オンプレミスで稼働する社内DWHシステムをクラウド環境へ移行し、データ量の増加や新たなビジネス要件に柔軟に対応できるシステムを構築。クラウド環境での柔軟なリソース管理により、システムのボトルネックを迅速に解消し、運用コストの最適化も実現しました。
・既存の列指向データベースから基幹DBと親和性の高いDBエンジンであるAmazon RDSへ刷新
・基幹システムとDWH間のツールを利用したデータ連携から、DB機能によるデータ連携へ変更し、データ同期の
対応コストを省力化
・AWSやBIツールなどの既存資産を流用することで、システムの移行コストを最小化し、既存の投資を最大限に活用
・AWSマネージドサービスを活用し、運用コストの削減とシステムの安定性を向上
・AWSのスケーラブルなインフラを活用し、システムの拡張性を向上
1.即時性と自律性の課題
・業務部門が必要なデータを迅速かつ自律的に取得できていない。
・DWH基盤の運用やデータ連携処理の開発・運用に多大な手間がかかり、コストが増加している。
2.柔軟性の課題
・データ統合や分析において柔軟性が不足しており、業務ニーズの変化へ迅速な対応が困難である。
・現行では、DWHに連携されていないデータが存在し、ユーザーが基幹システムを直接参照する必要があるため、
データアクセスが煩雑で時間がかかる。
3.拡張性の課題
・スケーラビリティに乏しく、拡張が困難であるため、将来的なビジネス成長に対するための考慮が不足している。
4.EOLの課題
・ハードウェアの保守期限が迫っている。一定間隔で訪れるハードウェアリプレースにおける費用や移行コストが大きく、
情報システム部門にとって負担となっている。
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・AWSクラウドサービスを活用し、インフラ運用の手間を大幅に削減
・必要なオンプレミスの既存資産を移行し、将来に渡って手間を削減するDWH基盤を構築
1.データ連携処理の効率化
・基幹Oracleと親和性高くデータ同期できる処理を実装し、現在よりも簡単に処理追加を行える基盤を構築
2.クラウド基盤の活用
・インフラ運用の手間が少ないAWSマネージドサービスを使用した基盤を構築
・既存WebFOCUSおよびDWHの資産を着実に移行
3.データ統合と分析の強化
・Oracle Databaseのマテリアライズドビューを使用したデータ同期を実装し、柔軟なデータ統合と分析を実現
4.スケーラブルなクラウド基盤
・AWSのスケーラブルなインフラを活用し、将来的なビジネス成長に対応できる基盤を提供
5.クラウド移行によるEOL問題の解消
・ハードウェアの保守期限やリプレースに伴うコストや作業負荷を軽減
2023年6月1日~2024年7月中旬
提供技術支援サービス | 技術支援サービス概要 |
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AWS 環境構築 | AWSインフラ環境の構築 |
AWS インフラバックアップ | データベースや仮想インスタンスなどを対象としたバックアップ実装 |
CloudWatch 監視 | インフラ環境に対するリソースおよびイベント監視の実装 |
Amazon RDS for Oracle 特化研修 | Amazon RDS for Oracleを対象としたオリジナル研修 |
DWHデータ移行(異種間エンジン) | 現行DWH DBからAmazon RDS for OracleへのDBデータの移行 |
WebFOCUS導入・移行 | AWS上のWebFOCUS環境の構築と既存資産移行 |
WebFOCUS開発フォロー | 現行BI課題に対する新規開発をフォローアップ |
WebFOCUS入門・応用研修 | WebFOCUSを対象としたオリジナル研修 |
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サービス名 | 概要 |
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Amazon VPC | 既存AWSアカウントの資産を活かしつつ新たなAWS環境へ専用線接続を実現し、必要なネットワーク基盤を構築 |
Amazon EC2 | 仮想インスタンスを構築 |
AWS IAM | AWS環境におけるユーザーや権限管理 |
Amazon RDS | 新DWH基盤DBとしてOracleデータベースを構築 |
Amazon CloudWatch | AWSリソースに対するリソース監視やプロセス監視を実装すると共に運用業務で利用するダッシュボードを作成 |
AWS Backup | AWSリソースに対するバックアップを実装 |
Amazon SNS | Amazon CloudWatch監視で検知した異常を管理者へ通知 |
Amazon EventBridge | 夜間停止可能なインフラリソースの定期停止および起動 |
AWS CloudTrail | AWSアカウント内の監査証跡 |
AWS Config | AWSアカウント内の構成管理 |
Amazon GuardDuty | AWSアカウント内の脅威検出 |
1.データ鮮度の向上
・基幹Oracleと親和性高くデータ同期できる処理を実装したことにより、システム利用者が欲しいデータを迅速に取得できるように
なり、意思決定のスピードが向上
2.運用コストの削減
・DB機能によるデータ同期へデータ連携方式を変えたことにより、従来のようなETL処理の開発・修正を行わずに新DWHへデータ
連携ができるようになった
・AWSマネージドサービスを利用することで、バックアップや監視などの運用や、ハードウェア管理の運用コストを大幅に削減
これにより、情報システム部門が他の重要な業務にリソースを割くことができ、全体の運用コストを最適化
・従来のDBチューニング(インデックス作成やSQLチューニング)に加え、クラウドではボトルネックに合わせてコンピュート
(インスタンス)、ストレージの増強も柔軟に行えるようになり、SW/HWの両アプローチができることで解決速度を向上
3.拡張性の向上
・AWSを利用することでシステムのスケーラビリティが向上し、データ量の増加や新たなビジネス要件に対して柔軟に対応できる
ようになった
4.ハードウェアのEOL問題解決
・現在使用しているサードパーティー製品をAWS上に移行し、最新化することでシステムの安定性とセキュリティが向上
これにより、EOL問題に伴うリスクを軽減し、システムの長期的な運用が可能となった
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