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Ericomでワークスタイル変革を実現!クライアント仮想化がもたらす効果とは

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アシストは、2001年にクライアント仮想化製品の取り扱いを開始。以来、仮想化市場の成長を最前線で見守ってきたのが、本コラムの執筆者である斎藤です。15年以上にも渡って800社以上のお客様への提案・運用経験を積んできた今、改めて、クライアント仮想化がもたらす効果について、自社導入事例を交えながら解説します。
昨今は、少子高齢化による国内労働力の減少、端末やデバイスの多様化やクラウドサービスの進展など、私たちを取り巻くビジネス環境や経済状況は目まぐるしく変化しています。今こそ、社員の働き方(ワークスタイル)に変革をもたらすべきではないでしょうか?
ぜひ、本コラムをモデルケースとしてお役立てください。

本コラムの執筆者

斎藤

15年前のクライアント仮想化の草創期から一貫してこの分野に関わり続けてきたクライアント仮想化の第一人者。現在はエバンジェリスト、コンサルタントとして主に活動。年間20件近いセミナー講演も行っている。
週中はフィットネスクラブ通い、週末は愛車のBMWでドライブが趣味のアクティブな50代。

1.そもそもクライアント仮想化とは

はじめまして。アシストで仮想化エバンジェリストをやっております斎藤です。
今回は、「クライアント仮想化」についてお話をします。

私の肌感覚では、クライアント仮想化の導入は順調に進んでおり、「すでに導入済み」あるいは「検討している」企業が、「何もしていない」企業の数を上回っている気がします。では、多くの企業が取り組んでいるこのクライアント仮想化を、どのようなものだと理解すれば良いでしょうか。
アシストでは、クライアント仮想化は、クライアント側の「業務環境」を仮想化し(デバイスから引き剥がし)、その業務環境を管理者がまとめて安全に管理することで、ユーザがいつでもどこでも、様々なデバイスから使えるようにできることだと捉えています。これが実現できれば、利用者や企業は、様々なメリットが享受できるのではないでしょうか。

◎利用者側のメリット

利用者側

業務環境は仮想化されているので、会社PCを持ち歩く必要がありません。その代わり、自宅のパソコンやお気に入りのタブレット端末など、手元にある様々なデバイスが使えます。
オフィスにいなくても、オフィスにいる時と同じように仕事ができるので、より仕事と私生活とのバランスが取りやすくなるでしょう。子育てや介護といった個人のライフステージや環境に合わせた働き方ができるので、企業に長く務めることもできます。

◎企業側のメリット

企業側

社員の業務環境はすべて、システム管理者が定義したポリシーによって制御されます。強固なセキュリティ対策が施されますので、急増している標的型攻撃などのサイバー攻撃に対しても全社的な対策が打ちやすいといえます。また、業務環境は、堅牢なデータセンターの中にあるので、万が一災害が発生しても業務継続性は確保されるでしょう。
社員は、いつでも、どこでも、どんなデバイスからでも仕事ができるので、生産性向上による収益力も期待できます。また、ワークライフバランスの実現により社員の満足度が高まり、優秀な人材の離職率低下にも繋がると思います。

このように、クライアント仮想化は、社員と企業の双方に多くのメリットをもたらす力を秘めています。


2.アシストのクライアント仮想化導入事例

ここからは、一つの事例を元に、クライアント仮想化のもたらす効果についてお話したいと思います。
アシストではクライアント仮想化製品を15年以上取り扱っています。今までに導入いただいたお客様の数は800社ぐらいになりますが、その中で最も身近な事例として、弊社アシストの導入事例をご紹介させてください

アシストでは、私が所属するシステムソフトウェア事業部の営業職全員と、仮想化推進室の全員がクライアント仮想化環境で仕事をしています。営業職の社員は、15件の商談を毎週行います。外出や移動が多く、なかなか会社には戻れませんから、移動時間や待ち時間に次の商談の準備や営業報告、関係者との調整事等をこなしながらこの15件をクリアしています。
多くの会社は、PCの紛失による情報漏洩リスクを懸念して、ノートPCの持ち出しを禁止していますが、アシストは持ち出しを許可しています。なぜなら、業務環境もデータはすべてデータセンター側にあるので、彼らのノートPCにはデータが何も入っていないからです。だからPCを紛失しても良いとは言いませんが(自分でいくらかは弁償して、始末書も書かなければいけないので)、紛失しても情報漏洩の心配がありません。
ある女性社員は、子育てと営業職を見事に両立しています。家庭の仕事が一段落したあと、自宅で残りの仕事や次の日の準備に取り組んでいるので、仮想環境は彼女にとっても、彼女にずっと仕事を続けてもらいたい会社からしてもプラスに働いているわけです。

