『AIスタートダッシュ』を含む、AI定着に向けた伴走型のご支援です。

頼もしい味方や親しい相棒を意味する英語の「バディ」になぞらえ、AIの導入推進にチャレンジするお客様の頼れる相棒として一緒に課題解決を目指しますので、安心してお任せください。

現在、あるお客様で素晴らしいテーマが創出でき、ブラッシュアップしながら推進すべく、お客様と一緒になって活動しているところです。
また機会があれば、ご報告できればと思います。


関連情報


「AIスタートダッシュ」についてもっと知りたい方へ

  ◆資料◆
  AI導入を成功させる、はじめの一歩「AIスタートダッシュ超入門」
  https://www.ashisuto.co.jp/pa/download/ai-startdash_entry.html


「AI Buddyサービス」についてもっと知りたい方へ

  ◆Webサイト◆
  AIプロジェクトの成功をアシストと一緒に実現しませんか「AI Buddyサービス」
  https://www.ashisuto.co.jp/ai-buddy/service/


「アシスト 広島営業所」の取引先企業の方へ

  ◆ウェビナー◆
  アシスト広島フェア2021
  日時:2021年11月18日(木)13:00~17:20
  申込:https://mp.ashisuto.jp/public/seminar/view/44714

  本コラムの内容を、もっと詳しくお話しします。
  該当セッションは「データドリブン企業へ、AI推進のポイントはテーマ選定」です。
  他にも様々な分野のセッションをご用意していますので、ぜひご視聴ください。



 
本ページの内容やアシスト西日本について何かございましたら、お気軽にお問い合わせください。
 


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