テックノート

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2021.05.26

Oracle Cloudを使いこなそう

Oracle Cloudを使いこなそう

アシストではOracle Cloud上にOracle Databaseを構築したりオンプレミスから移行するための各種技術支援やサポートを行っています。その際にお客様から寄せられる質問や問い合わせ、またセミナーでの情報提供をもとに、実作業にそのまま役立つ情報として「アシスト現場ブログ~Database & Cloud~(Oarcle Cloud編)」で発信しています。

本稿では「アシスト現場ブログ~Database & Cloud~(Oarcle Cloud編)」を以下の4つの構成にまとめ直し、ダイジェストとしてご紹介します。詳しくは「アシスト現場ブログ~Database & Cloud~(Oarcle Cloud編)」も参照の上、ぜひOracle Cloudの活用にお役立てください。



検討・採用のポイント

ここからはOracle Cloudを検討する際、採用する際のポイントについて6つご紹介します。

・PaaSかIaasかの選択基準
・クラウドならではの仕組み・サービスと注意点
・高可用性構成の検討ポイント
・クラウド独自のエディションの採用ポイント
・BYOLの仕組み
・性能、ディクス性能、サービス・通信費


PaaSかIaaSかという選択が、構成や料金に影響する

Oracle Cloudでは、安定性・高パフォーマンス・高セキュリティを持つIaaS上にSaaSおよびPaaSサービスが展開されています。その中でもPaaSとIaaSを総称してOracle Cloud Infurastructure(以下OCI)と呼びます。


Oracle Cloudのサービス

Oracle Cloudのサービス


Oarcle CloudでOracle Databaseを利用するには、以下の2つの方法があります。

1. PaaSサービスを利用する
 (Autonomous DatabaseまたはOSへのログインが可能なOCI-Databaseを選択する)
2. IaaSサービスを利用し、IaaS(OCI-Compute)上にOracle Databaseを導入する

PaaSとIaaSのどちらを採用するか。ここが構成およびサービス利用料金に大きく影響します。PaaSの場合、環境構築作業などが不要になることや、バックアップ、モニタリング機能など運用面で様々なメリットがあることに加え、サービスを立ち上げたらすぐにOracle Databaseを使えることから、圧倒的多数でお客様はPaaSを採用されます。

しかし、用途や要件によってはIaaSでOracle Databaseを利用する方法がベストな場合もあります。

例えば、「現行環境の監視ツールを移行先でも利用したい」場合、Autonomous Databaseではエージェント導入作業に必要なOSへのログインができないため、IaaSもしくはPaaSの中でもOSへのログインが可能なOCI-Databaseを検討する必要があります。また、PaaSではOracle Linuxが前提となるため、「現行環境でWindowsを利用しているのでOracle CloudでもWindowsを利用したい」場合は、IaaSを採用します。以下にお客様からのご要望でIaaS(またはPaaSでOCI-Database)を採用した代表的なパターンをまとめました。

IaaSを採用する代表的なパターン 理由と回避策
OSレイヤーに触れたい
※エージェント導入やバッチ処理実施

・Autonomous DatabaseはOSへのログインが不可
⇒OCI-DatabaseまたはOCI-ComputeへのBYOL(Bring Your Own Licence)
Oracle DatabaseをWindowsサーバで利用したい
・Autonomous Databaseへのログイン不可。
・OCI-DatabaseはOSがOracle Linux固定
⇒OCI-Computeで構築したWindowsへのBYOL
特定の古いバージョンのOracle Databaseを利用したい
・PaaSは古いバージョン(~11.1等)が選択不可。2020年末には11.2も対象
⇒IaaSで構築したサーバへのBYOLの利用
IaaSでしか採用できない構成を採用したい
・仮想マシン上に複数データベースを構築した
・インフラ構成をより自由に構築したい

