UFT One
スクリプトのメンテナンス~オブジェクトリポジトリの共有化のご紹介~
UFT Oneをご活用の皆さまは、スクリプトの保守はどうしていますか?UFT Oneは一度、スクリプトを作成しておけばテストの繰り返しが発生するごとに有効性が増しますが、改修の際に、アプリケーションオブジェクトのプロパティ(属性)が変更されると、テストスクリプトの修正を 実施する必要がでてきます。修正が多岐に渡った場合、修正作業に時間を費やされることもあるのではないでしょうか?
今回の特集では、そんなテストスクリプトの保守作業の負荷軽減の一提案として、リポジトリの共有化の機能をご紹介します。
第一段階:UFT Oneのオブジェクトリポジトリの共有
UFT Oneはスクリプト毎にオブジェクトの情報を管理するオブジェクトリポジトリを作成します。アプリケーションの改修時にオブジェクトのプロパティ値が変更された場合には、このオブジェクトリポジトリの内容を更新する必要がでてきます。
しかし、スクリプトが大量にある場合、複数のオブジェクトリポジトリを編集していては手間も漏れも発生してしまう可能性があります。そこで出てきたのがオブジェクトリポジトリを複数のスクリプトで共有するという考え方です。
オブジェクトリポジトリ共有化の設定手順
1) 各スクリプトにて以下の操作を実施
- UFT One メニュー [リソース] > [オブジェクトリポジトリ]
- [ファイル] > [ローカルオブジェクトのエクスポート]
- 任意のファイル名で保存
2) 各スクリプトのオブジェクトリポジトリファイルをマージ
- UFT One メニュー [リソース] > [オブジェクトリポジトリマネージャ]
- [ツール] > [オブジェクトリポジトリ結合ツール]
- オブジェクトリポジトリファイルを選択し、結合
- 別名を付けて保存(拡張子tsrファイル)
- 複数ある場合は、結合後のリポジトリファイルと未結合のファイルの結合を繰り返し、一つのファイルにマージ
3) 各スクリプトにマージしたファイルを紐付け
- UFT One メニュー [リソース] > [リポジトリの関連付け]
- [リポジトリを追加]からマージしたリポジトリファイルを選択
- 共有リポジトリを有効にするスクリプト内Actionを選択
第二段階:共有オブジェクトリポジトリの変更
第一段階で共有オブジェクトリポジトリファイルでの管理が可能になりました。続いて共有オブジェクトリポジトリの変更方法のご紹介です。一般的な方法はGUIにて一つ一つオブジェクトを再記録する方法ですが、スクリプトの本数が多い場合には、変更作業が煩雑になりがちでした。
今回はオブジェクトリポジトリ情報をXML形式のツリー構造にエクスポートしてテキストベースでリポジトリ内容を再定義する方法をご紹介します。
アプリケーション側のプロパティ値変更箇所を把握されている場合、本機能をご活用頂くことで、保守作業時間の短縮やリポジトリの更新漏れ防止といった効果を発揮してくれます。
※注意事項※
作業前は、リストア用に必ず共有オブジェクトリポジトリファイルとXMLファイルのバックアップを取得いただくことを推奨します。
再定義手順
- 1)共有オブジェクトリポジトリを"オブジェクトリポジトリマネージャ"に読み込む
- 2)共有オブジェクトリポジトリ情報をXML形式にエクスポート
- 3)XMLファイルをテキストにて開き、該当プロパティを編集後上書き
- 4)XMLファイルを共有オブジェクトリポジトリ情報にインポート
- 5)共有オブジェクトリポジトリファイルを上書き保存
ご紹介した上記二つの機能を、アプリケーション改修時のスクリプト保守作業軽減に是非ご活用下さい。
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