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2019.04.19

【JP1/IM2】【JP1/AJS3】別環境のジョブネット同士の接続性を表示

【JP1/IM2】【JP1/AJS3】別環境のジョブネット同士の接続性を表示

これまでに、例えば人事システムが、複数のJP1/AJS3-Manager間やスケジューラーサービス間で連携している場合に、連携先のシステム障害に気づけずジョブが停止し、夜間バッチの処理終了時間が遅延した経験はありませんか?時間内に処理が完了されずにサービスが開始できなければ、ビジネスに多大な影響が生じます。

2019年1月にリリースされた「JP1 Version 12」のJP1/IM2では、別環境のジョブネット同士の接続性(関連性)を表示できるようになりました。この機能を使えば、ジョブネット間の関連が一目で把握でき、問題発生時にすぐに対処できます。そこで今回は、JP1 Version 12のJP1/IM2の新機能である、別環境のジョブネット同士の接続性を表示する方法をご紹介します。

ジョブネットの接続性を表示するための前提条件

(1)JP1 Version 12のJP1/IM2を利用している事
(2)JP1 Version 12のJP1/AJS3-Managerを利用している事
(3)JP1/IM2で「インテリジェント統合管理基盤」※1を構築している事
(4)JP1/AJS3とJP1/IM2が同じサーバか、構成定義により関連付けされている事

※1「インテリジェント統合管理基盤」の構築方法は以下マニュアルをご確認ください。
   『JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド』
    〇4.2 システム構成情報を設定する
   http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213D5200/IMKT0161.HTM


ジョブネットの接続性を表示するための事前設定

接続性を表示するために、JP1/AJS3-Managerサーバにプラグインを設定します。
以下のファイルをコピーします。

コピー元 <JP1フォルダ>\JP1AJS2\tools\IMDDAdapter\conf\Adapter_HITACHI_JP1_AJS3_CONFINFO.conf.model
コピー先 <JP1フォルダ>\JP1Base\plugin\conf\Adapter_HITACHI_JP1_AJS3_CONFINFO.conf
※「Adapter_HITACHI_JP1_AJS3_CONFINFO.conf.model」の.modelを外してコピー先に配置してください。

ジョブネットの接続性を表示するための方法

ジョブネットの接続性を表示する方法は、以下の2通りあります。

(1)イベント送信ジョブ、イベント受信ジョブの接続性を表示
(2)イベント送信ジョブ、イベント受信ジョブ「以外」の接続性を表示

1. イベント送信ジョブ、イベント受信ジョブの接続性を表示

イベント送信ジョブとイベント受信ジョブの接続性を表示する場合は、以下のコマンドを実行します。

実行手順

(1)管理する製品からシステム構成情報を取得する
>"<JP1フォルダ>\JP1IMM\bin\imdd\jddcreatetree.exe" -o 任意のフォルダ名※

(2)jddcreatetreeで取得した情報をインテリジェント統合基盤へ反映する
>"<JP1フォルダ>\JP1IMM\bin\imdd\jddupdatetree.exe" -i 任意のフォルダ名※

※任意のフォルダ名は同じ名称を指定してください。


反映イメージ

2. イベント送信ジョブ、イベント受信ジョブ「以外」の接続性を表示

イベント送信ジョブとイベント受信ジョブ「以外」の接続性を表示する場合は、以下のファイルで接続性を定義します。

<JP1フォルダ>\JP1IMM\conf\imdd\imdd_nodeLink_def.conf
※このファイルに使用できる文字は半角英数字と記号になります。
 日本語でユニット名を定義している場合は、URLエンコードを利用して半角英数字に変換後、設定してください。

