- トラブルシューティング
Citrix Receiver Diagnostics Toolの使用手順の一例
Citrix Receiver Diagnostics Toolを使用した資料採取手順の一例をご紹介します。
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こんにちは。Citrix製品のサポートを担当している荒木です。
今回は、Microsoft EdgeにてStoreFrontのWebサイトに接続する際に「このサイトは、 Citrix Workspace Launcherを開こうとしています」が表示される事象の解消方法をご紹介させていただきます。
※弊社のCitrixヘルプデスク契約があるお客様は本記事についてお問い合わせいただくことも可能です。
事象の概要
ドメイン参加しているクライアント端末の場合の手順
ワークグループのクライアント端末の場合の手順
まとめ
Microsoft EdgeでStoreFrontのWebサイトに接続する際に下の画像のように「このサイトは、Citrix Workspace Launcherを開こうとしています」と表示されたことはございませんでしょうか。
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「開く」を選択することで、アプリケーションは起動できますが、このメッセージを表示させなくすることで、処理を省略することができます。その方法について、以下にご案内します。
CTX285038
Auto-accept the prompt
'This site is trying to open Citrix Workspace Launcher - http:// wants to open this application'
こちらの事象は、以下手順1〜手順3までを実施いただくことで解消可能です。
Microsoft社の以下ページよりMicrosoft Edge のポリシーファイルをダウンロードします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/edge/business/download
ダウンロードの際、以下を選択後に、「ポリシーファイルを取得」のリンクをクリックします。
・チャンネル/バージョン
・ビルド
・プラットフォーム
<参考画像>
※2022/2/18時点で最新バージョンを指定した場合です。
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ダウンロードしたMicrosoftEdgePolicyTemplates.zipをドメインコントローラにコピーします。
ドメインコントローラにて「MicrosoftEdgePolicyTemplates.zip」を解凍します。
「MicrosoftEdgePolicyTemplates」フォルダ内の windows フォルダを開きます。
以下の2点のファイルを、記載のパスにコピーします。
・admxフォルダのmsedge.admx → C:\Windows\PolicyDefinitions にコピー
・admx\ja-JPフォルダのmsedge.adml → C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP にコピー
<参考画像>
※ドメインコントローラのC:\tempに「MicrosoftEdgePolicyTemplates」フォルダをコピーした場合
こちらはadmx\ja-JPフォルダのmsedge.admlを “C:\Windows\PolicyDefinitions\ja-JP” にコピーした画像です。
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こちらはadmxフォルダのmsedge.admxを”C:\Windows\PolicyDefinitions” にコピーした画像です。
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Active Directoryのグループポリシーエディタ画面を開き、以下を設定します。
・ユーザーの構成
・ポリシー
・管理用テンプレート
・Microsoft Edge
「ユーザーにメッセージを表示せずに、一覧表示された元の場所から外部アプリケーションを起動できるプロトコルの一覧を定義します」にて以下を設定します。
-有効
-オプション:
[{"allowed_origins": ["http://StoreWebのURL/"], "protocol": "receiver"}]
※例:[{"allowed_origins": ["http://Win2016-2.kensyo.local/"], "protocol": "receiver"}]
<ご注意ください>
クライアント端末に指定するURLと同じように指定する必要がございます。
例えば、クライアント端末でブラウザに入力するURLが
"http://StoreFront のホスト名/" の場合は、
"allowed_origins"
に指定するURLも"http://StoreFront のホスト名/"にする必要があります。
<参考画像>
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設定後、OKをクリックします。
その後、クライアントPCで「gpupdate /force」 を実行してポリシーを反映し、クライアント端末にログインし直した後、事象が解消されているかご確認ください。
こちらの事象は、以下手順1〜手順2までを実施いただくことで解消可能です。
※ドメインに参加している場合も以下の対応は可能です。
以下Citrix社のページから、[AutoLaunchProtocolHandler.reg]をダウンロードします。
Citrix社のサイトにログインが必要です。
CTX285038
Auto-accept the prompt 'This site is trying to open Citrix Workspace Launcher - http:// wants to open this application'
AutoLaunchProtocolHandler.regをテキストエディタにて開きます。
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「https://go.citrite.net/」をご使用のStoreFrontのURLに変更します。
以下、http://Win2016-2.kensyo.local/に変更した参考画像です。
<参考画像>
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変更後、保存します。
その後、AutoLaunchProtocolHandler.regを実行します。
以下のレジストリに値が表示されることを確認します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Edge
→
AutoLaunchProtocolsFromOrigins
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その後、クライアント端末にログインし直した後、事象が解消されているかご確認ください。
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Microsoft EdgeにてStoreFrontのWebサイトに接続する際に「このサイトは、 Citrix Workspace Launcherを開こうとしています」が表示される事象の解消方法を「ドメイン参加の場合」、「ワークグループの場合」それぞれ解消方法をご紹介させていただきました。
・ドメイン参加の場合、グループポリシーで設定します。
・ワークグループの場合、レジストリで設定します。
※ドメイン参加の場合もレジストリで可能です。
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ビジネスインフラ技術本部 アクセスインフラ技術統括部
荒木 祐介
アシスト入社後、セキュリティ製品のサポートを担当、2021年よりCitrix製品のサポートも兼任。セキュリティ製品のサポートでの対応経験を活かし、トラブルシューティングや運用に役立つ情報をサポート対応の視点で発信していきたいと思います。
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