以上のようにPaaSかIaaSかの選択基準は、Oracle Databaseの構成をどうするのかに深く関わっています。また、費用については以降の「BYOLのライセンスに関する仕組みを押さえる」、「性能、ディスク性能、サポート・通信費」を参照してください。


クラウドならではの仕組みやサービスを活用する

クラウド化する大きな理由の1つは「運用負荷の軽減」です。Oracle Cloudでは「バックアップ」や「モニタリング」など運用負荷を軽減するサービスが提供されています。


「バックアップ」、「モニタリング」サービス

「バックアップ」、「モニタリング」サービス


ただし、バックアップやモニタリングサービスについては、以下のような注意点があり、設計時に確認が必要です。

項目 対象 対処例
スナップショット形式のバックアップ クラッシュ・コンシステント※
となるため、アプリケーションとの整合性が担保されていない
※電源強制切断と同等
該当のボリュームをアンマウントし、アクセスがないことを保証した上でバックアップを取得する
OCI-Databaseの監視 OCI-Monitoringを用いる場合、OCI-Databaseを監視できない Oracle Management Cloudを利用し、OCI-Databaseの監視を行う

▼参考:CPUやメモリの使用率、ディスクI/O、ネットワーク転送量などを監視する
 「モニタリング機能」の設定方法はこちら

https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0017_OracleCloud_20200519.html


クラウドでも高可用性を考慮する

お客様から「クラウドを採用すれば絶対にサーバは落ちないですよね」と聞かれることがあるのですが、クラウドを利用する場合でも高可用性を考慮する必要はあります。システム全体が正常に稼働し続けるためには、データベース(DB)サーバだけでなく、アプリケーションサーバやWebサーバを含め、全体を考慮した設計が必要になります。


1. 高可用性設計で検討する範囲

まず、以下の3つのポイントで高可用性を検討します。

 ・リージョン:(東京、大阪など)大規模災害などでの障害を考慮する
 ・データセンター群:データセンターレベルでの障害を考慮する
 ・データセンター内区画:機器障害を考慮する


高可用性設計で検討する範囲

高可用性設計で検討する範囲


2. データベースサーバの冗長化

Oracle Databaseの冗長化についても検討します。


Oracle Databaseの冗長化検討

Oracle Databaseの冗長化検討


データセンター群(Availability Domain)では、データセンター内のFD(Falut Domain)と呼ばれる区画で、LBサービスを利用してアプリケーションサーバおよびWebサーバ層を冗長化します。

また、Oracle Cloudのデータベースサーバ層の冗長化方法としては、RACまたはDataGuardの採用が可能です。RACの場合、Active-Active構成となりますが、同一Availability Domain内での可用性構成のみ利用可能です。また、DataGuardの場合は、Active-Stanby構成となりますが、リージョン間構成での利用も可能です。

また、Oracle CloudにはサービスごとにSLA(サービスレベルアグリーメント)があります。しかし、規定が細かく、高可用性構成にしておかなければ99.9%といった高SLAが適用されないケースもあるため、Oracle Cloudの構成を設計する際にはSLAの条件を考慮する必要があります。


クラウド独自のOracle Databaseエディションを生かす

PaaSサービスでOCI-Databaseを選択する場合、以下の4種類のOracle Databaseエディションが用意されています。

 ・Standard Edition
 ・Enterprise Edition
 ・Enterprise Edition High Performance
 ・Enterprise Edition Extreme Performance

以下の図で、この4種類の特徴をまとめています。


PaaSサービスで提供される4種類のOracle Databaseエディション

PaaSサービスで提供される4種類のOracle Databaseエディション


注目すべきポイントは以下の2つです。

1.Standard EditionでもTransparent Data Encryption(以下TDE暗号化)が利用できる

Standard Editionはオンプレミスとほぼ同じです。オンプレミスや他クラウドでTDE暗号化を利用するためにはEnterprise Editionに加え、Advanced Securityオプションの購入が必要となりますが、PaaSサービスではStandard EditionでTDE暗号化が利用できます。

