アシストフォーラム2022 開催報告
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お礼
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「アシストフォーラム2022」は、7月4日から7月15日まで12日間の会期で開催され、総勢2,840名ものお客様にお申し込みをいただきました。当イベントが皆様にとりまして、少しでもお役に立てる内容となれば幸いです。
今年もアシストフォーラムを開催できましたのは、多数のご発表者様やご協賛企業様による多大なるご支援のおかげです。この場を借りて深く御礼申し上げます。
目まぐるしい変化の中、どのように環境が変化しようとも、アシストは変わらずお客様と伴走していける会社であることを目指して参ります。 今後とも変わらぬご愛顧をいただけますようお願い申し上げます。
株式会社アシスト 代表取締役社長 大塚 辰男
特別講演
今年の特別講演は、「人の育成論」をテーマに、二人の日本代表コーチ/監督にご講演いただきました。
視聴者、特にマネジメント層の方はデジタル人財の育成に関心をお持ちの方が多く、特別講演に続き、視聴者数が多かった事例セッションは、「育成プログラム」をテーマにしたセッションでした。DXを推進できる人をどう育成するかに悩まれている視聴者に、井村氏、岡田氏の講演は、領域は違えど大変参考になったようです。
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『人を育てる』――あなたが変わるまで、わたしはあきらめない
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<プロフィール>
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講演概要
2022年6月に開催された「世界水泳選手権」アーティスティックスイミングで、乾友紀子選手が二冠達成という日本勢初の快挙を成し遂げました。東京2020オリンピック後も継続して乾選手の指導にあたったのが井村雅代氏です。以下の開催録は、2022年2月16日に収録された内容を基にしています。
これまで10回のオリンピックに関わってきたが、東京2020オリンピックが自分にとって最も印象に残る大会となった。大会が1年延期されたことで、様々な憶測が飛び交い、選手は不安な日々を過ごした。不確かな情報の入手を遮断させ、とにかく話を聞いてあげることで選手の不安を取り除いた。
<若手選手の育成で常に心がけていることは何か>
若者を指導するには、まず現在の若者が育ってきた環境を理解することが必要である。少人数教育により目の届きすぎる環境で育ってきた若者は、以前と比べると察する力が衰えているように感じる。
若者が「もう無理」「もう限界」というのをよく聞く。その時、「限界ってどこにあるの、指さしてごらん」と尋ねるとハッとするようだ。限界とは自分で決めているに過ぎない。人間には限界がないのである。無理だとか限界だとか、選手に言わせないようにしている。
目標設定を工夫することも大切だ。垂直飛びを「3ヵ月後にもう10センチ高く飛びなさい」と言われると誰でも難しいと感じるに違いない。しかし、「明日はあと1ミリ余計に飛んでごらん」と言われるとどうだろう。飛べるような気になるのではないだろうか。オリンピック選手とは、こうした1ミリの努力を日々きっちりこなすことができる人だと思う。1ミリの努力ができるからこそメダルを取るという大きな目標も達成できるのである。
時には叱ることもあるだろう。叱るコツは、(1)現行犯で叱る、(2)古い事例を持ち出さない、(3)しつこく叱らない。現行犯で叱ると、自覚症状があり、反省につながりやすい。過去のことを持ち出すと、なぜ今頃という不信感を持たせてしまい、反省にはつながらない。
またただ叱るだけでは成長にはつながらない。駄目な点を指摘するだけではなく、どう直せばよいかまで伝え、伝えた方法で改善したかもフォローするのが重要である。しつこく叱らないために、頭のどこかに冷静な自分を置いて、本気で叱る。叱るということは、相手の可能性を信じ、本気で相手をよくしてあげようとする行為である。
<東京2020オリンピック>
東京2020オリンピックが実際に開催されたことに対しては、感謝しかない。コロナ禍の中、様々な迷いもあったと思うが、組織委員会には「開催する」と約束したからにはとにかく守り切るのだ、という強い意志があった。無観客で選手と一般人との交流はなかったと思われるかもしれないが、選手村と会場までの道のりで手を振り合うという小さな交流は存在した。日本国民の温かい気配りはきっと海外選手の心に残ったはずだ。
東京2020オリンピックを最後に、後進に道を譲り、日本代表コーチを引退することにした。最後の試合に向かう選手には次のような声をかけた。「今回のテーマは祭り。今は祭りを開催できなくても、いつか開催できる日は来る。あなたたちの熱気と活気を世界に届けておいで。私は一番近くで誰よりもあなたたちのことを応援している。今ある力をすべて出してきなさい」
最後に、これからもアーティスティックスイミング選手へのご理解と応援をお願いしたい。
