Qlikユーザー座談会開催レポート
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アシストでは、製品ごとのユーザー会を全国各地で開催しています。数あるユーザー会のなかでも最大規模で開催しているのが、Qlik Sense/QlikViewを導入されたお客様にお集まりいただく「Qlikユーザー会」です。
東京地区では、最新の製品ロードマップやユーザー様による事例発表などをメインプログラムとするユーザー会のほか、2017年からは実践テーマ別の「Qlikテクニカルユーザー会」がスタート、今回はそれに続く企画として「Qlikユーザー座談会」を開催しました。このレポートでは、当日の座談会の様子をダイジェストでお届けします。
大人のデッサン教室?!自己紹介は似顔絵で
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初開催といっても、Qlik座談会は初回から規模が違います!会場には10を超えるテーブルがセッティングされ、各テーブルの進行を務めるファシリテーター(アシスト社員)も総勢15名がスタンバイ。続々と来場されるお客様をお迎えして、座談会がスタートしました。 |
座談会のテーマは「ユーザー利用を促進するには?」
さて、似顔絵とご本人を見比べながらの自己紹介タイムを終えたら、次はいよいよ座談会のメインテーマへと進みます。テーマは『ユーザー利用を促進するには?』。
事前のアンケートでもっとも多くの課題として挙げられたのが、「データ活用のさらなる推進、展開」についてのお悩みでした。Qlik SenseやQlikViewの利用がスタートした後、次のステップに進むために、ユーザーからどうやって要望を聞き取っていくのか、ユーザー主導で活用してもらうためのアイデアを知りたいといった声が寄せられました。 |
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1. 工夫、うまくいっていること
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はじめはExcelでのデータ作業の置き換えとして社内のユーザーに提案していたが、既存業務をQlik Senseに移行しようとする提案だとうまくいかないことが多かった。今あるデータをQlik Senseに取り込むと何か見えてくるのかデータからの発想に切り替え、Qlik Senseの連想技術の特性を活かしたアプローチに替えてみたら、ユーザーの理解と浸透が格段に上がった。自分自身もQlik Senseのユーザーになって、試行錯誤した経験が大きい。 ユーザーからの改善要望は、ユーザー側で決めてから共有してもらうのではなく、それを決めていく要件定義のプロセスから入り込むようにしている。要望の背景を知ることで実装の方法を提案できるし、業務的な感覚を持って開発できるようになる。 社外からモバイルでも利用され、ユーザーが必要なタイミングで必要な情報を取得できている。 大量データから必要なデータを簡単に検索・抽出できるようになった。これまでの作業が効率化されたり、気軽にデータを活用できる環境ができたことが、ユーザーから喜ばれている。 同じでデータであっても利用者の用途や目的に応じて、QVWを分けて展開している。 QlikViewを使っているユーザーに集まってもらい、社内情報交流会を開催。アイデアを交換しあう場としても、意見を収集する場としてもうまく機能している。
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2. 課題
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開発できるメンバーが少ないため、もっと開発者を増やして対応のスピードを上げたい。属人化させず、スキルの平準化も課題。 ライセンスの活用は悩みどころ。利用状況を見ながら再割り当てしている。 検索、抽出、集計が便利すぎて、分析ステップの移行が難しい。 ユーザー部門への開発のスキルトランスファーが、今後の展開のカギになりそう。 システムが複数かつ多岐にわたり、それが増加し続けるなか、いかにデータを正確に迅速にまとめられるか。
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3. やってみたいこと
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分析をもっともっと根付かせていきたい。 QlikViewでの結果をNPrintingで自動配信できる仕組みをつくり、データ活用の利用者の裾野を広げていきたい。 QVDを活用した開発スキルを上げて、さくさく動くQVWを作りたい。 非構造データやR、Pythonと連携した開発にも挑戦したい。
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4. 他社に聞いてみたいこと
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ユーザーの増やし方、巻き込み方、教育方法を知りたい。 パフォーマンスの向上について、具体的な解決方法やコツを共有してほしい。 思考にそった画面デザイン。グラフの配置やレイアウトで工夫しているところ。 開発は、情報システム部門?ユーザー部門?開発会社?開発にあたってのよいアイデアは? ユーザーに喜ばれる画面とは?かっこよく使いやすいデザインはどう工夫しているか。
ユーザー様からのコメント
開催後のアンケートでは、「大変参考になった」「参考になった」と回答された方がなんと100%!初開催ながら、満足度の高い内容になりました。ご参加くださった皆様、積極的なご発言をありがとうございました!
【ご参加されたお客様からのコメント・ご感想】 ※抜粋してご紹介します。
- とても有意義な座談会でした。
- 業種は違えど、悩みは同じところが多く⼤変参考になりました。もっと利⽤⽅法や運⽤など相談してみたいです。
- 様々な⽴場の⼈が参加していて、非常にリアルで、興味深いお話が聞けました。もっと⻑時間でもよかったですね!
- ふだん異業種交流機会がなかなかない状況でしたので、有益でした。
- 様々なスキルの⽅がいて、参考になる意⾒やアイデアを持ち帰れました。
- 思ってもみなかった視点からの情報をお聞きでき、課題を解決できました。
- もっと深い意見交換をしてみたくなりました。
- QlikViewについて、複数の方と深い話ができたので興奮しました。うれしかったです。
- 次回は、ノートPCを持ち込んで「画面の⾒せ合い」ができたらもっと楽しそうです。
- ユーザー同士が話をする機会があまりないので、このような企画はとても参考になるし、モチベーションも上がりました。
前日に発表されたばかり!最新のマジック・クアドランドを解説
当日は、ガ―トナー社から発表されたばかりの最新レポート「2018年マジック・クアドラント」について速報でご紹介!今年もクリックテック社から「Qlik Luminary 」に任命された花井から、Qlikのポジションについて解説しました。
マジック・クアドラントでは、ベンダー(開発元)が四象限のチャートで格付けされます。縦軸は実行能力を表し、売上や財務、営業戦略、マーケティング戦略などの実行結果が問われます(上に行くほど評価が高い)。横軸はビジョンの完全性を表し、製品の提供機能が市場のニーズを満たしているか、将来のロードマップが明確かといった製品やベンダーの価値そのものが問われます(右に行くほど評価が高い)。縦軸、横軸いずれの評価も高い右上象限が「リーダー」ポジションとなり、このポジションへの格付けに毎年高い注目が集まっています。
Qlik Sense、QlikViewを開発する「Qlik」は、昨年と同様にこの「リーダー」にチャートインしました。昨年のポジショニングと比較すると、Qlikは製品の提供機能やビジョンの完全性を示す横軸の評価を大きく伸ばし、縦軸の実行能力も上方に推移。喜ばしい評価を得ることができました!
Qlikが評価されたポイントは、NPrinting、GeoAnalyticsという2つの製品を買収によって獲得し短期間のうちに製品統合したことが、広範なニーズに対応できると評価されています。また、Qlikならではの「連想エンジン」の価値を訴求し続けているプロモーション、CSRプログラムにより非営利団体に製品を無償で提供していることなども、独自の存在価値を高めていると評されました。全世界に広がるパートナーネットワークが2200社を超えグローバルリーチに成功していることも、Qlikの盤石なリーダーポジションに貢献しています。