クラウドを利用する際は高いセキュリティレベルが求められるケースが多く、Oracle Databaseで長年利用されてきたTDE暗号化をStandard Editionで利用できるというのは大きなポイントです。

2.Enterprise Editionで利用できるオプションがある

オンプレミスでEnterprise Editionを利用する場合、オプションは購入しなければなりませんが、Oracle CloudのPaaSサービスではEnterprise Editionで以下のオプションが利用できます。

・Oracle Data Masking and Subsetting Pack
・Oracle Diagnostics Pack
・Oracle Tuning Packs
・Oracle Real Application Testing

さらにEnterprise Edition High Performanceでは、上記に加えDatabase In-MemoryやActive DataGuardが利用でき、Enterprise Edition Extreme Performanceではオプションがフルで組み込まれています。

▼参考:Real Application Testingの仕組みを活かした事例の詳細はこちら

https://www.ashisuto.co.jp/case/industry/finance/kabucom_oc-rat_2018.html
https://www.ashisuto.co.jp/case/industry/public/kansaidenryoku_oc-ora_2017.html

このようにOracle Cloudでしか提供されていないエディションを活かす、という点が採用ポイントの1つです。


BYOLのライセンスに関する仕組みを押さえる

Oracle DatabaseをBYOL(Bring Your Own Licence)で利用する場合、ライセンスの優遇措置の仕組みを押さえると、コスト面で大きなメリットがあります。


1. ライセンスカウント方式


ライセンスカウント方式

ライセンスカウント方式

※OCPU = OCIにおけるコアの単位。1 OCPU = 1物理コア/2スレッド相当


1Processorライセンスあたりで利用可能なコア数(ライセンスカウント)ですが、Oracle Cloudの場合は他社認定クラウドの倍のコア数(スレッド数)まで利用できます。そのため、現在保有しているライセンスを活かしたシステム移行が可能となります。


2. PaaSサービスへライセンスを持ち込む場合の並行期間ライセンス

通常は移行元と移行先で並行稼働させる期間、ライセンス(ターム・ライセンス)が必要になりますが、PaaSサービスへライセンスをBYOLする場合は、最大100日までターム・ライセンスなしで並行稼動できます。


性能、ディスク性能、サポート・通信費

Oracle Cloudは非常にシンプルな仕組みとなっています。以下で性能、ディスク性能、サポート・通信費について順にご紹介します。


1. 性能

Oracle Cloudのストレージ(Block Storage)はデフォルトでIOPS/スループットともに高い性能が出るという特徴があります。さらに性能に関してSLAが定められているという点もポイントで、性能に関してアレコレ考えずに必要な容量だけ見積もれば良いというシンプルな仕組みとなっています。


2. ディスク性能

他社クラウドでは、デフォルトでディスク性能が選べないストレージが採用されるため、速度が出ずに性能問題が発生するケースがあります。運用開始後にディスク性能が選べるストレージに変更することも可能ですが、思わぬコスト増につながってしまいます。

一方、Oracle Cloudではディスク性能がデフォルトで高いという特徴があり、検討・採用時にディスク性能の見積もりを行っていなくても性能問題がそもそも発生しづらいという良さがあります。そのため、クラウドを採用した際にありがちな「こんなはずではなかった・・・」というギャップが発生しづらいという特徴にもつながるので、非常に採用しやすいクラウドサービスです。


3. サポートおよび通信費

Oracle Cloudでは各サービス料にサポート費用が含まれています。他社クラウドのようにいくつかのプランの中から選ぶのではなく、シンプルにサポートが利用できます。

通信費についてはどのぐらい発生するのか見積もりが難しいところですが、Oracle Cloudの場合、FastConnect(専用線/閉域網)に関してはインバウンド/アウトバウンドともに無償、またインターネット接続に関してはアウトバウンドは有償になりますが、1ヵ月あたり10TBまでは無償です。このように無償枠が大きいので安心して利用できます。


