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2022.02.25

【JP1全般】JP1新バージョン「V 12.6」の 新機能を一挙紹介!

【JP1全般】JP1新バージョン「V 12.6」の 新機能を一挙紹介!

JP1の最新バージョン「Version 12.6」が2022年1月24日にリリースされました。

そこで本記事では、Version 12.6の主な新機能と、JP1 Cloud Serviceの新サービスである
「JP1 Cloud Service/Operations Integration」(以下、Ops I)についてご紹介します。
アシストが厳選するおススメ機能の詳細は、別記事でご紹介予定です。
※本記事には、2022年3月リリース予定の製品情報も含まれています。


「ジョブ管理製品」の新機能一覧

JP1/AJS3

・Azureサービス(Azure Blob storage、Azure Logic Apps)と連携するカスタムジョブを提供。
・AWSとAzure上での、DNS書き換えによる引き継ぎ方式のクラスタ構成をサポート。
・ファイル監視ジョブでネットワークを介したファイルの監視をサポート。
・ファイル監視ジョブがファイルを監視する際に呼び出すOSコマンドが無応答になった場合に、エージェントの
 統合トレースログにメッセージを出力し、異常を検知可能に。
・ajsrerunコマンドのリトライオプションの追加。
・DBaaS連携を行う際、Amazon RDS for SQL Serverの「SQL Server 2019」に対応。
・Web GUIの自動更新間隔やセッションタイムアウト時間を設定可能に。
・DockerおよびPodmanのコンテナ上にJP1/AJS3 - Agentを導入可能に。


「資産管理製品」の新機能一覧

JP1/ITDM2

・Azure Virtual Desktopの利用ユーザーの操作ログを管理可能に。
・ソフトウェア検索を任意のタイミング、管理対象機器に対してコマンドで実行可能に。
・LSPを使用せずに操作ログを取得可能。これにより、その他のソフトウェアの動作を阻害せずに操作ログを
 取得可能に。
・Mac OS X Catalina​ / Big Surを管理対象としてサポート。
・IT資産費用レポートで「ハードウェア資産の費用」「ソフトウェアライセンスの費用」「その他の費用」の
 総計を確認可能に。
・操作ログのエクスポート機能で操作ログ取得元エージェントの操作日時(UTC)、タイムゾーン、操作日時(ローカルタイム)を出力可能に。
・管理台数の上限を30万台まで拡張。
・Asset Consoleにおけるソフトウェア名の名寄せの自動化を実装。


「IT運用自動化」の新機能一覧

JP1/AO
・Red Hat Enterprise Linux 8に対応。

JP1/NP
・Microsoft Edge、Google Chromeに対応。


運用オペレーションの統制・統合を実現するプラットフォーム、Ops I

Ops IはIT部門の運用変革の加速化、およびDX推進を背景として提供されたサービスです。システムごとにサイロ化した運用オペレーションの統制・統合を実現するほか、ハイブリッドクラウド・マルチクラウド環境や先進的な運用ツールなどとの連携により、運用品質向上や全体最適化、運用ガバナンスに関する負担軽減を可能とします。

Ops IはSRE*(Site Reliability Engineering)に基づいて開発されています。具体的には、運用オペレーションをコードで行う「Operation as Code」の実現により、従来はシステムごとに人手に依存して行ってきた作業を各システムで再利用可能にすることで、属人化の排除と運用統制を両立させ全体最適化を図ります。

企業のあらゆるシステムの運用を統合・自動化

SREとは

Google社が提唱・実践しているシステム運用の方法論です。システムが高い信頼性と拡張性を保てるよう、IT運用の様々な問題をソフトウェア活用によって解決します。
海外の大企業の多くが、SREを採用。国内でもクラウド・ネイティブ企業などを中心にSREを取り入れ始めています。


まとめ

V12.6がリリースされました。

JP1/AJS3 では、Azureサービスとの連携やDNS書き換えによる引き継ぎ方式のクラスタ構成のサポート等、クラウドとの連携が強化されました。
また、ネットワークを介したファイルの監視がサポートされる等、多くのお客様からご要望頂いていた機能がついにサポートされるようになりました。

更に、Ops Iによって運用のコード化(Operations as Code)を実現し、DX推進に向けたIT運用の変革を支援します。

マルチクラウド・ハイブリッドクラウド管理の強化やコンテナ・マイクロサービス化への対応など、JP1はシステムを取り巻く環境の変化にあわせた機能拡張を続けています。
ぜひ、v12.6へのバージョンアップをご検討ください!今後とも、JP1をよろしくお願いします。


製品正式名称(略称表記) および機能対象バージョン

JP1/Automatic Job Management System 3 (JP1/AJS3) 12-60以降
JP1/IT Desktop Management 2 (JP1/ITDM2) 12-60以降
JP1/Automatic Operation (JP1/AO) 12-60以降
JP1/Navigation Platform (JP1/NP) 12-60以降


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執筆者情報

2019年入社時よりJP1のサポートセンターにて勤務。2021年よりお客様向けの研修講師も担当しています。お客様からよくいただくご質問等をもとに、JP1のお役立ち情報を発信したいと思います。
大阪在住。日本酒と猫が好きです。

岩井 美由希

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