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JP1の最新バージョン「Version 12.5」が2021年1月21日にリリースされました。そこで本記事では、Version 12.5の新機能一覧をご紹介します。アシストが厳選するおススメ機能の詳細は、別記事でご紹介していきます。
●JP1/IM2
・OpenID Connectによる認証連携
・SlackやMicrosoft Teamsなど、関係者と直接コミュニケーションがとれるトークルームやチャネルへアクセスするコミュニケーションサービスカスタムUIとの連携テンプレートを提供
・ServiceNowやメールなどから、業務インパクトやイベント詳細をすばやく確認するため、ダイレクトアクセスURLを強化
・JP1イベント送受信について、関連を自動生成する条件を拡充
・構成変更時の反映時間を大幅短縮
・関連ノードの表示画面にて、IM管理ノードにアイコンを表示
・IM管理ノードの上限数を15万ノードに拡張し、大規模環境での統合管理を実現
●JP1/IM2、JP1/SSO
・JP1製品の情報確認や操作がJP1/IM2から可能になり、運用の統合管理が実現
●JP1/Base
・JP1/AJS3、JP1/IM2などJP1/Baseを前提とする製品を導入したままJP1/Baseをアンインストールできないようチェックを強化
・統合トレースログのファイルサイズに設定できる上限について、コマンドとGUIの仕様を統一
●JP1/AJS3 - Manager
・Amazon Web Services関連サービス(Amazon Simple Storage Service{Amazon S3}、Step Functions )と連携するカスタムジョブを提供
・HTTP接続ジョブの機能拡張によって、外部サービスと連携した運用を簡略化。機能拡張の内容は下記の通り。
- 終了コードのカスタマイズ
- HTTPレスポンスの出力データ整形
- URLパラメーターとメッセージボディの同時指定
・エージェントホスト側にジョブ実行結果を出力する新規ログファイルを追加
・実行予定がないユニットに待ち合わせ条件が設定されている場合に、待ち合わせ対象の終了を待つことが可能に
・起動条件が大量に成立した際に、統合トレースログがラップアラウンドされることを防ぐため、統合トレースログへの起動条件成立メッセージの出力を抑止可能に
・ログファイル容量拡張のための業務停止や、容量不足に起因するログ取得漏れに伴う、障害調査の長期化を低減するため、ジョブ実行時に出力される非公開ログの初期値を拡張
●JP1/AJS3 - Manager [Web Console]
・Web GUIで実行エージェントの表示および操作が可能になったことで、実行エージェントの状態を考慮した業務監視や対応を実現
・Web GUIで待ち合わせ条件の状態一覧を確認可能に
・Web GUIで待ち合わせジョブネットコネクタの接続元、接続先の情報を確認可能に
●JP1/AJS3 - Manager [Web Console]、JP1/AJS3 - View
・ウィンドウの上下に、接続先を示すテキストや色のバーを表示することで、接続先誤認による誤操作を防止
●JP1/AJS3 - View[PO]、JP1/AJS3 - Manager[POM]
・ジョブ運用情報の転送やジョブ定義内容のマップ出力、ジョブネットフロー出力をコマンドから実行可能に
・帳票を出力する際、ExcelレスでExcel形式のマップ出力、ジョブネットフロー出力が可能に
●JP1/CPA
・指定したユーザーアカウントで、コマンド実行やファイルイベント監視といったアクションやイベントを実行可能に
・カスタムアイテムやジョブといった定義情報の保存を、コマンドインターフェースで実行可能に
●JP1/NNMi
・任意のMIB値の収集(カスタムポーラー)の収集状態(アクティブ、停止など)をコマンドだけではなく、GUIからも一括で変更可能に
・任意のMIB値の収集における2つの連続したポーリング間の差分に対して、閾値が設定可能に
・MIB式を入力する際、ツリー上でMIB変数をインクリメンタルサーチすることが可能に
・インシデント設定コマンド(nnmincidentcfg.ovpl)でMIBモジュール名を指定することで、該当のMIBモジュールからロードしたSNMPトラップのインシデント定義をアンロード可能に
・ノードおよびシードがコマンドで一括削除可能に。インシデント設定(ライフサイクル移行アクションなど)が一覧で確認可能、かつ設定内容一覧をCSVファイルとしてエクスポート可能に
・インシデントの自動トリム機能でインシデントをアーカイブする際の面数、ファイルサイズの上限が設定可能に
・GUIではなく設定ファイルの編集が必要となる特殊なSNMPv3 Engine ID設定において、JP1/NNMiを再起動せずにコマンドで設定ファイルをリロード可能に
・リアルタイムグラフからFlash版が削除