▼検討・採用時のポイントについての詳細はこちら

Oracle Database on Cloud 虎の巻 ~Oracle Cloud 検討ポイント編~
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oraclecloud-examination-points.html

「Oracle Database on Cloud 虎の巻 ~Oracle Cloud 採用ポイント編~」
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oraclecloud-adopted-points.html


実際の構築手順紹介

これからOracle Cloudを利用したいが、実際何から始めたらいいのか困っている方も多いはず。それにはオンプレミス環境からOracle Cloudへ接続するアシスト社内事例を是非ご覧ください。また、プロキシサーバを利用したいという要望でOracle Cloudでオンプレミスと同じ構成を実現した事例や、Oracle Cloud上でRAC構成を作成する方法、Webサーバを構築する方法などもご紹介しています。


オンプレミス環境からOracle Cloudへ接続する

アシストでは、社内にあるオンプレミス環境とOracle Cloudの接続実証を行いました。設備の準備、クラウド環境の構成作成、Oracle CloudとVPN接続を構築、閉域網接続の構築までを順にご紹介しています。何をすればいいのかが具体的にイメージできるかと思いますので是非ご覧ください。

▼設備準備編
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/onpre-to-cloud01.html
▼クラウド環境の構成を作成
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/onpre-to-cloud02.html
▼Oracle CloudとVPN接続を構築
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/onpre-to-cloud03.html
▼閉域網接続を構築
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/onpre-to-cloud04.html


オンプレミスと同じ構成をOracle Cloudで実現する

クラウドで構築すると「構築や運用が簡単」です。これは、クラウドであらかじめ用意されているサービス(ゲートウェイサービス、ファイアウォールサービス等)を使うことにより実現可能ですが、逆にこれまでオンプレミスのルータや専用サーバの機能を利用した運用ができなくなることがあります。

クラウド化により運用を変えるというのも一つの手段ですが、クラウド環境でもこれまでと同様の仕組みを実現することで、運用方法や社内ノウハウを活かすことが可能です。

▼お客様からのプロキシサーバを利用したいという要望で
 Oracle Cloudでオンプレミスと同じ構成を実現した事例はこちら

https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oci-config-proxy-server.html


Oracle CloudでRAC構成のデータベース環境を構築する

オンプレミスでRAC構成のOracle Databaseを構築するには、サーバ間の疎通設定や共有ストレージ設定などのハードウェア設定、Oracle Databaseに加えてOracle Grid Infrastructure の構成検討など準備だけでも1ヵ月程度はかかります。Oracle Cloudであれば、RAC構成のデータベース環境を数時間で利用開始することができます。

▼参考:「OCI CLI」を利用してRAC構成のDatabase Systemのサービス・インスタンスを
 作成する方法はこちら

https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/create-rac-database-on-oraclecloud.html


OCI上にWebサーバを作成する

OCIの基本的なサービスである仮想クラウドネットワーク(以下、VCN)と仮想マシン(以下、Compute)の設定方法を確認しながら、Webサーバをインターネット上に公開します。

▼手順はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oraclecloud-web-server.html


利用に関する各種Tips

Oracle Cloudはアカウントを登録すれば、VCNやCompute、そしてデータベースなどのリソースを簡単に作成・利用することができます。しかし実際に操作する前に、Oracle Cloud特有の概念や、セキュリティ、使用料金に関する考え方を意識しなければなりません。


クラウドはセキュリティが心配

他社クラウドサービスの場合、利用が部門単位やシステム単位の際は、その都度アカウントを用意し、アカウントごとにシステム構築を行いますが、アカウントが増えれば増えるほど、運用管理が大変になります。Oracle Cloudでは、「コンパートメント」を使うことで、1つのテナンシ(クラウド・アカウント)で複数のシステムの運用管理が簡単にできます。半面、セキュリティ面を考慮し、各ユーザーを適切な権限(ポリシー)を割り当てたグループに所属させ、権限に応じた操作に限定したり、他ユーザーが誤操作することを防止することができます。

