Progress Corticon
Progress NEXT 2017 Partner Conference報告
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株式会社アシストが国内総代理店として取扱うBRMS/ディシジョンオートメーションの「Progress Corticon」およびデータ接続ツール「Progress DataDirect」の開発メーカであるProgress Software社(以下、Progress社)が毎年2月に開催しているパートナー向けのグローバルカンファレンス「Progress NEXT 2017」が、今年も米国オーランドで2017年2月8日~10日に開催されました。今年のカンファレンスには、世界中から220社ものパートナーが集いデジタル・トランスフォーメーションやアプリケーションのモダナイゼーションに注目した基調講演や、様々なワークショップが催されました。
アシストからもProgress製品担当の3名がカンファレンスに参加しており、今回はアシストでProgress Corticonのコンサルタントをしている船木がカンファレンスのトピックについてご報告します。
Yogesh Gupta, President and CEO 基調講演
今年で35周年を迎えたProgress社。昨年10月に新しく就任したPresident and CEO Yogesh Gupta(ヨゲッシュ・グプタ)氏による「2020 Progress Vision」と題した基調講演でカンファレンスは始まりました。
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Yoges氏は、現在のいわゆるスマート・マシーンには3つの問題があるといいます。
- 1.データサイエンティストは高額であり、不足している
- 2.リアルタイムのストーミングデータの扱いが複雑である
- 3.大きなデータを運用やトランザクションデータに接続することは非常に困難である
『3つの課題を克服した、ソリューションはとても高価で、ごく一部しか利用ができない。』と問題提起しました。
Yogesh氏はスマート・マシンのあるべき姿として、『誰にでも使える改革が必要』だといいます。
さらに今後のProgress社の方向性も踏まえて、
『現在のエンタープライズ向けビジネス・アプリケーション開発はモバイル・ファーストであるが、近い将来にはコグニティブ・ファーストの時代となる。Progress社は企業がコグニティブ・ファーストなアプリケーションを構築するためのプラットフォームを最善のチームで提供する。』
とのメッセージを打ち出しました。
コグニティブ・ファーストを実現するProgress社のプラットフォームとはどういったものなのでしょう!?
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上の図はProgress社のコグニティブ・ファースト・プラットフォームをイメージしたものです。ビジネスルールを管理する「Corticon」を中心に、Iot、ビックデータ等のデータソースには「Data Direct」で接続し、ユーザーサイドのフロント・アプリケーション開発は「RollBase/Kendo UI、またCMS製品のSitefinty」で構築、クラウドサービスの特にデータベース周りのバックエンド基盤は「OpenEdge」で提供するという、これまでのProgress社の中核製品を中心に新しく研究/開発に投資を注ぐ機械学習/統計解析コンポーネントまで網羅したものとなります。さらに強力なAPI戦略、マルチチャネルUI / UX戦略なども通じて、コグニティブ・ファースト・プラットフォームはBaaS(Business Application As A Services)として提供していくとのことです。
また、Yogesh氏からは、今後さらに会社としては販売マーケティングではなく、製品開発に投資をしていくという力強いメッセージも打ち出され、Corticon、DataDirectなどの国内販売製品についても、継続して投資対象の製品として位置付ける旨が伝えられました。
Progress社製品概要
また、今回のパートナーカンファレンスに参加するにあたり、CorticonやDataDirectの製品担当者と今後の戦略などについて打ち合わせを行いました。
Corticon
海外では、RollBase+CorticonやSiteFinity+Corticonといった、Progress社が持つフロント開発アプリケーションツールとの組合せによるソリューション導入が進んでいるとのことです。例えば、SAPのカスタム部分をRollBaseで作成するという事例もあり、30以上の海外最新事例も随時公開していきたいとのことでした。
日本国内でも、パートナー様の超高速開発ツールと連携ソリューションによる展開をしているのと同様の取り組みでした。
Corticonの今後のロードマップについてですが、1ヵ月程度後にはパートナー各社に提供できるものが出てくる予定とのことでした。
また、アシストが現在Corticon販売において合わせて取り組んでいるモデリング手法としてDMN(Decision Model and Notation)について確認したところ、ロードマップにはまだ掲載されてはいないが、今後対応していく予定であるということでした。
OMG(Object Management Group)が提唱するDMNは、意思決定に必要なリソースを全部まとめて記述する為のモデリング手法です。ビジネスアナリシスの知識体系をまとめたBABOK3.0にも取り入れられている手法になります。
アシストとしても、昨年開催された第11回 BPMフォーラム 2016 にてBRMSとDMNの関係について講演しております。詳細はアシストのWebサイトをご参照ください。
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DataDirect
DataDirectチームのプロダクトマーケティング兼プリセールス担当のMatthew Monahan氏と、DataDirectの新製品である Hybrid Data Pipeline(以下、HDP)について打ち合わせを行いました。
HDPはAWSなどのクラウド上から自社内のオンプレミス環境のデータベースにシームレスに接続するためのデータ連携ミドルウェアになります。
海外では、オンプレミス環境にあるERPやCRMなどをクラウド環境に移行してモダナイゼーションする場合の引き合いが多く、クラウド上にアプリケーションは移行したが、基幹系業務で運用している膨大なデータをオンプレミス環境に維持したまま参照したい場合にHDPが活用することが出来ます。
今後、アシストではHDPについてもDataDirect製品ラインナップとして取扱いを準備しており、随時最新情報をお知らせしていきたいと考えています。
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おわりに
3日間に渡り開催されたカンファレンスでしたが、アメリカではデジタルマーケーティングやデジタル・トランスフォーメンションが日本よりもビジネスに密着しており、進んでいることが肌身で感じることが出来ました。なによりもデジタルを支えるインフラ(ネットワーク網など)が発達していることに強烈な印象を受けました。ホテル、空港はしかり、スーパーマーケット、モール、はたまた町のレストランでも無料Wi-Fiでネットワークに接続することができます。 |
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