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JP1の最新バージョン「Version 12.1」が2020年1月23日にリリースされました。そこで本記事では、Version 12.1の新機能一覧をご紹介します。アシストが厳選するおススメ機能の詳細は、別記事でご紹介していきます。
●JP1/IM2
・JP1/AJS3との連携が強化され、ジョブ運用に影響のある事象をJP1/AJS3自らが通知
ジョブ運用への影響をいち早く確認することで、重大な業務障害となる前に対処が可能
・ジョブ実行やOSリソース状況など関連する性能状況を把握、原因の切り分けを支援
・異常を検知したルートジョブネットの後続ジョブ開始予定時刻や影響有無を可視化、的確なリカバリを支援
・JP1製品の情報確認や操作がJP1/IM2から可能になり、統合運用管理が実現
・ユーザー作成によるカスタムUIの統合が可能
・ジョブネットと実行ホストなどの業務とインフラの関連性や、ユーザー任意の様々な関連性を可視化
・統合オペレーションビューアのJP1イベントの集約表示やモニター機能などが可能
・ユーザーカスタマイズ性の強化として、管理ノード種別の拡張やツリーのカスタマイズ などが可能
・JP1イベントを登録するREST APIの提供
・Proxy対応
●JP1/Base
・JP1認証サーバのパスワードポリシーが設定可能になり、不正アクセスのリスクを軽減
・マネージャホストと管理対象ホスト間の通信をSSLで暗号化し、盗聴リスクを軽減
●JP1/AJS3 - Manager
・JP1/IM2との連携が強化され、ジョブ運用に影響のある事象をJP1/AJS3自らが通知
ジョブ運用への影響をいち早く確認することで、重大な業務障害となる前に対処が可能
・ジョブ実行やOSリソース状況など関連する性能状況を把握、原因の切り分けを支援
・異常を検知したルートジョブネットの後続ジョブ開始予定時刻や影響有無を可視化、的確なリカバリを支援
・運用を止めることなく、簡単な手段でJP1/AJS3 - Managerのデータベースをバックアップ可能
・JP1/AJS3 - Managerデータベースのセルフメンテナンスが可能
・ダッシュボードがさらに使いやすくなった
- 異なる階層のジョブネットを一つの監視対象エリアで監視が可能
- 監視対象エリアを最小化しても進捗や状態の表示が可能
・インストール時にデータベースサイズを選択可能になり、インストール後のサイズ変更作業が不要
・エージェントからマネージャに対する通信の障害で発生するマネージャーへの影響を局所化し、正常なエージェントでの業務の実行を継続
・インストール先ホスト名のホスト名長の制限値が32バイトから63バイトに拡張。これによりDNS名などを含むホスト名が長いサーバが多いクラウド環境への導入がしやすくなった
・Outlookを使用するメールシステム連携機能で、Exchange Server 2019との組み合わせを新たにサポート
・意図しないイベント大量発生などにより「起動条件待ち」状態の世代が2,000世代を超えるとメッセージで通知。これにより、サービス起動時間の長時間化やジョブ実行性能低下を防止
●JP1/AJS3-DA
・カレンダー情報の一括削除が可能
・エラーチェックのチェック項目をカスタマイズしたり、エクスポート時に自動でエラーチェックするようにカスタマイズが可能
・ユニット名で下記の文字を使用可能にしたうえでエクスポートが可能
" & ' * < > ? [ \ ] ^‘ {|} ~
・JP1/AJS3 - DA終了時のExcel参照形式(A1形式またはR1C1形式)を選択可能
・インポート時のカレンダー定義処理性能が改善
・変更エクスポートのカレンダー定義数の上限が拡張(62→2,978日)
・上限を超えるカレンダー定義をインポートした際に、古い日付ではなく新しい日付のカレンダー情報をインポート可能
●JP1/NNMi
・コンソールでNNMiが管理するノードを一括で削除できる個数を設定可能
・MIBから情報が取得できなくなったレイヤー2接続や応答しないコンポーネントを自動削除
・指定したノード、インターフェースのモニタリング設定をGUIを使わずに確認
・カスタムポーラー(任意のMIB情報収集)の収集状態(アクティブ、停止等)をコマンドで変更可能
・トラップだけでなく管理イベントもインシデントの自動トリム対象に
・新規インストールの場合、自動トリム機能が有効になる
・サービス停止中のインターフェースにのみ接続されているインターフェイスに対して、ポーリングを停止する事が可能になり、無用なインシデントの発生を抑止
・ノードグループごとにステータスの計算方法を設定可能
・同じIPまたはObject IDからのSNMPトラップに対して、ブロックするための閾値を変更可能
・Windows版のインストール完了時、ユーザーの確認が終わるまでコマンドプロンプトを表示し続ける
・残存した一時ファイルにハードディスクが圧迫されないように、サービス開始前にクリーンアップを実行
・サービス停止後に削除していたJP1/NNMiの一時ファイル*を、サービス開始前にも削除。