▼コンパートメントの作成方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0023_OracleCloud_20200710.html

また、「利用したいときに、利用したい分だけ、すぐに利用可能」というクラウド特有のメリットがある半面、Oracle Cloudでは実はテナンシ(クラウド・アカウント)ごとに、”利用上限値(サービス・リミット)”が設定されています。コンパートメント単位に利用可能なサービスを制限する機能(割り当て制限ポリシー)もあり、複数のシステムをOracle Cloud上で運用する場合、利用サービスを管理できる「サービス・リミット」と「割り当て制限ポリシー」は非常に役立ちます。

しかし、「特定のサービスを大量に利用したい」、「なぜか急にサービスが作れなくなった」、「サービス・リミットが”0”のサービスの利用を開始したい」という場合は、サービス・リミットの確認や引き上げを行う必要があります。

▼サービス・リミットの確認、引き上げ方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oracle-cloud-service-limit.html

参考:Oracle Cloudのユーザー種別

Oracle Cloudのユーザーには以下の2種類があります。

(1)Oracle Cloudコンソール上のサービスのみ扱えるIAMユーザー
(2)IDCS(Oracle Idendity Cloud Service)を扱えたり、追加機能も利用できるIDCSユーザー

上記の違いは操作できる範囲にありますが、IDCSユーザーでOracle Cloudのリソースを扱うためにIAMのポリシーをアタッチする方法があります。

▼アタッチ方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oraclecloud-idcs-user.html


クラウドは使いすぎが心配

Oracle Cloudは、サービスを利用した分だけ費用(クレジット消費)が発生します。サービスの停止し忘れや意図しない利用等、高額な費用が発生しまうのが不安なお客様も多いと思いますが、Oracle Cloudには「予算アラート」という機能があり費用の監視ができます。

▼「予算アラート」を設定し、費用が一定金額を超えたときにメールを送信する方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0018_oraclecloud_20200422.html

また、『どの期間』『どのコンパートメントで』『どのサービスが』『どれくらいの料金を』使用していたか確認するには「コスト分析」機能が便利です。

▼コスト分析方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oraclecloud-billing-status.html

このような機能を利用して費用を適正に抑えることにより、Oracle Cloudを安心・安全に利用できます。


管理コンソールが使えない時は

Oracle Cloud は管理コンソールからサービスの作成・更新・起動・停止などの操作を行いますが、Webコンソールを開いても操作できない場合もあります。そのためOCI コマンドラインインターフェース(OCI CLI)を利用できるようにしておくと、管理コンソールへ接続しなくても、Oracle Cloudへ仮想マシンを作成したり起動や停止の操作をすることができます。「この時間にサーバを停止したい」、「サーバの稼働状況をログとして残したい」といった場合に、OCI CLIを使えば簡単に実現できます。また、コマンドをスクリプト化してスケジューリングして実行すれば課金制御にも繋がります。

▼「OCI CLI」の初期設定はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0021_OracleCloud_20200626.html

▼OCI CLIを利用して、Compute VMとDatabase VMのサービスインスタンスを
 起動・停止する方法はこちら

https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/vm-with-ocicli.html

また、OCI CLIの利用にはインストールや初期設定が必要ですが、無料で利用できるブラウザベースの「Cloud Shell」を利用することで、事前準備なくすぐにOCI CLIが利用できます。

▼Cloud Shellの使い方はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oci-cloud-shell.html


Oracle Cloudの稼働状況を知りたい

Oracle Cloud のサービスの稼働状況は、管理コンソールより確認可能ですが、利用者によってはOracle Cloud上で稼働しているサービスは利用できるが管理コンソールの利用権限がないというケースもあります。サービスに接続できなくなった時に管理者へ連絡して「障害発生していないですか?」と確認するだけで時間がかかってしまいます。

