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サポート終了を迎えるIEを仮想化で延命

IE8サポート終了により、企業が直面する「アプリケーション改修」の課題

Microsoft、2016年1月からInternet Explorerのサポートを最新版のみに

2014年8月、MicrosoftはInternet Explorer(以下、IE)のサポートライフサイクルポリシーを変更することを発表しました。2016年1月12日時点で、各OS毎に1つのバージョンのIEのみをサポート対象とし、それ以外のバージョンはサポート対象外になるというものです。つまり、2016年1月13日以降は、各WindowsOSに対応した最新のIEへ、順次更新していかなければなりません

下の表は、Windows OSバージョンと、そのOSでサポートされるIEバージョンの一覧です。たとえば、Windows Vista SP2は「IE9」のみ、Windows 7 SP1およびWindows 8.1は「IE11」のみサポートされます。


表1.Windows OSのバージョンと、その OS でサポートされるIEのバージョン(2015年8月時点)
Windowsプラットフォーム Internet Explorerバージョン
Windows Vista SP2 Internet Explorer 9
Windows Server 2008 SP2 Internet Explorer 9
Windows 7 SP1 Internet Explorer 11
Windows Server 2008 R2 SP1 Internet Explorer 11
Windows 8.1 Internet Explorer 11
Windows Server 2012 Internet Explorer 10
Windows Server 2012 R2 Internet Explorer 11


企業が直面する「アプリケーション改修」の課題

このMicrosoftの発表により、IE8以前のバージョンを利用する多くの企業が影響を受けることになります。

サポートが終了したIEは、セキュリティ更新プログラム・サポートオプション・オンラインテクニカルコンテンツが提供されません。つまり、インターネット接続を行う環境で、古いバージョンのIEを利用し続けると、様々なセキュリティリスクにさらされ、重大なセキュリティインシデントを引き起こす恐れがあります。そのため、Microsoftは、性能向上やセキュリティの観点から、IEのバージョンは常に最新のものを利用するよう呼びかけています。
しかし、多くの企業で、Webアプリケーションは重要システムの1つとして位置づけられており、中には、特定のバージョンでしか動作しないシステムも存在します。そう簡単にバージョンアップできないのが実情ではないでしょうか。

バージョンアップができない場合の回避策として、IE11の「エンタープライズモード」が挙げられます。IE8相当の機能レベルへエミュレートできるため、IE8でしか動作しないWebアプリケーションを継続して利用できます。しかし、この機能は万能ではなく、Webアプリケーションによっては動作しないケースがあります。

となると、残された選択肢は「アプリケーション改修」です。各企業は、アプリケーション改修に伴う工数とコストの試算を行い、早々に移行計画を検討する必要があります。


1. 改修計画
  ・改修項目と業務タスクの洗い出し
  ・改修にかかる期間とコストの算出
  ・リリース時期の決定
  ・利用者含めた社内調整
2.アプリケーション改修
  ・修正点の確認
  ・修正コードの洗い出しとその修正
3.改修テスト
  ・改修後の動作テストとデバッグ
4.他システムとの連携
  ・システムテスト
  ・統合テストとデバッグ


近年、情報漏洩や不正アクセス、ウィルス感染といったセキュリティの脆弱性を狙われた攻撃が多発しています。
サポート切れのIEを業務で利用すれば、ゼロデイ攻撃などのリスクを抱えることになるのは言うまでもありません。

そこで、本ページでは、アプリケーションを改修せずに、旧バージョンのIEを安全に利用する方法をご紹介します。


サポート終了を迎えるIEを「アプリケーション仮想化」で延命

アプリケーションを改修せずに、「IE8延命」と「セキュリティ対策」を両立できる理由

サポートが終了したIEでしか動作しないWebアプリケーションを延命させる1つの方法として、アプリケーション仮想化が注目されています。
アプリケーション仮想化の技術を使うと、クライアント端末のOSやIEのバージョンに依存することなく、アプリケーションが利用できます。ユーザは、インターネット接続用のIEと、Webアプリケーション接続用のIEとを、同一端末上で使い分けます。つまり、IE11がインストールされているWindows8上で、IE8用のWebアプリケーションを起動することができるのです。
仕組みはいたってシンプル。それぞれのIEを別々の環境で動作させます。構成は2パターンから選べますが、いずれの構成を選ぼうと、インターネット接続用のIEは常に最新を利用するため、セキュリティを維持しつつ、アプリケーションの延命が可能です。

システム構成は、以下2パターンからお選びいただけます。

【 構成1 】
 ユーザ端末は最新バージョンのIE、仮想サーバは旧バージョンのIEを利用する場合




ユーザ端末のIEは、常に最新バージョンを利用することで安全にインターネットへ接続します。

Webアプリケーションへ接続するために必要な旧バージョンのIEは、仮想サーバ上へインストールします。この仮想サーバはインターネットへ接続できないイントラネット内に配置することで、セキュリティリスクから保護します。


【 構成2 】
 ユーザ端末は旧バージョンのIE、仮想サーバは最新バージョンのIEを利用する場合



インターネット接続用のIEは仮想サーバ上にインストール。そのIEを順次最新バージョンへアップデートすることで、安全にインターネットへ接続します。

Webアプリケーションへ接続するために必要な旧バージョンのIEは、ユーザ端末へ残し、このIEからはインターネットへ接続できないようにします。
ユーザ端末には、仮想サーバ上で実行されたアプリケーションの画面だけが転送されるため、ユーザ端末がウィルス感染する恐れはありません。


アプリケーション仮想化の利用イメージ

アプリケーション仮想化を利用した場合のユーザ画面(イメージ)はこちら。

        図1.構成①の場合(ユーザ端末は旧バージョンのIE、仮想サーバは最新バージョンのIEを利用)

このように、ユーザ端末のデスクトップ上に、2つのIEのアイコンが表示されます。
一つは、ユーザ端末に予めインストールされたIEで、もう一つは仮想環境から提供されたIEです。それぞれのIEは異なるバージョンで、許可される接続先も異なります。アプリケーション仮想化の技術を使えば、ユーザ側は特殊な操作をすることなく、最新のIEを使ってインターネットへ接続したり、旧バージョンのIEを使ってWebアプリケーションを利用することができます



以上、「サポート終了を迎えるIEを仮想化で延命する方法」について説明しました。

アプリケーション仮想化技術を使えば、「IEの延命」と「セキュリティ対策」の両立を実現することができます。
この方法は、Windows10やIE11対応として有効なだけでなく、今後新しいOSやIEバージョンがリリースされた際も、同様の構成が利用できます。
アプリケーション改修を最後の手段と考える前に、是非、IEの延命策「アプリケーション仮想化」をご検討ください。



本ページに関するお問い合わせや、「IEの延命」に関する詳細説明やデモンストレーション、お見積りなど、お気軽にご相談ください。


アシストが取り扱うアプリケーション仮想化製品

アシストは、アプリケーション仮想化を実現する製品を取り扱っています。

Ericom Connect/PowerTerm WebConnect
  第3のクライアント仮想化製品として、2012年6月から発売を開始。
  アシストが国内総代理店を務め、170社以上の導入実績があります。
  2015年8月に新製品「Ericom Connect」がリリースされました。

Citrix XenApp
  クライアント仮想化製品のデファクトスタンダード製品。
  アシストは、最上位のCitrix認定販売パートナー「Platinum Solution Advisor」として、
  14年の提案ノウハウと550社以上の導入実績があります。


製品によって、システム構成や利用イメージは異なります。
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