クライアント仮想化の恩恵を受けているのは、外出の多い社員だけではありません。お客様先への訪問が少ない社員に対しても、アシストでは週に1度の在宅勤務が認められています。
技術職でこの制度を活用している社員も多くいます。彼らは、検証環境でテストをしたり、資料を作ったり、メーカーと情報交換したり、非常に膨大な量のデータを業務中にやり取りします。一般的に、WAN越しにやり取りするとネットワーク帯域などが影響してかなり時間がかかってしまいます。しかし、彼らの業務環境(仮想環境)とファイルサーバやテスト環境は同一データセンターにありますので、ネットワーク遅延等の影響を受けません。自分のPCでのディスプレイに表示されるのは、あくまで、データセンター上の実行結果の画面だけです。つまり、会社で仕事をしようと、自宅で仕事をしようと、常に同じパフォーマンスで業務ができるのです。


3.シンクライアント端末としてChromebookが最適な理由

上述した通り、アシストはクライアント仮想化を導入していますが、社員が利用しているデバイスも様々です。営業職は、ノートPCとUSBシンクライアント(シンクライアント用に不要な機能をそぎ落として軽量化されたLinux)の組み合わせで業務環境を利用していますが、私を含む仮想化推進室のメンバーのほとんどは、Chromebookを使っています。

Chromebook

Chromebookはクラウド時代の使い方にマッチした端末と言えるだけでなく、シンクライアントとしても非常に魅力的なデバイスです。
必要な操作はすべてChromeブラウザ上で行うため、メモリ/CPU/HDDは通常のPCほど高性能なスペックが必要ありません。さらに、ノート型のシンクライアントというのはまだまだ高額ですが、Chromebookは安くて管理も楽です。楽どころか、人が時間をかけて管理をする必要がありません。OSは気づかないうちにバージョンアップされていきますし(ブラウザのバージョンが上がっていくイメージですから、Windows10に勝手にバージョンアップされるのとは違って便利なものです)、私がChromebookから悪いことができないように業務に不要な機能は全て使えないようになっています。

こうした設定はすべて、クラウド上のChrome管理コンソール上で行います。
ちなみに、Chromebookの管理責任者が私のチームにいますが、彼は管理の仕事を実際は何もしていません。会社のセキュリティポリシーに準じたマスター設定があるので、そこに新しいChromebookを登録してあげただけで、あとは何もする必要がないのです。
実は以前、私の使っているChromebookが壊れました。原因は分からずじまいでしたが、OSを入れ直したら復旧したのでハードウェアの故障では無かったようです。OSを入れ直すということはデータが消滅することを意味しますが、私は何の不都合もありませんでした。当然です。私の業務環境は、Chromebook上ではなく仮想サーバ側にあるので、手元のデバイスがOSから再インストールになろうと、新品のものに変わろうと関係が無いのです。おかげですぐに業務を再開することができました。


4.クライアント仮想化は、どの方式を選定するかが重要

さて、ここからは、クライアント仮想化を導入するにあたってのシステム構成についてお話します。
クライアント仮想化やデスクトップ仮想化と一口にいっても、VDI(仮想デスクトップ)、SBC(サーバベースドコンピューティング)、HDIやブレードPC型など、実装形態はいくつかあります。
VDIは、パソコンがハードウェア部分からまるごと仮想化され、サーバ上で動く形態です。SBCは、1つのサーバ上でアプリケーションやデスクトップ部分だけを他の人と共有する形態です。どちらが良いというものではなく、両者ともに一長一短あります。VDIは高額ですが、PCで動くアプリケーションは全て問題なく動かすことができ、ユーザも今までのPCと同じように使うことができますので、SBCと比べればユーザの抵抗感はほぼ無いでしょう。一方、SBCのほうは、導入コストも安価で管理も非常に楽ですが、すべてのアプリケーションを100%動かせる保証がありません。

私は、一長一短ある両方の方式を最適なバランスで組み合わせて使うのが、現実的だと考えています。どちらか一方だけの方式に固執すると、無理が生じて、使い勝手の悪い、あるいは管理性の悪いものになってしまう例が多いように思います。
実際にアシストは、VDIとSBCの2つの方式を組み合わせて使っています。クライアント仮想化を導入する前は、メンバーは普通のノートPCを利用していました。ですから、自分専用のデスクトップ環境が利用できる利便性を失わないようにと、VDI方式(ただしライセンスコストを削減するためにServer-VDI)を採用しました。そして、特定のアプリケーションが必要なメンバーに対しては、SBC方式で個別にアプリケーションを配布しています。導入コストと利便性の両立をうまく実現することができました。



クライアント仮想化の実現方式




今回は自社導入事例を元に、クライアント仮想化のもたらす効果と実現方式についてご紹介しました。次回は、アシストが取り扱っているクライアント仮想化製品「Ericom AccessNow」についてお話しします。


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