・インストール時にHTTPポート番号だけではなく、HTTPSポート番号も指定可能に
・SNMPトラップ解析コマンド(nnmtrapdump.ovpl)でSNMPv3トラップを解析可能に
・GUIでしか確認ができなかったノードグループの「追加のノード」設定がノードグループ設定コマンド(nnmnodegroup.ovpl)でも確認可能に
・ノードの管理モード設定コマンド(nnmmanagementmode.ovpl)にて、IPアドレスを指定して管理モードを設定可能に
・残存した一時ファイルにハードディスクが圧迫されないように、サービス開始前にクリーンアップするよう仕様変更
●JP1/PFM - RM for VM
・仮想化環境としてLinuxコンテナ(Podman)のリモート監視をサポート
・CPU負荷の監視において、負荷の要因が仮想CPU数の不足なのか、スナップショットでのCPU消費なのかを切り分けできる項目(スナップショットの有無、CPU不足率、CPU競合率)を追加
・Windows Server 2019マシンからKernel-based Virtual Machine(KVM)を監視する場合に、前提となるSSHとしてWindows同梱のOpenSSHを追加サポート
●JP1/PFM - Agent for Platform
・Red Hat Enterprise Linux 8およびCentOS 8のPodman環境において、Podmanホスト環境で動作させ、コンテナ単位のCPU使用率などの監視が可能に
●JP1/ITDM2
・JP1/ITDM2で管理できるシンクライアント端末(書き込みが保護されている端末)のサポート範囲を拡大
・資産情報(関連情報との関連付け情報含む)を一括で登録可能
・JP1/ITDM2の機器情報を取得するインターフェース(REST API)を提供し、外部システムとの連携が可能に
・ネットワークモニター機能導入時に遮断運用のシミュレーションが可能に
・JP1/ITDM2の管理画面への同時接続数を自動拡張可能に
●JP1/AO
・メンテナンス時間が超過した場合など、すでに開始予定日時を過ぎた定期実行タスク、指定日時実行タスクを実行しないようにスキップ機能を実装
●JP1/AO Content Pack
・VMware vSphere 7に対応
V12.5がリリースされました。 JP1/AJS3 で実装された「クラウドサービス連携ジョブ」は、AWSサービスである S3、 Step Functions と連携可能になった新しいジョブです。 オンプレミスやクラウドなどのプラットフォームが混在した環境で動作する一連の業務をJP1/AJS3で管理ができ V12.5 のイチオシポイントとなっています。
JP1/IM2 では、各種コミュニケーションツール(SlackやTeams、office365など)への連携や 別アプリケーションの画面を呼び出したりなど、JP1/IM2 を起点にシステム全体を管理するための 機能拡充が多い印象です。
JP1/ITDM2 で実装された「遮断運用のシミュレーション」機能を利用することで、 ネットワーク制御リスト(ホワイトリスト)の記載漏れがあったとしても、即時で遮断せずに状況を確認できます。 業務影響を出さずに検疫の動作状況を確認できるのは便利です。
今後とも、JP1をよろしくお願いします。
JP1/Automatic Job Management System 3 (JP1/AJS3) 12-50以降
JP1/Integrated Management - Manager (JP1/IM) 12-50以降
JP1/Network Node Manager i (JP1/NNMi) 12-50以降
JP1/Performance Management (JP1/PFM) 12-50以降
JP1/IT Desktop Management 2 (JP1/ITDM2) 12-50以降
JP1/SNMP System Observer (JP1/SSO) 12-50以降
JP1/Automatic Operation (JP1/AO) 12-50以降
JP1/Client Process Automation (JP1/CPA) 12-50以降
2013年、株式会社アシスト入社。Oracle製品を担当後、2015年よりJP1の顧客サポートを担当。「超サポとは感情に働きかけるサポート」を信念にお客様にご満足いただけるサポートを提供できるよう、奮闘中。
趣味は、バイクツーリングと筋トレ
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2023年6月29日にリリースされたJP1の新バージョン「Version 13」の新機能一覧および、製品名も新たに大幅に機能拡張されたJP1/IM3の新機能についてご紹介します。
バージョン5から25年間サポートを行っているアシストJP1サポートセンターが、お客様にご満足いただくために心がけていることや、活動内容をご紹介します。