IT部門から OTxITを進める初めの一歩
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執筆者:鈴木 彬哲
2011年入社、JP1フィールドSEとして配属され、 ジョブ管理や統合管理などJP1技術支援に携わる。今では、顧客への提案や販売促進、セミナー登壇など活動の幅を広げている。
OT×ITの融合にIT部門はどう関わっていくのか?
製造現場のDXを実現するスマートファクトリー
製造業界では、「スマートファクトリー」という言葉に代表されるように、従来閉じた世界で利用してきた製造機器をインターネットと接続、センサー情報などをデジタル化し、活用する動きが活発化しています。
例えば、製造機器の電源や稼働状況監視といった可用性に関わる情報、ラインや設備の保全従来など、専用ツールや人手で行っていた業務、各拠点ごとの在庫管理などすべてITでつなぎ集約することで、見える化と最適化を推進し、生産性向上、そして新しいビジネス創生などがその目的です。
こうした製造現場やインフラを支えるシステムの制御・運用は「Operational Technology(OT)」と呼ばれ、この「OT」と「IT」との融合が今後の産業がさらなる発展をする上での重要なキーファクターとなります。
OT×ITを主導するのは誰か?
社内ITのエキスパートであるIT部門が主導
OT×ITを推進していく上で、目的と同じく重要なのが「実現に向けてだれが旗を振るか」という点です。そして筆者は、他ならぬIT部門こそが主導すべきだと考えます。
なぜなら、IT部門は社内のITに関するエキスパートだからです。OT×ITを実現するとなると、最適な実現手段の選定から、IoTデバイスの管理、データ収集・活用方法、セキュリティといった「システムの運用管理」まで検討すべきことは多岐に渡るため、IT部門こそが適任と言えます。
OT×ITの融合に立ちはだかる壁
しかし、IT部門が主導したOT×ITの融合には、大きな壁が立ちはだかります。それは「担当部門間の壁」です。そもそもOT部門とIT部門はほとんど関わることはなく、OTはOT、ITはITで個別に運用されてきました。となると、使う言葉1つとっても、意思疎通が難しく、それぞれ独自の価値観、考え方が根付いているのではないでしょうか。それこそが「壁」となりOT×ITの融合の推進を阻んでしまいます。では、どうすればその壁を取り払えるのでしょうか。
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まずはOTの構造を理解すること
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左図のような三角形を目にしたことはないでしょうか?これは「ISA-95参照モデル」と呼ばれるもので、生産管理、在庫管理、保全管理などの製造オペレーションマネジメントと、経営システムの統合を目的とする参照モデルです。IT部門の皆様にはあまり耳なじみのないキーワードかもしれませんが、OTの構造を理解するためにも、ISA-95参照モデルは、把握しておくべきでしょう。 |
ホワイトペーパーを限定公開中!4つのステップでOT×ITの融合を推進
"IT部門からOTxITを進める初めの一歩”について図解を交え、ホワイトペーパーにまとめました。OTの構造理解に向けたISA-95参照モデルについての解説や、Webページでは未公開の「OT×ITの融合を推進するための4つのステップ」なども掲載していますので、お気軽にダウンロードしてください。
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