TOP>セミナー/イベント>開催報告>アシストテクニカルフォーラム2019 開催報告 ダイジェスト版

アシストテクニカルフォーラム2019 開催報告 ダイジェスト版

▼ダイジェスト版 トップ画像▼


ご来場の御礼

アシストテクニカルフォーラム2019 にご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

アシストテクニカルフォーラムでは、弊社が提供する製品の最新情報や少し先行くテクノロジーのご紹介など、皆様の業務にお役立ちできる情報提供を行っております。更に、今回は、新たな取り組みとして、特定分野を専門にするマイスターなる技術者の「データリテラシー」や「データマネジメント」に関するセッションを行いました。製品視点だけでなく、いろいろな報告からエッジの効いた情報を伝えられればと思っております。

特別講演でご登壇頂いた西森秀稔様は、実用化が始まりつつある「量子コンピュータ」の現状と今後の実用化展望に関して解説頂きました。量子コンピュータの原理や方式をわかりやすく説明頂き、現時点では汎用性では限定的であるが、得意分野に特化すると飛躍的な性能をあげるという特性を、活用事例を交えながらお話頂き、私も興味深く拝聴していました。今後どのようなサービスが提供されるのか期待が膨らみます。

今後もアシスト技術者のアンテナが得た知見や情報を、「ビジネス・イノベーションを支えるIT」を実現するためのヒントとして、皆様のアンテナにも感度良くお届けしたいと思います。来年もまた、本イベントへのご来場を心よりお待ちしております。

(アシストテクニカルフォーラム2019:全体統括 蝦名 裕史)


特別講演

量子アニーリングを中心とした量子コンピュータ研究開発の現状と展望
~量子コンピュータは世界をどう変えるのか?~


東京工業大学 科学技術創成研究院 教授
西森 秀稔 氏

量子コンピュータの研究開発が多くの国で急速に進行している。
量子コンピュータは、解く問題によっては従来のコンピュータの約1億倍の計算速度を実現するといわれており、人工知能(AI)をはじめ、多くの分野への活用が期待されている。
量子コンピュータにはいくつかの方式があるが、量子アニーリングは組み合わせ最適化問題を統計力学のイジング模型で表現し、それを量子効果を用いて解くための枠組みである。
理論的な研究だけでなく、ハードウェアとして量子アニーリングを実現した装置がカナダのベンチャーD-Wave Systemsによって製造、販売され大きな反響を呼んでいる。また、日米では独自の量子アニーリングマシンを作る国家プロジェクトが進行しており、さらに、ソフトを開発するベンチャーもいくつか立ち上がっている。

本講演では、量子アニーリングの原理の説明から始めて、研究開発の現状や見通しについて、非専門家を念頭に出来るだけ平易に解説するとともに、今後の進展の方向性や解決すべき諸問題を提示する。


技術セッション


アシストテクニカルフォーラム2019 開催報告 記事一覧

ページの先頭へ戻る