JP1サポート技術者ブログ

JP1サポート技術者ブログ>【JP1/ITDM2】エージェント導入済みのOSイメージを複製する際の注意点

  • 資産管理
2017.12.21

【JP1/ITDM2】エージェント導入済みのOSイメージを複製する際の注意点

【JP1/ITDM2】エージェント導入済みのOSイメージを複製する際の注意点

クライアントPCを導入する際、OSやウィルス対策製品などの共通プログラムをインストールした「マスターPC」を作成して、ディスクイメージを別筐体へ複製(クローン)する方法があります。

JP1/ITDM2を使用してクライアントPCを管理する場合も同様、エージェントプログラムをマスターPCへインストールしますが、その際はクライアントPCを内部的に識別する「ホスト識別子」を予めリセットするようにしましょう。なぜなら、ホスト識別子を含む状態でOSイメージを複製すると、マネージャ側ではすべてのPCが「単一マシン」として認識され、正しく管理できなくなるからです。今回は、JP1/ITDM2の環境で「ホスト識別子」をリセットする手順を紹介します。

ホスト識別子とは

JP1/ITDM2の場合、ホスト名やIPアドレスではなく、エージェントプログラムのインストール時に独自で生成される「ホスト識別子」と呼ばれるIDを用いて、クライアントPCを識別します。「ホスト識別子」をキーにすると、ホスト名やIPアドレスが変更されても端末情報が正常に引き継がれます。

しかし、「ホスト識別子」を含んだ状態でOSイメージを複製した場合は、同一の「ホスト識別子」をもつクライアントPCが大量に作成されるため、マネージャ側からは単一のマシンとして認識されます。それでは正しくPCを管理できないため、マスターPCの「ホスト識別子」を予めリセットする必要があります。

ホスト識別子

ホスト識別子をリセットする手順

1.リセットコマンドの実行

JP1/ITDM2 では、ホスト識別子をリセットするためのコマンド「resetnid.vbs」が用意されています。(JP/ITDM、JP1/ITDM2、JP1/ITDM2-OD 共通の手順です)

■形式
 resetnid.vbs△/nodeid [△/i]
■引数
 /nodeid…必須の引数です。省略した場合、コマンドは実行されません。
 /i  …コマンドの実行有無を選択させるダイアログ、および実行結果のダイアログが表示されます(推奨)

実行例

1.コマンドプロンプトより、下記内容を実行します。

> cd "C:\Program Files\Hitachi\jp1itdma\bin"
> start /wait Cscript.exe resetnid.vbs /nodeid /i
> echo %errorlevel%

2.「/i」を指定した場合、以下の確認画面が表示されます。

ホスト識別子のリセット


2.OSイメージの取得

ホスト識別子ファイルは「C:\Windows\jdnagent.nid」です。ファイルが存在していないことを確認したら、OSイメージを取得してください。

resetnid.vbs コマンドの実行後、エージェント設定の [上位システムとの通信のタイミング] で設定した下記項目のうち、最も短い間隔で新しいホスト識別子ファイルが作成されます(値はデフォルト)。ホスト識別子ファイルの削除/修正はしないようご注意ください。

  • 監視間隔(セキュリティ項目):10分間隔
  • 監視間隔(セキュリティ項目以外):60分間隔
  • ポーリングの設定で指定した間隔:30分間隔

3.OSイメージの複製

OSイメージを複製したら、「C:\Windows\jdnagent.nid」が複製後のタイムスタンプで作成されることを確認してください。


まとめ

複数のクライアントPCで「ホスト識別子」が重複すると、マネージャ側からは単一のマシンとして認識されれてしまい、対象となるクライアントPC を特定することは非常に難しくなります。また、特定できた場合でも、各クライアントPCでホスト識別子のリセットが必要です。

OSイメージを複製する際は必ず、本手順でご紹介したホスト識別子のリセット手順を実施していただくようお願いします!


製品正式名称/略称標記 および機能対応バージョン

JP1/IT Desktop Management:JP1/ITDM Version 09-50以降
JP1/IT Desktop Management 2:JP1/ITDM 2 Version 10-50以降
JP1/IT Desktop Management 2 - Operations Director:JP1/ITDM 2 - OD Version 11-01以降


JP1ブログをご覧いただいているみなさまへご案内

いつもJP1サポート技術者ブログをご覧いただきありがとうございます。

アシストとJP1保守契約を締結されている方は、Webサポートセンター「AWSC」をご利用いただけます。本ブログサイトではご紹介しきれない3,000件以上のFAQを公開していますので、是非ご利用ください。
また、アシストではJP1ユーザ企業様向けの無償セミナーや支援サービスを多数ご提供しています。JP1の潜在リスクを洗い出す診断サービスや、バージョンアップ時のノウハウをご紹介するセミナーなどご用意していますので、貴社の課題解決へとお役立てください。アシストと保守契約を締結されていないお客様にもご参加いただけます。詳細は、下記リンクよりご確認ください。



執筆者情報

2000年 新卒でアシストに入社。JP1認定コンサルタント。
海外製クライアントPC管理製品の技術サポートから始まり、現在はJP1/NETM製品、JP1/ITDM製品を担当。
趣味は、コントラバス演奏、ボディボード、ウェイトトレーニング。

吉岡篤

関連している記事

  • 資産管理
2019.06.27

【JP1/ITDM2】Version 12新機能 -更新プログラムの管理に関する2つの追加機能-

JP1 Version 12の新機能で、企業ポリシーに準じた安全で柔軟な更新プログラムの管理が可能になりました!

  • ジョブ管理
  • 統合管理
  • パフォーマンス管理
  • ネットワーク管理
  • 資産管理
2019.02.07

【JP1】Version 12の新機能一覧

2019年1月22日、統合システム運用管理製品「JP1」から3年ぶりとなるメジャーバージョン「Version 12」がリリースされました。新製品に実装された機能を紹介します。

  • 資産管理
2018.11.22

【JP1/ITDM2】JP1でクライアントPCのレジストリが管理できる!

『JP1でレジストリ値を管理したい』こんなご要望はありませんか?今回は、クライアントPCのレジストリ値を変更するWindowsコマンド「REG」を、JP1/ITDM2の配布機能を利用して実行する方法を紹介します。

ページの先頭へ戻る