TOP>FTPでは不十分!? ファイル転送超入門

FTPでは不十分!? ファイル転送超入門

2022.9.9

<執筆者> 村上 英史 Murakami Eiji

DX推進技術本部 デジタル推進技術統括部 中西日本DI技術部

2001年からアシストに出向し、モダナイゼーション製品「MF@dvance」を担当した後、
2007年に中途入社し、セキュリティ製品を担当。
途中4年弱の市ヶ谷勤務を経て、現在は大阪でデータ連携製品を担当しつつ、
データ仮想化ソリューション「TIBCO Data Virtualization 」の立ち上げプロジェクトにも参画している。
最近は、妻とパーソナルジムに通い、ダイエットにチャレンジ中。

はじめに


こんにちは。DX推進技術本部の村上英史です。

「ファイル転送」と聞いてどんなことをイメージするでしょうか?
「自分には関係ない」と思うかもしれませんが、意識していないだけで、知らないうちにファイル転送をしている人は多いです。
しかも、システムの急速なクラウド化や、ビッグデータ、IoTなどの技術の進化とともに、ファイル転送はどんどん重要性を増しています。
しかし、そんなファイル転送には意外な落とし穴が……!

そこで今回は、ファイル転送の基本から、利用時の注意点、必要となる機能などをお伝えしたいと思います。


実は身近な「ファイル転送」


普段の業務で、このようなことを行っていませんか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
□ メールにファイルを添付して送る
□ USBメモリにファイルを入れて人に渡す
□ 精算システムに請求書/領収書をアップロードする
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

実は、これら全てが「ファイル転送」なのです。経費精算の場合は、この後さらに給与システムと連携するなど、私達の知らないところでも「ファイル転送」が行われ、様々なシステムに情報が連携されています。
そして、ファイル転送にまつわるこんなトラブルが発生していないでしょうか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
□ メールにファイルを添付して送ったが、容量オーバーで届いていなかった
□ USBメモリを紛失した
□ ネットワークの問題で請求書/領収書のアップロードに失敗した
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

これだけ見ると大したトラブルではないように思うかもしれません。しかし、機密情報を入れたUSBメモリを紛失したら大問題ですし、請求書のアップロードに失敗したことに気づかなければ、支払いが遅れて信用問題に発展するかもしれません。
ファイル転送は業務を円滑に進めるための重要な役割を担っていますが、その分、トラブルが発生した場合、大変な事態に繋がってしまうケースもあります。


ファイル転送「自動化」のすすめ


では、ファイル転送を円滑にトラブルなく行うには、どうすれば良いでしょうか?
それは 「自動化」 です。
例えば、以下のような場合は自動化の検討をおすすめします。

こんな場合は、ファイル転送「自動化」の検討を!


□ 定期的に決まった相手にファイルを送っている     □ 定期的に決まったシステムと連携している

□ メールでは送れない大容量ファイルを送る必要がある  □ ファイルのサイズが大きくて連携に時間がかかる

□ 確実に相手に届いたことを確認する必要がある     □ ファイル転送を失敗した時の影響が大きい


「ファイル転送と言えばFTP」で大丈夫?


ファイル転送の自動化(システム化)を実現する方法として、一般的に知られているのが 「FTP(File Transfer Protocol)」 です。
ファイル転送のための通信プロトコルで、無料で利用できます。

「それならFTPを使えば全て解決」と思った方、要注意です!
実はこのFTP、利用するにあたって考慮すべき課題があります。

FTPの課題


□ 転送以外の処理を開発する必要がある

  FTPが実現するのは「指定したファイルを転送する」だけです。
  ファイル転送が失敗した場合の後処理など、他の処理の開発が必要になります。

□ セキュリティ・信頼性に問題がある

  FTPは基本的に「ファイルの暗号化」はしません。
  大事なファイルを転送するのに適したシステムとは言えません。


このように、FTPだけではファイル転送の自動化は難しく、不足する機能を補う必要があります。


ファイル転送に求められる機能


では、ファイル転送に求められる機能は、どのようなものがあるのでしょうか?
FTPでは実現できない「ファイル転送に求められる機能」をチェックリストにしてみました。
ぜひ自社のファイル転送の仕組みと照らし合わせながら確認してみてください。

ファイル転送に求められる機能5選


□ ファイルを圧縮できる
  ネットワークの負荷を減らすために、ファイルを圧縮するための仕組みが必要です。

□ ファイルを暗号化できる
  第三者が読み書きできないようにするなど、情報漏えい防止のために暗号化する仕組みが必要です。

□ リトライ(再配信)できる
  エラーが発生する度に手動で対処することは現実的ではありません。
  自動でリトライ(再配信)する機能があると便利です。

□ データが破損していないかチェックできる
  転送が成功してもデータが破損している可能性があります。
  そのため、ファイル転送後にファイルが正常かどうかを確認するための仕組みが必要です。

□ 転送履歴を確認できる
  トラブルが発生した場合など、どんなファイルを、いつ転送して、転送が成功したかどうかの履歴を残す仕組みが必要です。
  転送量が多くなると履歴が埋もれやすくなるため、転送元と転送先の履歴をペアで確認できるようにしておくと良いでしょう。


こちらに記載したのものは、基本的な機能です。
各社それぞれ要件が異なると思いますので、ぜひ自社の要件に見合ったファイル転送ができているか確認してみてください。


おすすめのファイル転送ツール


世の中には様々なファイル転送ツールがありますが、アシストがおすすめするのは「 HULFT(ハルフト) 」です。
ファイル転送ツールの中で、18年連続国内シェアNo.1 ※の製品です。
※出典:HULFTが選ばれる理由 (2022年9月9日時点の情報)

先ほど挙げた「ファイル転送に求められる機能」はもちろん実装されていますし、障害発生率も低く「そもそもトラブルが起きない」「問題があってもすぐに解決する」と高く評価されていますので、安心してご利用いただけます。

もしご興味があれば、ぜひ「HULFT無料体験セミナー 」にもご参加ください。


さいごに


ファイル転送は身近なものであるとともに、気軽に利用されがちです。
しかし、一歩間違えば、業務に支障が出たり、大規模なトラブルに発展し兼ねません。
そんな事態に陥る前に、改めてファイル転送について見直してみてはいかがでしょうか?
もし、ファイル転送でお困りごとや聞きたいことがあれば、お気軽にご相談ください。



参考


HULFT ファイル連携 超入門

本コラムの内容を会話形式でまとめています。

他にも、ファイル転送でよくある課題と、
HULFTでの解決方法もご紹介します。



HULFT紹介資料

HULFTについてもっと詳しく知りたい方
のための紹介資料です。

・製品概要
・特長
・導入実績
・活用シーン
などをご紹介します。



 
本ページの内容やアシスト西日本について何かございましたら、お気軽にお問い合わせください。
 


ページの先頭へ戻る