JENNIFER
JENNIFERはWebアプリケーションサーバのモニタリングのための、アプリケーション性能管理(APM)ツールです。ログ解析を必要とせず、アプリケーションの内部処理をダイレクトにモニタリングすることで問題の原因を劇的なスピードで切り分けます。
◎本ページの目次
特長1:リアルタイム監視でアプリケーションの稼働状態を確認
Java、.NET、PHPアプリケーション内部の情報をリアルタイムに取得/蓄積
アプリケーションのプロセス上でエージェントが稼働し、全てのトランザクションをリアルタイムにモニタリングします。監視データは1秒単位でJENNIFERサーバへ送信、コンソール上で可視化される為、性能低下の兆候をいち早く察知し、利用者に影響が出る前に対処できます。また、トランザクション情報を全て蓄積しているので、過去に遡ってアプリケーションの状態を確認できます。そのため、障害の再現待ちをしなくても、問題が発生した日時で情報を検索し、原因特定が可能です。 |
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JENNIFERが監視する項目
トランザクションのレスポンス・SQL実行時間・ファイルI/O・ソケットI/O・CPU使用率・メモリ使用率
ヒープメモリ使用量・JDBCコネクション数・エラー情報
メールによるアラート通知で、即時に性能低下の兆候を察知
サーバリソースやアプリケーション処理について約30項目の「しきい値」を設定し、値を超えた場合は、あらかじめ設定したメールアドレスへアラートを通知します。コンソール画面を常に確認していなくても、アプリケーションの性能低下の予兆に気づき、対処できます。 |
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特長2:分かりやすく可視化され、原因特定がスムーズ
監視データはグラフィカルに可視化され、専門知識が無くても容易に理解
アプリケーション内部の監視データは、直感的に分かりやすいよう可視化されます。また、コンソール画面上にモニタリングに必要な項目が全て表示されているので、問題が起きた際も数クリックで原因を特定できます。アプリケーション性能低下において最も時間を要する、原因特定までの時間を大幅に削減します。
Webシステム全体の構成とトランザクションを自動的に可視化
トランザクション内の処理時間の内訳を可視化
トランザクション毎のプロファイルデータを「メソッド」「SQL」「外部呼び出し」に分類し、全体の応答時間における各処理の割合を視覚的に表示します(タイムラインビュー機能)。これにより、トランザクション内のどのプロファイルに多くの処理時間がかかっているかをひと目で把握でき、遅延や障害の迅速な原因特定が可能です。 |
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システム利用ユーザ視点で応答時間を収集
アプリケーション情報はわかりやすくレポート化
収集したアプリケーション情報をグラフや一覧表示しレポート化します。遅延アプリケーション、SQLのTOP10情報や、CPU、ヒープメモリなどの各種リソース情報をグラフ化し、アプリケーション状態の履歴や共有情報として活用できます。レポートの内容はテンプレート化することで、定期的なレポート自動出力および確認が可能です。 |
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特長3:システムに影響を与えない設計
リアルタイム監視でもシステムに影響を与えない製品設計思想
JENNIFERは実用性にこだわり、軽量化設計されています。アプリケーションサーバにインストールするJENNIFERエージェントは、システムに影響が無いよう、CPU使用率3%、メモリ使用量40MB程度で稼働します。
JENNIFERシステム構成
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他製品連携1:Webシステムの監視を強化する運用管理ツール「JP1」
スマートデバイスが普及し、ECサイトや会社のスケジューラなどのWebシステムへいつでもどこからでもアクセスできるようになりました。しかし、システムへのアクセスが集中しているときにレスポンスが遅延すると、多くの利用者に影響を与え、機会損失/損害を招く可能性があります。1秒たりとも遅延が許されないWebシステムは、統合システム運用管理ツールで国内トップシェアを誇る「
JP1
」とJENNIFERを組み合わせることで、運用監視をさらに強化できます。
JP1は、あらゆるサーバの死活やリソース、プロセスを監視/可視化します。そこに、JENNIFERが検知したアプリケーションに関するアラートを自動連携し、JP1で監視している項目とまとめて管理することで、統合的な監視を強化します。また、メールやパトランプによるアラート通知で、Webシステムに関わるサーバの異常をいち早く発見し、利用者に影響が出る前に対処できます。JENNIFER単体では、アプリケーションサーバに特化した監視を行いますが、運用管理ツールJP1と連携することで、システム全体の運用強化を実現します。
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他製品連携2:Webシステム開発時の品質向上を促す負荷テストツール「LoadRunner」
アシスト独自の支援サービス「負荷テスト eX'(エックス)」は、「
