- ネットワーク管理
【JP1/NNMi】入門編!JP1の基本用語を理解しよう!
JP1/NNMiのヘルプやマニュアルを読む上で理解しておきたい、JP1の基本用語について解説します。
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JP1/NNMiまたはJP1/Cm2/NNMiが管理するネットワーク機器で、障害が発生したときに発行されるNNMiインシデントは、システムにとって重要なメッセージです。このインシデントをJP1イベントへ変換して統合監視できれば、重要なインシデントの見落としが防げます。
そこで今回は、重要なインシデントの見落としを防ぐために、JP1/IM - Event Gateway for Network Node Manager iを用いた、JP1/NNMi(JP1/Cm2/NNMi)とJP1/IMとの連携方法をご紹介します。
JP1/NNMiまたはJP1/Cm2/NNMiが管理するネットワーク機器で障害が発生した際は、NNMiインシデントが発行されます。このインシデントはNNMiコンソールから確認可能ですが、重要なインシデントを見逃さないためには、JP1/IMで一元管理されることをお勧めします。
ネットワーク機器で障害が発生した場合、NNMiがインシデントを発行。JP1/IM - EG for NNMiがこのインシデントを取得して、JP1イベントへと変換します。
下図は、JP1/IM - EG for NNMiを使用してNNMiインシデントをJP1イベントへ変換し、JP1/IMで管理・監視する流れを示しています。
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JP1/IM - EG for NNMiを使用して変換したJP1イベントは、JP1/BaseのイベントDBに登録されたあと、マネージャーホストへ転送されます。転送されたJP1イベントは、マネージャーホストのJP1/BaseのイベントDBに登録されたあと、JP1/IM - Managerで一元的に管理されます。これにより、JP1/IM - View からインシデント内容を確認できます。
下図は、JP1/IM - Viewの表示例です。
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NNMiインシデントをJP1イベントへ変換するには、JP1/IM – EG for NNMi の「NNMiインシデント転送フィルター定義ファイル」 の作成が必要です。定義ファイルを作成しないと、NNMiインシデントはJP1イベントへ変換されません。以下に定義例を示します。
NNMiインシデント転送フィルター定義ファイルは,インストール時には存在しません。そのため、以下のサンプルファイルをコピーしてリネームしたあと,定義内容を編集して作成してください。
●ファイル名
imevtgw_nnmi_forward_filter.conf
imevtgw_nnmi_forward_filter.conf.sample(サンプルファイル)
●格納先
<Windowsの場合>
物理ホスト:EG for NNMiパス\conf
論理ホスト:共有フォルダ\JP1EG4NNMI\conf
<UNIXの場合>
物理ホスト:/etc/opt/jp1eg4nnmi/conf
論理ホスト:共有ディレクトリ/jp1eg4nnmi/conf
サンプルファイルの記述を例に、NNMiインシデント転送フィルター定義ファイルの定義例を説明します。(説明のため行番号を追加しています)
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フィルター条件ブロック(2〜5行目)
重大度(SEVERITY_UK)が「MINOR」から「CRITICAL」の範囲の場合に、
JP1イベントに変換するように定義します。
マッピングブロック(6〜13行目)
・メッセージのマッピング(7行目)
NNMiインシデントのメッセージが、そのままJP1イベントのメッセージに
マッピングされるように定義します。
・重大度のマッピング(8〜12行目)
NNMiインシデントとJP1イベントの重大度のマッピングを定義します。
NNMiインシデントを、JP1/IM – EG for NNMiを用いて一元管理する方法をご案内しました。重大なインシデントを見逃さないためには、NNMiインシデント転送フィルター定義の見直しを行うことを推奨します。
JP1/NNMi または JP1/Cm2/NNMi
JP1/IM - Manager
JP1/IM – EG for NNMi
アシスト北海道新卒2期生。札幌でJP1サポート業務に従事して4年目。後輩も増え、札幌JP1チームの中堅として日々奮闘中。
JP1/NNMiのヘルプやマニュアルを読む上で理解しておきたい、JP1の基本用語について解説します。