視聴者の感想
- オリンピックコーチとしての育成方法をお話しいただいたが、私の業種(職場)でも部下の育成のために実践できる内容だと思った
- 世界水泳の乾選手の活躍が、結果として返ってきましたね。それを思いながら聞くと胸が熱くなった
- 東京オリンピックの話には、涙が出るとともに体が震えた
「岡田メソッド」の狙いと体系化プロセス~ビジネスの視点から~
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<プロフィール>
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講演概要
特設ページ「アシストフォーラム2022 特別講演録(岡田武史氏)
」をご覧ください。
視聴者の感想
- 社員の幸せは、昔のようにモノではなく「やりがい」や「意義」に変わってきているという言葉に、自分のいる組織で何ができるかを考えてみたい
- 顧客第一主義やビジョン経営について考えさせられた。近年聞いた講演で最高の内容だった
- 大塚社長とのクロストークに、アシストの理念も随所に感じられた
事例セッション
今年は24社のお客様より活用事例 をご発表いただきました。発表内容を分類すると、一番多かったのがデータベース基盤/クラウド活用(7セッション)、次点がデータ活用/DXとシステム運用管理/コスト最適化(5セッション)でした。
テーマ | セッション数 |
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データベース基盤/クラウド活用 | 7 |
データ活用/DX | 5 |
システム運用管理/コスト最適化 | 5 |
セキュリティ対策 | 4 |
ナレッジ基盤/動画活用 | 3 |
各社の事例発表をお聞きしていると、テーマの違いはあれど、ビジネスを動かす上で「情報(データ)」を見える化してビジネスの判断に活かすことがいかに重要であるかを痛感させられます。
事例セッションでは、それを実現するための命題、DX、クラウドシフト、セキュリティ強化、ナレッジ基盤やシステム運用管理の強化などへの取り組みについて、余すことなくご発表いただきました。
視聴者の感想
視聴者から講演者へ向けたご意見やご要望を見ると、オンラインでもお客様同士の情報交換が図られていることがわかります。
- 実ユーザーの直接の声が聞けて、非常に有益だった
- DXとITを区別している点、全社員を対象にIT人材育成に取り組んでいる点が印象に残った
- IT技術の適宜導入とシステム課題解決・全体最適化の好例として参考になった
- DB課題があったため聴講したが、予想以上に参考になる情報がもらえ助かった
- ユーザー主導による開発が進んでいることについて、大変羨ましく感じた
- グループで同じシステムを展開中のため、効果など参考になった
- データ連携に関する知識が乏しかったため、具体的な話がとても参考になった
- 実装時のトラブルや事例、気づきは自社で実装する上で考慮したい
など、事例発表者ご自身の言葉で語られた取り組み内容が、大変参考になったことが伺えます。
その一方で、
- 育成プログラムの導入を予定しているため、詳しい話が聞きたい
- 実際のログ監視やリソース監視方法、ホストの設定方法が知りたい
- 実際に作成したアプリを見たかった
- 導入前後の定量的な効果や評価を聞きたい
- スキル診断で適性を測るとのことだが、もし参考になるものがあれば教えて欲しい
など、共通課題を持つ視聴者だからこその詳細情報のご要望も多数いただきました。お客様同士でさらなる情報交換を促進できる場や機会をご提供して参ります。
2023年も「アシストフォーラム」の開催が決まっております。ぜひ来年も、多くのお客様から先進事例をご発表いただけることを楽しみにしています。
わくわく展示ひろば
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アシストフォーラム2022では、お客様とリアル開催の時のように直接コミュニケーションができたらと、開催期間中、いつでも気軽に入場可能な製品展示スペース「わくわく!展示ひろば」をご用意しました。事例で紹介された各種製品が展示されたブースや資料コーナー、シアターコーナーをお楽しみいただきました。
立ち寄られた方の感想
- こんなこともできるのかと驚いています。 本格的にデジタルでのプレゼンや交渉・商談ができるのだと実感しました。夏祭りの雰囲気もすごく素敵です。講演会の前に立ち寄ってみましたが、コチラが気になって仕方ありませんでした。
- 空いた時間に楽しみながら情報収集できて助かりました。
- アバターを移動させたり会話ができるこの広場の存在はとてもすてきだと思いました。
アンケート結果
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協賛企業(50音順)
アシストフォーラム2022には、21社のIT企業様にご協賛いただきました。たくさんのご協賛をいただき、ありがとうございました。アシストは協賛メーカー様との緊密なパートナーシップのもと、これからもお客様を強力にご支援して参ります。