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定期的なサーバ再起動やメンテナンス時に、対象のサーバに対するエラーや警告の通報通知が発生することで、障害ではないにも関わらず、メールや電話による通知がくることはありませんか?対処不要とはいえ、重要なメールなどが埋もれてしまうリスクは極力回避したいですね。
そこで本記事では、特定の時間帯のみ、不要な通報通知を抑止する方法をご紹介します。
システムで監視している情報は、下図のようにJP1/IMに集約されます。集約された情報をJP1/IMの「自動アクション」機能を利用して通報通知します。自動アクションの実行から「除外」する事で通報通知を抑止できます。JP1/IMの共通除外条件にて自動アクションの実行から除外する方法をご案内します。また、バージョン9.5以降から利用できる「適用期間」(定期的な時間帯の抑止)についても併せてご紹介します。
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定期的な時間帯に通報通知を抑止するためには、JP1/IMの自動アクション対象から除外できるように以下の設定をする必要があります。
※デフォルト設定ではご利用できません。
●共通除外条件を基本モードから拡張モードに変更する
※前提としてJP1/IMの統合監視データベースを利用している必要があります。
●拡張モードの共通除外条件で通報通知のイベントを除外する
1. JP1/IM-Managerのサービスを停止
2. 以下コマンドを実行
[Windowsの場合]
> jcochcefmode -m extended
[UNIX系の場合]
# /opt/jp1cons/bin/jcochcefmode -m extended
3. JP1/IM-Managerのサービスを起動
上記コマンドを実行をすると、JP1/IMの共通除外条件の画面が、以下画面のようになります。
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※上記はバージョン11-50以降の画面です。11-10以前に「除外対象」の項目はございません。
ここでは下記条件で通報通知を抑止する例を記します。
・曜日と時間:月曜日 22:00 ~ 火曜日 2:00
・重要度 :エラー以上
1.[共通除外条件]タブの画面左下の属性名から「重大度」を選択し「重大度を指定する」にラジオボタンを移動
2.下記の通りチェックを付ける
✔緊急 ✔警戒 ✔致命的 ✔エラー
3.画面右の「追加」を押下
4.[適用期間]タブの「時間設定」で下記の通り指定
✔月曜
22時00分 から 2時00分 まで
5.[除外対象]を[イベントを取得しアクションの実行対象外にする]のラジオボタンにチェックを入れる
※バージョン11-50以降の場合
6.「OK」を押下して設定を保存
本設定にて、エラー以上のJP1イベントを月曜22:00~火曜02:00のメンテナンス時間に「自動アクション」の実行対象から外し、且つJP1イベントをJP1/IM-View上の画面に残す事ができます。下図のように通報通知を抑止できます。
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[補足]
11-10以前は、除外対象とするとJP1イベントがJP1/IM-Viewの画面にも表示されませんでしたが、11-50より除外対象となったJP1イベントは右図のアイコン付きで画面に表示されるようになり、除外対象としていることも一目で判別できるようになりました。
今回は、シンプルで簡単な自動アクションからの通報通知の除外方法をご紹介しました。メールなどによる通報通知を抑止したい場合に、是非ご利用ください!
JP1/Integrated Management - Manager (JP1/IM-Manager) 09-50以降
JP1/Integrated Management - View (JP1/IM-View) 09-50以降
2007年7月アシストに中途入社し一貫してJP1の顧客サポートを担当。「JP1サポート技術者ブログ」の編集リーダー。「JP1認定シニアコンサルタント」の資格保有者。このブログでは、知って便利な情報を紹介したいと思います。 |
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JP1/TELstaff は電話やパトランプ、メール通知を柔軟に設定出来るソフトウェアですが、V12より、LINE WORKSおよびSlackへの通知が正式にサポートされました。ここでは具体的な設定手順についてご紹介します