JSON形式で接続するルートジョブネットを以下の形式で記載します。
※JP1/AJS3-Managerのサーバ名が「JP1IM2」の場合の例を提示しています。
記載する情報 記載方法 記載例
JP1/AJS3-Managerサーバ名情報 _JP1AJS-M_マネージャホスト名 _JP1AJS-M_JP1IM2
JP1/AJS3-Managerサーバ名情報 _HOST_マネージャホスト名 _HOST_JP1IM2
スケジューラーサービス情報 _JP1SCHE_スケジューラーサービス名 _JP1SCHE_AJSROOT1
ジョブグループ情報 _JP1JOBG_ジョブグループ名 _JP1JOBG_JOBGROUP1
ルートジョブネット情報 _JP1ROOTJOBNET_ルートジョブネット名 _JP1ROOTJOBNET_JOBNET1

下記ルートジョブネットの接続性を付ける場合、以下定義の記載します。
・JP1IM2サーバ AJSROOT1:/JOBGROUP1/JOBNET1
・JP1IM2サーバ AJSROOT2:/JOBGROUP2/JOBNET2

{
"meta":{
"version":"1"
},
"links":[
{
"from":"_JP1AJS-M_JP1IM2/_HOST_JP1IM2/_JP1SCHE_AJSROOT1/_JP1JOBG_JOBGROUP1/_JP1ROOTJOBNET_JOBNET1",
"to":"_JP1AJS-M_JP1IM2/_HOST_JP1/IM2/_JP1SCHE_AJSROOT2/_JP1JOBG_JOBGROUP2/_JP1ROOTJOBNET_JOBNET2",
"type":"rootJobnetExecutionOrder"
}
]
}

以下コマンドにてインテリジェント統合基盤へ反映する
>"<JP1フォルダ>\JP1IMM\bin\imdd\jddupdatetree.exe" -i 任意のフォルダ名

以下の接続線が表示されるようになります。

ユニット名に日本語を利用した場合

以下、日本語のルートジョブネットの接続性を付ける場合
・JP1IM2サーバ AJSROOT1:/人事データ処理/人事ファイル_ファイル転送
・JP1IM2サーバ AJSROOT2:/人事データ更新処理/ファイル受信_人事データ更新

以下のように記載します。

{
"meta":{
"version":"1"
},
"links":[
{
"from":"_JP1AJS-M_JP1IM2/_HOST_JP1IM2/_JP1SCHE_AJSROOT1/_JP1JOBG_%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%87%A6%E7%90%86/_JP1ROOTJOBNET_%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%5F%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E8%BB%A2%E9%80%81",
"to":"_JP1AJS-M_JP1IM2/_HOST_JP1IM2/_JP1SCHE_AJSROOT2/_JP1JOBG_%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%9B%B4%E6%96%B0%E5%87%A6%E7%90%86/_JP1ROOTJOBNET_%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E5%8F%97%E4%BF%A1%5F%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%9B%B4%E6%96%B0",
"type":"rootJobnetExecutionOrder"
}
]
}

※URLエンコードを利用して、日本語を半角英数字に変換する必要があります。

以下コマンドにてインテリジェント統合基盤へ反映する
>"<JP1フォルダ>\JP1IMM\bin\imdd\jddupdatetree.exe" -i 任意のフォルダ名

以下の接続線が表示されるようになります。


ブログ執筆者からひとこと

こんにちは。アシストサポートセンターの本田です。

今回はJP1 Version 12 新機能であるジョブネット同士の接続性を表示する方法をご紹介しました。この設定をしておくだけで、いつでも接続性が確認できるようになり、安心してシステム運用ができるようになると思います。

さて、私事ですが、JP1 Version 12からはJP1/IM2でもREST APIを利用するようになったので、使い方の勉強と取得したデータの活用方法について考えています。REST APIで取得したデータはAIに読み込ませ、エラーパターンを覚えさせて、障害対処を自動化させるんだろうなぁと思いながら、障害対応の未来を考えたりしています。


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執筆者情報

2007年7月アシストに中途入社し一貫してJP1の顧客サポートを担当。「JP1サポート技術者ブログ」の編集リーダー。「JP1認定シニアコンサルタント」の資格保有者。このブログでは、知って便利な情報を紹介したいと思います。

休みの日は、家族の食事を毎食作り、子どもと一緒に遊んでいます。
最近はホットヨガにはまってます。

本田 祐次

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