このような場合に、Oracle Cloudのサービスの稼働状況を確認できるWebサイト「ocistatus」が便利です。

▼「ocistatus」を利用した稼働状況の確認方法と情報をメール通知の設定方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0022_OracleCloud_20200522.html


よくあるトラブルの回避策

アシストは350社(2020年12月末現在)を超えるお客様にOracle Cloudを提供しており、当社のサポートセンターへ様々なお問い合わせをいただきます。ここでは、その中からお問い合わせの多い事例を3つご紹介します。


事例1:インスタンスに正常に接続できない

ある日、お客様より以下のお問い合わせをいただきました。

・Computeインスタンス(Windows)上で設定変更を実施したらリモートデスクトップ接続ができなくなった
・Oracle CloudのOCIコンソール上ではインスタンスが起動しておりpingは通る
・Oracle Cloudのセキュリティルールは正常な設定である

Oracle CloudのOCIコンソール上で設定できる内容は正常であり、pingも通ることから原因としてはインスタンス上での設定変更が考えられます。IaaSサービスのOCI - Computeでは、OS上の設定ミスやトラブルによってインスタンスに正常に接続ができなくなった場合でも、コンソール接続を用いて接続ができれば原因調査や復旧が可能です。

▼コンソール接続を実施する方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0012_oraclecloud_202004.html


また、「インスタンスを作ったが接続できない」「ネットワークの設定変更をしたら接続ができなくなった」というお問い合わせも多いです。

上記の事例のようにOCI上の設定は正しいということでコンソール接続を行って解決する方法もありますが、コンソール接続ができない場合はOCIの設定でファイアウォールルール、ルーティング設定、OS設定の3点を見直します。

▼Computeインスタンスに繋がらない時の3つのチェックポイントはこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0024_OracleCloud_20200623.html


事例2:OCIに構築したWindowsサーバの管理者ユーザーのパスワード問題

以下のようにパスワードが原因で「Windowsサーバへ接続できない」というお問い合わせをいただくことがあります。

・管理者ユーザーのパスワードを忘れてしまった
・管理者ユーザーのパスワード期限が切れてしまった
・管理者ユーザーのパスワードを100日ごと(デフォルト)に変えるのが面倒

このようなケースはパスワードをリセットすることで解決します。

▼Windowsサーバ管理者ユーザーのパスワードをリセットする方法はこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/oraclecloud-windows-password-reset.html


事例3:dbcliコマンドを用いたバックアップ失敗時のトラブルシューティング


OCI-Databaseでは、Oracle Databaseの自動バックアップ取得機能が用意されているのですが、この自動バックアップが様々な原因によって失敗することがあります。このような場合は、dbcliコマンドを用いた調査で原因を調査します。

▼dbcliコマンドを用いたバックアップ失敗時のトラブルシュートはこちら
https://www.ashisuto.co.jp/db_blog/article/N0014_oraclecloud_20200428.html


最後に


以上「アシスト現場ブログ~Database & Cloud~(Oarcle Cloud編)」に公開してきた各種記事を、OCIの検討・採用ポイント、事例を交えた実際の構築手順、利用に関するTips、よくあるトラブルの回避策の順にご紹介しました。

日常業務を通じてお客様にお伝えしていきたい情報をこれからも継続発信していきますので、是非「アシスト現場ブログ~Database & Cloud~(Oarcle Cloud編)」をのぞいてみてください。


※OracleとJavaは、Oracle Corporation 及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における
 登録商標です。その他、文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。


執筆者のご紹介

アシスト原田 拓朗

原田 拓朗
ビジネスインフラ技術本部 データベース技術統括部

2015年入社。クラウド技術者としてOracle CloudやAWSの製品紹介、技術支援及び新機能検証を担当。 最新情報の収集を得意とし、社内勉強会や社外セミナー登壇等で収集した情報を幅広く発信している。
<保有資格>
Oracle Cloud Infrastructure Architect Professional
Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate
AWS Solution Architect Associate

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