LoadRunner
」を用いた通常の負荷テスト支援に加えて、アプリケーション内部を可視化(分析/診断)して原因を特定する「
JENNIFER
」を組み合わせたサービスです。負荷テスト実施後、アプリケーション内部に何らかの問題があることが判明した場合、LoadRunnerの強力な分析機能をもってしても原因特定に至らないケースがあります。そのため、アプリケーションサーバの内部処理やデータベースの応答状況まで調査範囲を拡げるためには、JENNIFERのような分析/診断/モニタリングツールの併用がお勧めです。
アプリケーション内部を正確にモニタリングすることで、効率よく原因特定できるため、例えば、「負荷テストの結果、アプリケーション品質が定量的に判断できる」「曖昧になりがちな監視閾値が、テスト結果に基づき正確に設定できる」「運用開始後も品質が安定する」等、多くのメリットを享受できます。つまり、アプリケーションリリース前の調査時間の短縮、高品質なアプリケーションのリリース、運用開始後の安定性へと繋がります。サービス詳細はこちら
からご覧いただけます。
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システム構成と要件
JENNIFERは、アプリケーションサーバの各種情報を取得する「エージェント」、エージェントが取得したデータを集約し、レンダリングする「マネージャサーバ」、マネージャサーバに集約されたデータを参照・管理する「クライアント」で構成されています。
システム構成
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システム要件
JENNIFER 機能名 |
役割 | 項目 | 要件 |
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マネージャ サーバ |
・データサーバ: エージェントが収集した情報を集約します。 ・ビューサーバ: 集約した情報をレンダリングし、JENNIFERクライアントに提供します。 |
スペック | 【CPU】2コア以上 (1.5GHz以上) 【メモリ】8GB 以上 【HDD】100GB 程度 |
OS | Windows/Linux/AIX/HP/Solalis ※64bitOSのみ対応 |
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対応Javaバージョン | JDK1.8 ※64bitJDKのみ対応 |
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エージェント | アプリケーションサーバ(Java=JVM、.Net=アプリケーションプール、PHP=Apache、またはPHP-fpm単位)にインストールして各種情報を取得します。取得した情報はJENNIFERサーバにリアルタイムに送られます。 | Java環境 | 【Java】1.6以上 *Java1.6以上が動く環境であればOSには依存しません。 *Java1.5のモニタリングをご希望の場合は、JENNIFER5.4未満のモジュールのご利用となります。 |
【データベース】 Derby/PostgreSQL/MySQL/MariaDB/ OracleDB2/MSSQL/Sybase/MongoDB/ HSQL/Cubrid |
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IIS/ .NET環境 |
【OS】Windows Server 2003 SP2以上 | ||
【IIS】6.0以上 | |||
【.NET Framework】2.0以上 | |||
【データベース】 MS-SQL/Oracle/DB2/PostgreSQL |
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PHP環境 | 【OS】Linux Kernel 2.6.18以上 (RHEL5、Ubunts7以上) |
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【Webサーバ】 Apache 2/PHP-FPM/PHP bult-in Web Server |
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【PHPバージョン】 5.2/5.3/ 5.4/5.5/5.6/7.0 GNU libc 2.5以上 GCC_4.2.0以上のlibgcc_s.so.1 libstdc++.so.6以上 |
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【データベース】 MySQL/Oracle/MS-SQL/PostgreSQL/MariaDB |
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JENNIFER クライアン ト |
JENNIFERサーバに集約されたデータを、Webブラウザを通して確認、管理します。 | Web ブラウザ |
Google Chrome バージョン59以上 *JENNIFER5はHTML5を使用しており、Internet Explorerには対応しておりません。 |
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