JP1サポート技術者ブログ

JP1サポート技術者ブログ>【JP1/AJS3】ajsagtaddコマンド実行時のエラーを回避する2つの条件

  • ジョブ管理
2018.10.30

【JP1/AJS3】ajsagtaddコマンド実行時のエラーを回避する2つの条件

【JP1/AJS3】ajsagtaddコマンド実行時のエラーを回避する2つの条件

JP1/AJS3-Managerのエージェント追加時に使用するコマンド「ajsagtadd」は、初期設定のまま実行すると「KNAC1123-E」エラーが出力されてしまいます。

エージェントからジョブを実行する前段階でのエラーは、極力避けたいですよね。そこで本記事では、「KNAC1123-E」エラーが出力される原因と、それを回避するための2つの条件をご紹介します。これでエージェント追加時も安心です!

KNAC1123-Eのエラーが出力される原因

JP1/AJS3のエージェントサーバ登録時、たとえ、administratorユーザーや rootユーザーでajsagtaddコマンドを実行したとしても、以下のような「KNAC1123-E」エラーが出力されるケースがあります。

※以下は、「ashisuto」という名前のエージェントサーバを追加した場合の例です。

■Windowsの場合
> ajsagtadd -a ashisuto
KNAC1123-E コマンドを実行する権限がありません

■UNIX系の場合
#/opt/jp1ajs2/bin/ajsagtadd -a ashisuto
KNAC1123-E コマンドを実行する権限がありません


このエラーは、ajsagtaddコマンドを実行するOSユーザーが、以下2つの条件を満たすことで回避できます。

(1) OSユーザーがJP1ユーザーとして登録されていること。
(2) (1)のJP1ユーザーに「JP1_JPQ_Admin」の権限が付与されていること。

権限の詳細は以下マニュアルをご参照ください。
 【マニュアル】
 『JP1 Version 11 JP1/Automatic Job Management System 3 設計ガイド(業務設計編)』
 ○6.4.1 アクセス権限についての検討項目
   http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213B1420/AJSG0072.HTM


KNAC1123-Eのエラーを回避する2つの条件

ajsagtaddコマンド実行時に出力される「KNAC1123-E」エラーの回避方法をご紹介します。ここでは、administratorユーザー(Windows)とrootユーザー(UNIX系)それぞれでの実行手順を記載しますので、他のユーザーで実施する場合は、ユーザー名を読み替えてください。

条件1.OSユーザーをJP1ユーザーとして登録する

以下のコマンドを実行して、OSユーザをJP1ユーザとして登録します。

■Windowsの場合
> jbsadduser -p 任意パスワード administrator
User Name = administrator
正常終了しました

■UNIX系の場合
# /opt/jp1base/bin/jbsadduser -p 任意パスワード root
User Name = root
正常終了しました

条件2.JP1ユーザーに「JP1_JPQ_Admin」の権限を付与する

以下のファイルに、ユーザー権限を付与するための行を追記します。

■Windowsの場合
 ファイル:<JP1フォルダ>\JP1Base\conf\JP1_UserLevel
 権限付与:administrator:*=JP1_JPQ_Admin

■Linuxの場合
 ファイル:/etc/opt/jp1base/conf/user_acl/JP1_UserLevel
 権限付与:root:*=JP1_JPQ_Admin


上述した2つの設定が完了したら、以下のコマンドを実行して設定を反映します。

■Windowsの場合
> jbsaclreload
正常終了しました

■UNIX系の場合
# /opt/jp1base/bin/jbsaclreload
正常終了しました


(番外編)JP1ユーザー登録ができない場合の回避方法

JP1ユーザーの登録が難しい場合は、環境変数に「JP1_JPQ_Admin」権限を持つJP1ユーザーを毎回定義すれば、ajsagtaddコマンド実行時のエラーが回避できます。以下は、デフォルトで作成されるJP1ユーザーであるjp1adminを利用した場合の例です。

■Windowsの場合
set JP1_USERNAME=jp1admin

■UNIX系の場合
JP1_USERNAME=jp1admin
export JP1_USERNAME


まとめ

本記事では、JP1/AJS3-Managerでエージェントを追加する際のエラー回避方法についてご紹介しました。冒頭でご紹介した2つの回避方法は、ひとたび設定すれば「ajsagtadd」コマンド実行時のエラーが出力されなくなります。

番外編でご紹介した回避方法は、毎回、環境変数をsetコマンドから実行する必要があるため、やや面倒です。JP1ユーザーの登録が難しい場合にのみ試していただくことをお勧めします。

また、「ajsagtadd」コマンド以外でも、「KNAC1123-E」のエラーが出力されるJP1コマンドもあります。本エラーが出力された場合は、本記事の回避方法をお試しください。

製品正式名称/略称標記 および機能対象バージョン

JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager/JP1/AJS3-Manager
バージョン9以降

執筆者情報

2007年アシストに入社し一貫してJP1の顧客サポートを担当。「JP1サポート技術者ブログ」の編集リーダー。「JP1認定シニアコンサルタント」の資格保有者。このブログでは、知って便利な情報を紹介したいと思います。

休みの日は、家族の食事を毎食作り、子どもの世話をしています。

本田 祐次

関連している記事

  • ジョブ管理
2018.09.26

【JP1/AJS3】ジョブネットの「開始前」に実行予定を確認する方法とは?

『ジョブネットの登録方法を間違えて、想定外のタイミングで処理が開始してしまった…。』こんな経験はありませんか?今回はそれを防ぐため、実行登録前にスケジュール設定を確認する方法をご紹介します。

  • ジョブ管理
2018.08.29

【JP1/AJS3】本番リリースに向けた、ジョブ定義移行方法

JP1/AJS3の本番リリース作業。「ユニット定義」と「ジョブネットの登録予定情報」を正確に移行することが成功の秘訣です。今回は、コマンドを用いて定義をエクスポート/インポートする手順をご紹介します。

  • ジョブ管理
2018.06.22

【JP1/AJS3】組み込みDBの無効領域を解消してジョブ遅延を予防しよう

JP1/AJS3の組み込みDBに「無効領域」が発生すると、ジョブの遅延や異常終了に繋がるのをご存知でしたか?今回は、無効領域の増加が引き起こす3つの問題と、正しいメンテナンス方法をご紹介します。

ページの先頭へ戻る