これにより、WindowsのOS停止時にNNMiサービス停止が完了せずファイルが残存する場合でも、不要なファイルが溜まり続けてハードディスクを圧迫することがなくなる
* 削除対象の一時ファイル
Windows:
%NnmDataDir%nmsas\NNM\tmp 配下
Linux:
/var/opt/OV/nmsas/NNM/tmp 配下
●JP1/PFM - Oracle
・CDB構成のOracle Databaseを監視対象とする際、PDBごとの下記基本的な性能の一元監視が可能
- PDBの起動モード
- PDBの物理サイズ
- PDBの表領域使用状況
・新たに以下の監視項目を取得可能
-ASMディスクグループ空き容量の割合
-高速リカバリ領域の使用状況
●JP1/PFM - RMVM
・新たに以下の監視項目を取得可能
-仮想マシンに対するディスク領域の割当て状況
・RHEL8 KVMを監視対象とした性能情報を取得可能
●JP1/PFM - RMPlat
・RHEL8ホストの性能情報を取得が可能
・WindowsマシンからUNIX系プラットフォームを監視する場合に前提となるPerlとして、Strawberry Perlを追加サポート
・従来サポートしてきたActivePerlと異なり、本番環境であっても無償で利用が可能
・Windows Server 2019マシンからUNIX系プラットフォームを監視する場合に、前提となるSSHとしてWindows同梱のOpenSSHを追加サポート
・従来前提であったPuTTYをインストールせずに監視が可能
●JP1/ITDM2
・JP1/ITDM2の管理対象として、リンククローン(VMware)やMCS、PVS(Citrix Virtual Desktops)といった共有型VDI環境をサポート
・JP1/ITDM2でWindows更新プログラム(QU/FU)を自動的にパッケージング。ID配布を組み合わせて運用することで、大規模環境でも更新プログラム配布を自動的に行える
・Adobe Flashを前提としないHTML5によるWebコンソールを提供
・管理対象OSとしてWindows 10 Profor Workstationsをサポート
・各JP1製品の修正パッチ番号を含めたバージョン管理が可能
・外部システムからJP1/ITDM2に機器情報を登録/更新するためのI/F(REST API)をサポート
・過去の契約内容を訂正した場合に、過去分のレポートを作り直すことが可能
・コンポーネント(エージェント、ネットワークモニター)の自動アップデート機能のデフォルト値をONからOFFに変更
・情報取得するウイルス対策製品を追加サポート
-ウイルスバスター クラウド 15.0
-Apex One Security 2019
-F-Secure Client Security 14
V 12.1がリリースされました。JP1/AJS3とJP1/IM2との連携が強化されたことにより、障害検知までの時間が早くなったと思います。また、今までできなかったJP1/AJS3のデータベースのセルフメンテナンスや、インストール時にデータベースのサイズを選べるようになった事も期待できると思っています。多くの製品で、痒いところに手が届くようになって、かなり便利になった印象があります。今後とも、JP1をよろしくお願いします。
JP1/Automatic Job Management System 3 (JP1/AJS3) 12-10以降
JP1/Integrated Management - Manager 2 (JP1/IM2) 12-10以降
JP1/TELstaff (JP1/TELstaff) 12-10以降
JP1/Network Node Manager i (JP1/NNMi) 12-10以降
JP1/SNMP System Observer (JP1/SSO) 12-10以降
JP1/Cm2/Network Node Manager i (JP1/Cm2/NNMi) 12-10以降
JP1/Cm2/SNMP System Observer (JP1/Cm2/SSO) 12-10以降
JP1/Performance Management (JP1/PFM) 12-10以降
JP1/IT Desktop Management 2 (JP1/ITDM2) 12-10以降
2007年7月アシストに中途入社し一貫してJP1の顧客サポートを担当。「JP1サポート技術者ブログ」の編集リーダー。「JP1認定シニアコンサルタント」の資格保有者。このブログでは、知って便利な情報を紹介したいと思います。 |
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2023年6月29日にリリースされたJP1の新バージョン「Version 13」の新機能一覧および、製品名も新たに大幅に機能拡張されたJP1/IM3の新機能についてご紹介します。
バージョン5から25年間サポートを行っているアシストJP1サポートセンターが、お客様にご満足いただくために心がけていることや、活動内容をご紹介します。